どもー。
デスカイザーです。


このブログ始めて以来、初の迷惑メールならぬ迷惑コメントが…!
更新頻度が下がってきて、ますますブロランの順位も下がってきてるこのタイミングで。

迷惑メールは不特定多数の目に触れるからワンチャンあるかもしれないけど、こんな辺境のブログに残して何になるのだろう?
と思いつつも、文章添削してマジレス返信しときましたー。

コメント欄荒れたらお察しってことで!



んじゃ、今日のラノベ!

クズが聖剣拾った結果 (電撃文庫)クズが聖剣拾った結果 (電撃文庫)
(2014/07/10)
くさかべかさく

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twitterでの販促に惹かれて。
『クズが聖剣拾った結果』です。


【あらすじ】

俺は見てしまった。クラスメイトの来栖麻央が「聖剣」を手に「魔王」を倒す「練習」をする姿を。竹刀で人体模型を相手に……。
「ここまでよ、魔王。あなたの野望は打ち砕いたわ! 」とか言ってる。見た目は美少女なのに、なんて残念なんだ……。
しかし、状況は一変する。俺たちは公園の巨木に突き刺さる、本物の聖剣を発見してしまったんだから――。
「ほら、ね! 」とテンションうなぎ登りの来栖は、勇者気どりで聖剣を自分のモノにしようとするのだが、異世界の役所から聖剣管理課の職員が追ってきて……!


感想:★★★★★

誰もが一度は(ゲーム内で)やったことはあるだろう、
「住居侵入→物色→破壊→お金・アイテムゲット」
という勇者の基本行動は、やっぱり異世界でもOUTですよね……


勇者への強い憧れを捨てることなく純粋にそれを追い求める来栖と、その一部始終を偶然見てしまった主人公の苅場。
この時点では、厨二病がかった美少女とそれに惹かれる男の子。

しかし、来栖が世界樹と言い張る巨大な木に刺さる剣を見つけたことで状況は変わってしまう。
苅場が一所懸命に抜こうとしてもビクともしなかった剣を、来栖がいとも簡単に抜いてしまい……

その直後、剣から出た黒い炎により
あたり一面がふきとんだ……!


聖剣を手にして勇者になる、という叶うはずのない願いが果たされてしまい舞い上がる来栖。
なんとか人前でだけは聖剣を隠すように言う苅場だったが、いざとなると聖剣により身体能力が上がる来栖を押しとどめることは難しく、度々使わせてしまう。

そして、とうとう異世界から聖剣の持ち主(公務員)が……。

魔法が存在しながらも科学が発展していて、勇者魔王の闘争が既に過去のものとなっている異世界。
その世界のとある市役所で聖剣を管理する部署に配属されているのが、ニムさんとメルの二人。
「明日できることは今日やらない。(そしてそのまま忘れる)」を地で行くのがメルさん。
超エリートで超真面目だけどなんだかんだニムさんに振り回される幼女がメル。
彼女たちが聖剣を転送しようとした際に、間違えてこの世界に……。

聖剣を返し、見送れば終わりだが……

「聖剣持って帰るみたいな流れになってるけど、私、聖剣返すつもり無いよ?」




う~ん…。
思ってたほど来栖がクズじゃなかった。
勇者論(?)を盾にしたワガママくらいだからなぁ…。

というか扉絵の登場人物全員クズ扱いは、さすがに……。
メルとかもう無理やりすぎるでしょ。
「魔法の才能は凄まじいのに生真面目すぎて融通きかない系クズ」って……
そんなキャラじゃないよ!
超いい子ジャン!!


ストーリーは、来栖の我が強いだけあって読みやすい展開でした。
ちょこちょこ忍ばされた「あるワード」が最後にしっかりフラグとして回収されたのも良かった。
やけに同じ表現使うな?とちょっと引っかかってたからスッキリ。

周囲との軋轢を生んでしまうほど、正義や勇者への憧れが強い来栖。
苅場っていう理解者が現れたからいいものの、ちょこちょこ描かれてる過去に来栖が受けた心の傷がもう…。
的確にトラウマ抉ってくるから辛かった。
同じようなシチュエーションになったことがあるわけでは無いんだけどね。
同世代からのあからさまな侮蔑とか、信頼していた人の手のひら返しとか。
生の反応が口語体で描写されるからこそのリアルさがもうきつかった。

そこも含めて。
来栖の欲求に純粋な言動と、それに対する苅場の内心でのツッコミのリアルさが面白かったです。


それにしても、
「ショートカット+いざという時以外の頼りない感じ+剣=境界の彼方」
「女子高生+厨二病+あうぅ…=ゆうたぁ…」
が頭から離れないのはなんとかしないといけないね。
いつの間にか来栖に赤い眼鏡装備してると勘違いしてくらいだから。

読んでるときに他作品のことが頭に出てこないようにする修行をしないと…(ピンポイントすぎる



トラウマえぐられた割にはスッキリ読み終われたし、続編期待

来栖が実際に異世界に行って、なんだかんだでカルチャーショック受ける話とかが続きであったら面白そうだなぁ…



以上!

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