どもー。
デスカイザーです。
FGOコラボは『空の境界』でしたね!
自社コラボ云々以前に『空の境界』についてほとんど何も知らないんですよね…。
なので……うん。
ガチャあんまり引かなくて済みそうで良かった!ということで。
んじゃ、今日のラノベ!
著者: | イラスト: | レーベル: |
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【あらすじ】 ただ一人、黙々と地下道を掘り続ける老人。その姿が突如ぎらぎらと双眸を輝かす若者へと変貌する。―彼の名はオウル。人生をかけた研究の末、ついに“魔王”となるべき資格を得たのだ!手始めにサキュバスの美女、リルと契約すると、彼は自らの国土となる広大なダンジョンの創造へと乗り出していく!人間不信の魔王が世界に挑む、ダークファンタジー&ハーレムロマンここに開幕! |
感想:★★★★★
出たのも読んだのも1年前ですが、コミック版発売記念っていうのと、「別にR18作品でも無いからいいか」という今更な判断で今日このタイミングで感想書くことにしました!
最初に言っておきたいのは、この作品はただエロ小説の枠に押し込めちゃいけないってこと。
エロいよ?
試し読みの段階でサキュバスのリルが既にマックスエロいよ?
でも、それだけじゃない。
「エロのためのファンタジー」ではなくて、ちゃんと「ファンタジーの中のエロ」と言えるだけの物語の濃さがあります!
まず引き込まれたのがオウルの近隣の村への支配体制。
要求するものはしっかり要求してるからそこだけ切り取って見れば圧政になるけど、しっかり保護・育成している部分とかユニスをけしかけた村に罰を与えたことなんかを見ると凄く良い統治じゃないか!と。
そう考えると、ユニスをけしかけた村があったこと自体がこのあたりのシーンの厚みを増してくれてますね。
「逆らったらこうなる」っていう部分でオウルの残虐性・約束への誠実性が見えてくるっていうのと、無条件で代償を払うことを受け入れるのみでは無かったって点では「支配されている側も生きている」っていう当たり前だけどこういう支配ものだと読んでて忘れがちな点をすり込んでくれたっていう点で。
次に人の心の扱い方がうまいところ!
特に後半のアラン遊撃隊編で顕著だったんだけど、まぁ人を屈服させるまでの持っていきかたが素晴らしい!
方法はもちろんのことエッチぃことなんだけど、そこに仲間を思いやる心とか罪悪感とか正義の心とかをうまく絡めることでその効率を格段にアップさせてるその内容が恐ろしくスムーズで容赦ない。
「人はこうしたらこう考える」っていう、言ってしまえば心理学に近いところをうまく取り入れてましたね。
ヒロイン側とオウル側両方に感情移入しすぎちゃったせいで、ここ読んだ後の放心具合がすごかったのは嬉しい悲鳴…
あと、オウルが老成されてるおかげで物語が浮つかないっていうのも魅力。
表紙を見てみてくださいよ!
この……野心に満ち溢れながらも達観が含まれた眼差しの鋭さ。
これと相対するのは勘弁願いたいよね……
自分の考えていること完璧に見透かされそう、というか事実見透かされるよねこれ。
あと、
エロい
1巻の好きなシーンはなんといっても冒頭のリル。
というか3巻まで通しても一番好きなシーンがここですね。
Amazonのお薦め本メールでこの本の存在知って、ビギニングノベルズ創刊を知って、試し読みでこのシーン読んで。
凄い衝撃受けたんですよね。
今までもこういう系列のネット小説はいくつか読んでたけど、ここまでエロくて、かつ統治系ファンタジーとしての物語の下地がしっかりしてる作品が初めてだったので。
あれから1年経ったわけだけど、同じ系統の作品ではそれ以上のものには出会えてないですし。
こればかりは心の底から思います。
出会いに、感謝
以上!
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