デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

日記+ライトノベルの感想(ネタバレ要素を多分に含みます)

たまにFGOやパズドラの攻略とか、元ネタ調べてみて面白かった事なんかも書きます

どもー。
デスカイザーです。


そろそろ引越しの時に持っていくラノベを厳選する作業に取り掛からないといけない、という話は以前してましたっけ?

とりあえず超お気に入りの作品以外は既読を置いていくとして、です。
おそらく500冊は優に越えるであろう未読作品の何割を持っていくのかですよ…。
読む時間は今までより減り、必然的に購入作品数に対する積ん読率も高まるであろう状態で…。
……2割くらい?



では、今日のラノベ!


地球丸ごと異世界転生 2

GA文庫より
『地球丸ごと異世界転生 2 ~無敵のオレが、最弱だったスライムの子を最強にする~』です。


【あらすじ】

「『浮遊城』を調査、可能なら破壊して欲しい」転生者の少年レイクは最弱種族の少女スーラをパートナーに得て今日も修行に励んでいた。そんな彼らの住む国を、突如正体不明のモンスターが襲撃する事件が発生する。時を同じくして、謎の『浮遊城』が出現し、レイク達もこの城の調査に協力することに。空からの侵入には、一騎当千と言われる天馬騎士団との協力が必要なのだが、自称・レイクの下僕のキャロルは騎士団のエースである少女と衝突してしまい―!?『理不尽な天才』の少年と最弱種族のパートナーは謎の『浮遊城』で何を目にするのか。ハーレムファンタジー怒濤の第二弾、登場!



感想:★★★★☆

2巻目にして完結巻!
売上的な大人の事情とのことですが(あらすじ談)、それがストーリーの落差を良い意味で大きくしているように思いました。
打ち切りをプラスに持っていくって、なかなか稀有なパターンじゃないでしょうか…?




文章としては……あれですよね。
2chのスレで「最近のラノベ、やはりスッカスカwwwww」とかで例として挙げられそうな改行の嵐

deskyzer個人としては、それを瞬間描写の連続として、1コマ1コマを描くことで動きをより濃密に感じ取れるというメリットを恐らく他の方より大きく見ています。
状況説明にしても視界全体を説明されるよりも、順番に視点を変更しながら情報処理していくほうが楽なので。
以前上のような2chのまとめスレ見て、メリットを語る意見が一切無かったのが気になっていたんですが、今回良い機会なので少し書かせてもらいました。


でも!それにしても!と言いたくなる気持ちが無いわけでは…ない。かな?
以上★-1の理由。





キャラとかストーリーのおはなし。



事件の発端となるサメの飛来、あれは……かの有名なB級映画「シャークネード」のオマージュですよね!
自分でもよく分からないところで1人テンション上がってました。
だって、あの映画発想の素晴らしさしかないじゃない…?





ヒロインが増えれば増えるほど強くなるkt60先生なだけあって、冒頭第1話での引き込まれ方、中盤新キャラのカルラ、サリッサ、リック、アオバという新キャラ登場となる7話~12話にかけての日常パートはやっぱり大好き。
好きっていうの何回目だか分からないけど、好きなものは好き。



作品を部屋に例えると、ヒロインはそこに置いてある家具とか箱なんです。
で、そこに全力でレイクというスーパーボールを投げ込みます。
しっちゃかめっちゃかに跳ね回ります。


ほら楽しい(真理)




そんな家具たちの中で今巻スーパーボールを一番翻弄していたのは学習机ことリック
……いや、ちゃんと考えて学習机に喩えてますから!

スーパーボールで遊んだ人の中でも一部の方の共感しか得られないんですが、学習机の下って棚があったり段差あったりでイレギュラーバウンドしまくるんですよね。
しかもハマるとなかなか出てこない。
そして本来の用途は効率的な学習。
椅子(アオバ)という名の寡黙ながら欠かせないパートナーの存在。

ほら!


