ちょろイン系ラノベブロガーのフリースタイルラノベブログ
ネタバレを含みます ご注意ください

どもー。
デスカイザーです。

『信奈』の著者・春日みかげ先生の新作『ユリシーズ』(ダッシュエックス文庫)を読みたくてうずうずしながらバイトの昼休憩入ったら、本を家に忘れていたというね。
最近出かけるときのラノベ忘れる率が高いので気をつけたいです。

気をつけないと、死にます。




それでは、今日のラノベ!


ゼロから始める魔法の書 (4) ―黒竜島の魔姫― (電撃文庫)
虎走かける
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-08-08


電撃文庫より
『ゼロから始める魔法の書(4)-黒竜島の魔姫-』です。


【あらすじ】

世界を破滅へ導く“ゼロの書の写本”を作り出し、世界へとばら撤いた謎の組織“不完全なる数字”。稀代の天才魔女ゼロと獣の傭兵は、その組織の情報を得るためゼロの故郷である“弓月の森”へと向かうのだが…その途中、2人が乗る貨物船は大海原の嵐にのまれてしまう。―命からがら辿り着いた地。そこは、神聖な竜が住まうと伝えられる“黒竜島”という名の火山島だった。“ゼロの書の写本”の回収を急ぐ中、思わぬ足止めをくらう2人だが、その島にはなぜか“魔法”が普及した国家が存在していて…。話題の傑作ファンタジー、第4弾!


感想:★★★★★

ねぇ傭兵さん。
その構図だと頬に美しいゼロの太ももがいい感じにすりすりするんじゃないですか?
ねぇ。
ねぇ!
ちょっとそこ変わr



アクディオス編は、ゼロの魔法が意図的に悪事に、それも考えうるかぎり最悪のかたちで使われていたお話でした。
4巻となる今回は、使われ方だけはゼロの思い描いたとおりのもので、ゼロにとってもそこは嬉しかった様子。
ただし問題となるのはその広まり方。
1つの島にあった2つの国。
その片方に〈狩猟の章〉、もう片方に〈収穫の章〉。
巻き起こるは、魔法戦争。

ゼロたちが見た「平和な姿」は、ゼロの最も嫌う「魔法による犠牲」の上に成り立ったもの。
今までのようなストレートな悪ではなく、歪な正義。

良い対比ですね~…!



新キャラ紹介!

アムニル……黒竜島現在唯一の国家ノーディスの第一王位継承者である王女。魔法の才能が半端じゃなく、ゼロとの模擬戦で引き分けるほど。無詠唱を見ただけで真似るとか、他者より遥かに強力な魔法行使できるとか。
とにかく魔法への適応力が高い。口癖は「最善」

ゴーダ……さきの魔法戦争の敗北国の生き残りで、今はノーディスの魔法兵団の兵長。だが魔法は使えない。全く。一切。アムニルと正反対で魔法への適応力が皆無。

ラウル……馬の獣堕ち。上半身人。下半身馬。紛う事なきケンタウロス的な。幼い頃にアムニルに拾われ(救われ)て以来アムニルのペットというか奴隷というか…形式はどうあれ、アムニルはラウルを大事に扱い、ラウルはアムニルに絶対的な忠誠を誓っている。


アムニルがなぁ…(;_;)
死にはしないけどな…(;_;)
最後の最後で登場したサナレ(浮遊体)に乗っ取られてしまってな…(;_;)

そしたら今まで「感情がどういうものなのか分からない」と言っていたゼロがブチギレてな(;_;)
挿絵効果も相まって、ゾワッとしました。
しかもその上で表紙絵見返すと、超然とした絶対神オーラ放ってるように見えてもうお兄さん歓喜!
傭兵がゼロに順応してきたのも微笑ましいけど、ゼロが傭兵と共にいることで人間らしさを得ているのは皮肉ながら面白いと思います。
「傭兵は人間なのか?」という問いへのひとつの解答になるのかもしれません。



アクディオス編から何かとゼロたち(主に傭兵)を苦しめてきた教会の裁定官さん。
なんか今回もがっつり登場です。
しかもゼロが魔法を使う場面を目の前で見てしまったがために「ゼロのことを見て見ぬふりし続ける」ことができなくなってしまい……なんか同行するっぽいですよ?
なんかつまりゼロと傭兵の二人旅じゃなくなるみたいです。
なんか残念です。
とても残念です。


章の数的には登場してないのはあと1章だけど、ストーリー的には謎と伏線が増えるばかりで何も解決してないからねこれ。
ほんと続きが楽しみ。
アルバスちゃんが暴走しなければいいけど…



以上!
このエントリーをはてなブックマークに追加

どもー。
デスカイザーです。

夏休みで最後のまとまった時間がとれる休日…!
というわけでもないけど、気合い入れて趣味してました。
具体的には、
アニメと艦これとパズドラとアンジュとFGOと読書
を適宜組み合わせて。

たぶん、平日よりも休日のほうが疲れるのは頭の使いすぎのせいだと思うんだ……

この記事の更新終わったら『ゲート』の本編最終巻を読むつもりです!
新書500ページ超を一気に読み切るぞー!



それじゃ、今日のラノベ!



