どもー。
デスカイザーです。

修羅場突破した気になってたけど、明日中間テストある教科あったの思い出して死んだ…。
もう……どうにでもなれ…


んじゃ、今日のラノベ!




アルファポリスより
『ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり(1)接触編』です。


【あらすじ】

20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。


感想:★★★★☆

重いっ!
あえて文庫じゃなくてでかい方買ったんだけど、文庫で慣れてるとやっぱり読みづらいね…。
そこがまたいとをかし。


2年前に文庫版見かけてからずっと気になってはいたんだけど、7月からアニメ放送開始ということで思い切って購入。
この大きさで400頁オーバーだからボリュームが……とも思ってたけど、文字大きいから冷静に考えると電撃文庫換算だと500頁に満たないくらいなんだよね。
つまりホライゾンよりは薄い(だからなんだ)



突如として銀座に現れた異世界に通じる門。
オークやゴブリンをはじめとした怪物たちにより阿鼻叫喚の地獄絵図が広がることに…。

……が。
自衛隊が到着してからは完全に形成が逆転。
武器を片手につっこんでくる怪物たちを近代兵器で一掃。
日本政府は異世界との”交渉”を行うため、自衛隊を異世界に派遣。

銀座の事件でいち早く民間人を誘導させたことでちょっと偉くなった伊丹をはじめとした自衛官たちが、異世界と交流する話となっています。



個性を強く感じる文章運びとキャラの数に慣れてから一気に面白く感じるようになった。
危機的状況がいくつもあるんだけど、主人公の伊丹のどことなくおっとりした考え方と自衛隊戦力の充実さのせいで全然危機を感じない肩透かし感がクセになる(笑)
「異世界」という非現実的要素に現実的に対応する官僚とか議員の反応もいちいちリアルで良い。
国会答弁でロリ亜神(900歳オーバー)に対して「年上を敬いなさい」発言をするシーンは特に面白かった…!

異世界側の4人のヒロインはそれぞれ良いよね。
すごく現代的な服装の金髪エルフ・テュカ。
洞察力と思考力に長ける魔導士・レレイ。
見た目はロリな戦闘狂の亜神・ロウリィ。
優れた能力を持ちながらその立場故に苦労する姫騎士・ピニャ。

それぞれの性格は大体把握できるくらいには情報量あったけど、まだまだ心の奥を覗けるほどではなかったからそこは2巻以降の楽しみなところ。
特にテュカの負っている心の傷がどう癒されるのかが気になる。
そこの展開如何では作品の評価が大きく変わるところでもあるからね。

そうそう。
それで思い出したけど、この作品は独特なテンポだけじゃなく心理描写のうまさも特徴のひとつ。
キャラが多いのに、その人たちが余すことなくみんな”生きてる”んだよ。
いや、生きてるのはそうなんだけど。
すっと入ってくるというか、なんというか。
異世界人は現代兵器に驚き続けるし、会話には最後まで苦労するし。
異世界がメインの舞台ではあるけど、すごく現実的に反応が帰ってくる。

うまくまとまらないけど……
うん、やっぱり”現実的”って表現がいちばんしっくりくる。



大判で揃えるのはいいんだけど……出費がいたい…


以上!

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