喩えの出来はともかくとして、リックは本当に良いキャラでした…!
常人とは少し違うところだけど確かに芯を持っていて、感覚派と見せかけた理論武装で、それでいて学習意欲と吸収速度も高くて、ボクっ娘で、エッチくなれる素質も有り。
強い。
どうでも良いけどレイクが学習机(本物の)に座ってたら、いつの間にか足の間に入ってる子だよね、この子。



まぁ、メインヒロインたるキャロルにはあと一歩及ばないんだけどね!!
(※個人の感想です)



1巻の感想で願った「キャロルの幸せ」が、まさかまさかのあとがきコメント付き(しかも当ブログのことを仄めかしながら…?)で叶うという奇跡。
過去の彼女の境遇を思えば、奇跡という言葉ですらまだ足りない…。

友達としてという注釈があったとしても「普通に好きだし」とレイクに言ってもらえた時の彼女の気持ち、自分が最も力を出せるであろうシチュエーション・レイクの言葉が揃った上での精霊化、迷宮内での不甲斐ない気持ち、スーラを伴わず城を出てきたレイクを抱きしめた時の胸の痛み、そしてレイクの子がお腹にいるというどうしようもない幸せ。


よがっだよ……ほんどうによがっだよ……(号泣)






号泣といえば、カラーイラストにもなっているスーラ絶命のシーン…。
これまた1巻の感想で「主人公のかっこよさが際立つこと、キャラへの仕打ちが容赦ないことがこの作品の特長になりそうですねー。」と何気なく書いていたんですが、この2つの要素が特に顕著に出ていました。
で、このシーンがまさに、一番最初に書いた稀有なパターンの要因だと思うんですよ。


本来ならもっと時間をかけて判明しそうな「地球丸ごと異世界転生」の真相、レイクの強さ、妙に少ない元地球人の謎だったりが畳み掛けるように明らかにされ、あこがれの傭兵の助力まで。
この時点で前半でのスーパーボール感からは想像できない闇があるのに、その上でさらにスーラまで…。

ぎゅっと詰め込み完結させたが故に、落差もとんでもないことになっていて、その結果想定外の感情の揺れ動かされ方をしたのでは、というのが読後しばらくしてからの分析です。
最初からこの構想だったんだとしたら、私にはもう才能に震えることしかできない…。





なんと言いますか…。
キャラの境遇に本気で悲しみ、本気で幸せを願い、成就を見届け…。
あまりにも早い完結が受け止めきれないというか…。
もっと広い世界でのレイクの活躍を見たかったなぁ…。



学級写真が、学年写真となり、いずれは全校写真へと。
そうなる事を確信し、スーパーボールが跳ね続けることを願い、この辺で筆を置くことにします。





以上!


今日のラノベ!


ドラどら王子の花嫁選び

講談社ラノベ文庫より
『ドラどら王子の花嫁選び』です。


【あらすじ】

放浪の旅から王都に帰還した“ドラゴン乗りのどら王子”クラルト。戴冠を控えた彼に、周辺各国からの縁談が舞い込んでいた。結婚を嫌がるクラルトだが、“花嫁育成学科”が設立され、勝ち残った者と結婚させられることに。どうせやるなら面白く!とみずから育成学科の教師と審判を買って出たクラルトの前に、かわいさハンパない花嫁候補が続々登場!積極痴女気味いとこ、獣系グラマー美女、黒髪ポニテ剣豪、ツルペタ金髪王女、褐色爆乳元気娘。5人の美少女がグイグイ迫る!さらに能面クールメイドと健気ロリ妹も加わって大騒ぎ!ドラどら王子は誰を選ぶ!?ヒロイン全員俺のもの!難易度ゼロのオールレンジ・ハーレムラブコメ、ここに開幕!!



感想:★★★★☆

来ました!
deskyzerが大好きな「人生、面白ければそれで良い!」というタイプの主人公・クラルトが!
ヒロインを振り回し、ヒロインに振り回される系の楽しい作品です!!!





ハーレムで、多国籍で、王子で、というところまではよくあるけれど、そこに明確に育成要素持ち込んだところが斬新でしたね!


斬新でしたが、その育成がチョロく見えてしまうのが少し残念。
320ページあまりというページ数の中でできることは最大限やってはいると思います。
クラルトの求める「面白い」の加減だったり、「周囲が何と言おうと自分の思うように」という周囲に配慮した自己中心的思考だったりを花嫁候補たちに伝えるという部分はしっかりやっていましたし。
本国の立場と自分の気持ちの間で揺れる花嫁候補たちの葛藤に、クラルトが我流の考え方でもって悩みを吹き飛ばすという描写はヒロインたちの個性が見えて良かったと思います。


ただ、だからこそもう少しヒロインそれぞれに時間をかけて欲しかった!


