どもー。
デスカイザーです。


合宿から帰宅した後、結局絶妙に厳しいラインの宿題が出てしまい…。
今日ようやく一段落しました…。
ってことで、まだ『織田信奈の野望 全国版』に手を出せていない状況です。


マジでおあずけくらいすぎて死んじゃう。



ってことでパパッと丁寧に感想書いていきましょー!

今日のラノベ!


君の色に耳をすまして (メディアワークス文庫)
小川晴央
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-08-25


メディアワークス文庫より
『君の色に耳をすまして』です。


【あらすじ】

芸大に通う杉野誠一は“声の色”で見たくもない人の感情や嘘が見えてしまうことに悩まされていた。そんな彼がキャンパスで出会ったのは声を失った透明な女の子。『川澄真冬』と書かれたメモ帳で自己紹介をした彼女は、誠一の映像制作を手伝いたいと申し出た。不審がる誠一に、彼女は手伝う条件として、テープに録音された姉の歌を映像に入れて欲しいという。彼女に惹かれ、生まれて初めて心の色を知りたいと願う誠一。だけど、彼女の透明な色には秘密があって―。


感想:★★★★★

ほらやっぱり予想の斜め上!!

前作『僕が七不思議になったわけ』は読んだ年のなかでもトップ3には入る面白さだったんだけど、今作もそのクオリティは健在。
前作の感想はこちらからどうぞ!


顔と声を直に聞く・見ることで相手の素の感情を色で感じ取ってしまい、それにより人間関係に苦しんでいた誠一。
彼が出会ったのは過去のショックから失声症になってしまった川澄真冬。

声を聞かないでコミュニケーションするため誠一が嫌う「声の色」を感じないで済む相手、ということもあり誠一は段々真冬に惹かれていきます。
彼自身も自覚しきれていないんだろうなぁ、という初々しさを遺憾無く発揮しながら真冬との撮影にのぞむ誠一。


ちなみに彼の手に取っていた「パッケージ」は時間をとめて女の子にいたずらする系のもの!
(作品全体としてはどうでもいい情報なのになぜかはっきり覚えてる…)


真冬と過ごす時間が増えていくと同時に、天真爛漫な彼女が不意に影を見せることが増え…。




ただの大学生の恋愛にはとどまりません。
勘のいい人は「失声症」「展開の意外性」ってだけでひとつの展開を予想できると思います。
自分もその展開を予想していました。
そして、半分…いや三分の一くらいは正解でした。
残りの三分の二は「おお~~!!」と言いたくなる巧妙な伏線。


そういう意味では前回の100%意外性というものには引けを取るかもしれません。
が!
ファンタジー要素の無い現実に即した内容、その上での三分の二というのはやはりすごい。



怒涛の真相ラッシュのあとに残るのは、心が洗われた綺麗なあなた。





次回作にも期待です。
以上!

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