アルファポリスより
『ゲート-自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編』です。


【あらすじ】

20XX年。東京銀座に突如現れた「異世界への門」。門の向こう側『特地』には、手付かずの潤沢な資源、そして、栄華を極める巨大帝国の存在があった。特地で無差別ゲリラを繰り返すゾルザル軍に対し、帝国正統政府との講和を締結した日本政府は、これを契機に自衛隊を総動員して殲滅作戦に乗り出す。一方、世界各地では『門』を原因とする天変地異が観測されはじめる。にわかに巻き起こる『門』閉鎖論。事態打開の鍵を握るのは、唯一『門』を開く能力を手にした魔導師レレイだけだった―国内外のあらゆる思惑から『門』を死守する日本政府。そして、レレイを護衛する異世界美少女達と伊丹。果たして『門』はどうなってしまうのか―?陰謀巡る第4章、開幕。


感想:★★★★★

総撃(までの政治的判断等の流れ)編。


前巻のラストでゾルザルのもとから離脱したピニャと前皇帝は、イタリカの街で正当政権の発足とゾルザルへの対抗を開始。
オプリーチニキの監視により兵を自由に動かせない皇帝側は、近隣諸国、そしてニホンに頼ることで立ち向かおうとしていた。

が、ニホン側はおいそれと戦力を投入するわけにはいかず…。
そりゃ、自衛隊ですし。
迂闊な殺生を行えば即座にマスコミを通じて全世界に情報が拡散される段階となったこの状況。
首相判断はあくまでも「待て」。


そんな緊張状態がつづくなか、伊丹といつものメンバーをつれてハーディの神殿へ。
ロウリィへの求婚の徹底否定、ヤオの派閥替えを目的に訪れた神殿だったけれども、そこでまさかの事実。

門を開いたの、この神だった!

(見事に話を繋げてくるな……)
レレイの身体に宿った(!)ハーディからその事実と仕組みを聞き、伊丹たちは門を開けっ放しにしておくことの危険性を知る。
とは言っても地震大国日本の住民である伊丹たちの認識はそこまで深刻ではありませんでした。

この段階では、ね。

ハーディの指示で、炎龍編ラストでボッコボコにされたジゼルの案内でクナップヌイと呼ばれる地まで行くと、そこには「三次元の影」とでも呼ぶべき質量の無い黒い影が一面を覆っていた…。
その影に触れた万物はその活動を停止する。
ゲートの向こうの世界では世紀末に現れるこのような影を「アポクリフ」と言うらしいけど…。

プロデューサーさん!世紀末ですよ!世紀末!!



世界の破滅を回避するには、門を閉じなければならない。

当然日本と帝国の交流は途絶える。
すると、正当政権の戦力は一気に落ち、ゾルザルに飲み込まれる。
テュカ、レレイ、ロウリィ、ヤオたちは伊丹と会えなくなってしまう。(または拉致る)
アルヌスの街は日本との交流、貿易がなくなれば行き場のない人であふれる。
日本も今まで投じてきた調査・戦闘費が全て無駄になる。

この状況に一石を投じたのは、レレイ。
ハーディに身体を乗っ取られたときのお礼として得たハーディの力の一部。
それを使えば門を閉じることも、もう一度開くことも可能である、と言う。

もちろん、両世界間での時間の流れの差などに疑問が残るものの、二度と開けられなくなるよりはマシであろう。
もちろん”一部の日本人”は門のこちら側に留まることになるが。
なるが。

こうしてニホンが帝国と手を結びゾルザルを討ち、政治的安定を見届けてから一旦門を閉じ、その後適宜開くという方向性に決定。


そして、全面戦争が、始まる。



圧倒的火力をもつ自衛隊か。

それとも、ここにきてなんか覚醒したのか、それとも無鉄砲すぎて想定できなかったのか知らないけど、自衛隊の裏をかいて進軍するゾルザルか。


⇒冥門編へ続きます。



この文量(500p超え)で上下巻構成だと!?
と思ったら、刊行時の時事問題を考慮しての加筆修正&分冊らしいです。
初版:2011年6月30日
次巻では世界がさらに悲鳴を上げるのか、なにやら大地震の描写があるようで。
そりゃそうなりますわ。



さてさて。
ひとまずストーリーをバーッとなぞってみたけど、今回は今までと大きく違う点がありました!
それは……!

異世界間異性関係!

伊丹まわりは置いておくとして。
前巻のシェリー&菅原もそうだったけど。

ゾルザルの奴隷であり影軍師であるテューレと料理人として潜入している古田。
偽の指示書で紀子の暗殺未遂を犯したデリラとそれを偶然防いだ柳田。
そしてまさかの薔薇騎士団のヴィフィータと健軍。

テューレ&古田は順当として、下2組にびっくりですよ!
巻の幕間が比較的長くて、「その間にも状況が刻一刻と変化している」という点で非常に現実味を帯びてるのがこのシリーズの特徴。
その幕間に一体何があったのか…。
前巻の感想でも書いたはずだけど、物語の進展によってどの人物を主人公にしてもいいくらいそれぞれに”ストーリー”があるんですよね。
伊丹が主人公ではあるけど、キャラの数だけ外伝を作れるレベルで濃い”ストーリー”が。
本の重みだけではない、確かな重厚感がこの物語にはあります。



もう一つの特徴である、時事ネタへの際どい意見の応酬。
今回は古村崎と栗林妹による、マスコミ論がその典型でした。
いやぁ、本当に危ないぞ?これ。
「中国の漁船の体当たり映像」の話にはヒヤヒヤもんでしたよ…。
※あくまでも古村崎さん個人の意見です。
って注釈入れたくなるもん。随所に。

だけど、古村崎さんの「なんでも批判していく報道スタイル」の理由を知れたのはデカイ。
ぶっちゃけ「……○ね」くらいのこと思うくらい嫌いな人だったけど、しっかりとした考えに基づいてのあのスタイルだったら逆に好感を持つまでいくよ。
……マスコミの仕事も就活の候補から外しとこ(ボソッ)



本編も残すところあとわずかな本シリーズ。
外伝のほうが冊数多いことからは全力で目を背けつつ、2つの世界の行く末はしっかり見守りたいと思います。



以上!
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