黒髪ポニテ剣豪、ツルペタ金髪王女、褐色爆乳元気娘の3人は国を大事に想う気持ちはとても深いはずなのに、クラルトの言葉にコロッと助けられてしまう。
逆に積極痴女気味いとこ、獣系グラマー美女の2人はクラルトを想う気持ちがとても深く、それぞれに相応の過去があるはずなのに、事実とは裏腹に軽い語り口で述べられるのみ。


もっと深く掘り下げていれば間違いなくヒロインたちが映えるのに…、とちょっともったいなさを感じました。





プロローグでエピローグ冒頭の文章を持ってきてミスリードを誘う、という手法でストーリーを構成していたのは良かったと思います!
できるメイド・ゼナンが序盤で王様に約束を取り付けるシーンも一役買っているというのは作中でクラルトが述べた通り。
あとはクラルトの「結婚なんて面倒くさい」という初期の態度、積極痴女気味いとこの序盤の正妻感もこのミスリードを補強していましたね。


そのミスリードをあらすじの「ハーレムラブコメ」という言葉と、文中の強調が台無しにしている感は否めませんが。
この作品、良いところを素直に褒めさせてくれないように大宇宙からの圧力がかかっているんですかね…?

特に文中の強調(文字のルビの位置に「・や、」を置くやつ)は「花嫁」と「俺達」という文字に付いているんですが、その時点で「5人から1人を選ぶんじゃなく全員を選ぶんだな」というのが分かってしまうのですよ…。
そんな状態でクライマックスの「溜めて溜めて……全員俺の嫁!」を読むとなると、やっぱり面白さが半減してしまうのですよ…。
これは、あれですね。
以前ラノベ文庫刊行のあさのハジメ先生の作品で一度指摘したことがある事のはずなので、もしかしたらレーベル特有の問題なのかもしれません…。



ただプロローグでの花嫁を彩る言葉が、1人のものではなく5人それぞれのものだったという演出には脱帽です!
直前に存在を否定しておいてアレですが、強調された「花嫁」に目が行ったが故に他の文章への警戒が緩むという効果があったようです…。
新しい強調の使い方……!




花嫁候補の5人が魅力的であるのはもちろんですが、毒舌無表情万能メイド、全方位天使兄LOVE妹の2人も掘り下げがあまり無いのにストレートに魅力的。
メイドに関しては、クラルトがクライマックスで花嫁の一人にしようと考えていることに納得の魅力。
さすがくーるびゅーてぃー




今巻ではヒロインの掘り下げにやや物足りなさを感じましたが、2巻では新婚初夜&新婚旅行という内容らしいのでそこを見事に補ってくれる(はず!)。
今の時点での魅力にさらに魅力を足す、という工程でどんな化学反応が生まれるのか。
楽しみです!




以上!


ドラどら王子の花嫁選び (講談社ラノベ文庫)
愛坂 タカト
講談社 (2017-03-02)
売り上げランキング: 106,437

どもー。
デスカイザーです。


なんやかんや学生でいられる時間も残り20日。
本当なら積んでるラノベをもう少しハイペースで消化しないといけないんですが…、パズドラだったりツムツムだったりをやっている間に1日が猛スピードで流れていきますね…。
精神的には満たされているんですが、このままだと読書脳がサビてしまいそう!
それはそれで新鮮な気持ちで読書できるから良いのだけれども。



では、今日のラノベ!

ギャルスレイヤー

HJ文庫より
『ギャルスレイヤーだけどギャルしかいない世界に来たからギャルサーの王子になることにした』です。


【あらすじ】

伝説的カリスマギャルを姉に持つ奈々倉瑠衣。姉への複雑な思いはいつしか怒りに変わり、漆黒の『ギャルスレイヤー』として渋谷・原宿に降臨するようになる。ある日、願いが通じたのか突然渋谷・原宿が滅亡した…。1台のプリクラ機を残して。ギャルの聖地化した『神のプリクラ』を破壊すべく三号玉の花火を持ち、原宿に立つギャルスレイヤー。しかし誤って自分に発射してしまい瑠衣は命を落としてしまう。その後転生をした瑠衣が目覚めたのはギャルしかいない異世界「サヴァンギャルド」だった。



