どもー。
デスカイザーです。


今週は本当に暑いですね~。
その暑さが収まる代わりに週の後半は台風で大荒れの模様。
某ノベライドルちゃん大好きなコロッケとラノベでゆっくり過ごしたいものです…。



それじゃ、今日のラノベ!



モンスター文庫より
『ギルドのチートな受付嬢2.5 Fateful Encounter』です。


【あらすじ】

「また失敗…?」ミスリレージュ王国にある魔法ギルドの総本山、その研究棟の一室。ダークエルフの少女・ルーラは、今日も魔術の研究に一人没頭する。ある日、彼女は火竜との戦闘で怪我を負う。そして、病床に伏すルーラの下を一人の美しきエルフが訪ねる。エルフの名は、イリア・シュルツ。安息の地を求め旅を続けるイリアが、ルーラの下を訪れた理由とは―。「小説家になろう」発の大人気シリーズ、ファン待望の前日譚が、全編書き下ろしにて早くも登場!第一弾となる本作では、ダークエルフの魔術師ルーラ・鬼神の眷属であるガブリル、二人との出会いが描かれる。


感想:★★★★★

登場人物多すぎてわけがわからなくなるシリーズ!
イェイ!!

今回は2.5巻……いわゆる短編集。
イリアが受付嬢として落ち着く前、1巻で登場したダークエルフ百合っ子のルーラ、2巻で登場したガブリル・パーシャとの出会いがそれぞれ1編ずつで描かれています。

今回は過去の話ということで…
キャラクターまとめるのはとりあえずやめておきましょう…。
3巻以降でこの巻のキャラクター達が出てくるようだったらその時まとめます。
主に自分のスムーズな読書のために(笑)

一応1、2巻のキャラまとめた記事のリンクを下に。
ギルドのチートな受付嬢(2)



では、それぞれのお話について。

まずルーラの話。
ダークエルフという理由で世間から蔑まれ、実の親とも自身の能力が起こした事故により離れ離れになり…。
魔術の才能があったルーラは、研究に没頭し、「時を操る魔術」を完成させようとしていました。
誰ひとり信用できない中、彼女の心の痛みは想像に難くありません。
……こういう展開ってテンプレじみてきてるけど、やっぱりつらいよ…。

誰かひとりでも味方になってあげて…!

読者としてそう思ったところにやってきたのが、ギルドの所有する非公開資料を求めて訪ねてきたイリア。
イリアは「自分がやりたいと思ったから」ルーラを導くことに決め、人として、魔術師として、女の子として(中身は男だけど)、そしてルーラが最も求めていた母の温もりを与えました。
……さっきからちょっとずつ敬語使ってるのは感情抑えるためですのであしからず。
思い出すだけでちょっとウルッときてるのです…。

しかし完成した逆光魔術は……失敗。
ルーラは自身の暗く、辛く、悲しい過去に囚われ。
何回も。何十回も。何百回も経験し直し、
壊れかけた心で、
自分が求めていたものは、「一緒にいてくれる誰か」であり、それは過去には無いことを知り、
そんなことにも気付けなかった自分を救いに来てくれたイリアの存在こそが、
自分の求めていたものだと気づく。


はい、ここで泣きましょうか…。


美しい話と、美しい百合をありがとうございます。




そしてもう1編。
外界と隔絶した島で育った鬼族の子供・ガブリルが、人の営みに触れ、成長していく話ですね。
こちらはこちらで特殊な種族。
鬼族はそこにいるだけで周りを「狂乱」状態にしてしまう効果を持っているので、上のダークエルフとは違い、正真正銘の化物だったりします。

が、!

いわゆる『泣いた赤鬼』みたいな感じで、思考は人間以上に素直に人間らしい気がします。
母を見捨てた父を子は許せないでしょう。
自分の罪を認め、反省し、償おうとするでしょう。
そして、その償いは時に強すぎる反省と未熟な思考から間違った方向へ向くこともあるでしょう。

身体的成長とともに精神的にもしっかり成長していくガブリルを見守るこちらの気分は、さながら千里眼でガブリルの様子を伺う彼の父のよう。
父にそんな能力があるかどうかは知らないけども。

生命の始まりと終わり。
その両方に深く触れた鬼の少年は、きっと綺麗な愛の形を見せてくれると思います。
(パーシャの呪い解除が楽しみでしょうがない、の図)



3巻楽しみ
(キャラ増えるんだろうなぁ)




以上!

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