感想:★★★☆☆

一部で話題沸騰中の作品。
deskyzerもその例に漏れず発売前から気になっていたわけですが…。




プラスの感想とマイナスの感想がせめぎ合っていて、とても複雑な気分です。
とりあえず、それぞれ書き出してみましょう。



◎プラスの感想

・卓越した表現力
・ユーモアセンス
・構成



◎マイナスの感想

・タイトルの蛇足感
・ぃゎゅるギャル文字
・飽和する表現力




……なんとなく見えてきました。
文章力そのものは好きなんだけど、作品自体は苦手なようです…。



表現力やユーモアセンスに関しては、本当に素晴らしいです。
1シーン1シーンごとにどういう環境なのか、どういう心情なのかを巧みな言葉づかいで彩っているため非常に想像しやすく、そんな豪華な世界の中で空気が凍ったり叫びが轟いたりするギャグパートはまさに贅沢。
題材からして「ギャルスレイヤー」ですからね?
QBじゃなくても言いたくなる訳分からなさが、なぜこんなにも美麗な文章で描かれているのか不思議でしょうがないです…。

ただし、あまりにも表現が美しすぎて引き出しが多いために、1巻通して読むにはやや食傷気味になる覚悟が必要なように思います。
そこが読んでいてつらかった点で、読み切るのに何日もかかった最大の理由だったかなぁ、と思っています。
好みの問題も大いにあると思いますが。




構成はもう凄いとしか!(語彙来い)
「運動神経が上がるにしても何か違和感のある万能さ」や「憎んでいるはずのギャル文化の知識の深さ」の2つが、前半を読んでいて微かに気になっていたことだったんですが、それが270p前後のギャルスレイヤーの過去、姉の家出以降の回想を知ることで氷解していった時の快感と言ったらもう!

他にも後半では怒涛の伏線回収ラッシュや、状況比較表現がいくつかあって唸りっぱなしでした…。





あとはマイナスの感想のほうですが…。
上でベタ褒めした分、いつもより容赦なくいきますか。


タイトルですが……私もう「タイトル詐欺だ!!!」と叫びたいんですよね…!
ギャルサーの王子になる話じゃないじゃんこの本!!

いや、確かにギャルしかいない世界のギャルの姫からギャルスレイヤーへの好感度は高いし、彼女と結婚するんだとしたらギャルしかいない世界の王子ということになるでしょうが。
他何人か出てきたヒロイン(当然ギャル)とイチャイチャしたり囲まれたりしていて、それを主人公が前向きに考えているのなら概念的に王子と読んでも良いのでしょうが。

あくまでもギャルスレイヤーとしてギャルの敵であろうとする主人公のスタンスと、王子という定義付けはどうにも当てはまらない!
百歩譲って王子は分かったとしても、何なんですか「ギャルサー」って!!!!
ちゅーかもっと絆されろよ誘惑されろよ操って使い捨てて乗り換えろよっ!!
「ギャルという集団としての属性は憎むがその個人を残らず憎むことはできない」とか言うくらいなら、もっと憎むか愛でるか両極端でいるべきでしょ!
読み終わった今となってはそりゃ主人公の過去のことを知ったからそこの理解はできるけど、そこに至るまでの200ページ超をタイトルの印象から裏切られ続けているんですからね騙されませんよ!!!




あといわゆるギャル文字の初歩、小文字な!
正直なところ小文字レギュラーキャラがいるって事前に知ってたら買ってませんでしたっ!
以前、電撃文庫の『女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました』を読んだ時に小文字が読みにくくて物語の出来以前の段階でフラストレーション溜まっていたことをまだ忘れてませんからね!!

試し読み等で事前に確認しなかった自分が悪かったと言うべきか、確認しなければいけないものを出してきたと怒るべきかで悩みますが……、ラノベ読みという立場上前者でしょうね。

次からギャルものを買う時は気をつけることにします(自戒)






そのようなわけで、ベタ褒めしながらフルボッコという大変情緒不安定な感想となりました…。

続きは気になりますが……多分買わないでしょうね…。
一文だったり小ネタだったりなら構わないんですが、終始小文字設定ONでしゃべるキャラがいるとなると読む気力は無いです。
白乃友先生の高い文章力・表現力が別の作品で発揮されることになったら、全力で読みたいと思います!



以上!


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