どもー。
デスカイザーです。

ようやっと体調が戻ってきたので、読書ペースをちょっとあげようかと思ってます。
……ここ最近の体調不良が読書不足という線すらある



今日のラノベ!

魔装学園H×H 1

魔装学園H×H

著者:
久慈マサムネ

イラスト:
Hisasi

レーベル:
角川スニーカー文庫


【あらすじ】

姉からの呼び出しで、戦略防衛学園アタラクシアを訪れた飛弾傷無は、魔導装甲“HHG”を操る少女、千鳥ヶ淵愛音と出会う。愛音はいきなり服を脱ぐと「見ないでこの変態っ」「お前だろ!」そこに姉から重大任務の連絡が。その内容は―愛音の胸を揉みしだくこと!?実は傷無にはHな行為で女の子を“改装”する力があって、その力に異世界との戦いの未来がかかっていた!!第18回スニーカー大賞“優秀賞”受賞作!!




感想:★★★★☆

言い訳の余地が無く”どエロイ”小説だけど、決してそれだけじゃないというのだけは伝わってきました。




異世界からの未知の侵攻によって陸地を追われメガフロート上が生活の全てとなった、というのが基本的な世界観。
いまだに続く異世界からの侵攻への対抗策が例によって適正が求められる装甲で、そのエネルギーを回復したり秘められた能力を引き出すには主人公と心・体の両面で深く繋がらないといけないよー、っていう分かりやすい設定。
(分かりやすい、というのは決してバカにしてるわけではなく。
ここからどう発展させるかが作品のキモだということは理解しておりまする)


そもそも世界観が世紀末になりかけてることもあって、結構そのあたり心の荒みとか普段と内面のギャップなんかは今巻含めこの先心揺さぶられる部分になりそうだと感じました。

今回でいうなら千鳥ケ淵愛音。
出てきた瞬間から掴みどころの無い子だとは思っていたけど、その掴みどころの無さは彼女なりの過去からの脱却で、それでもうまくいってなくてああなっていて…。



「モルモットだった私の気持ちを理解できる人はいないし、普通に生きてきた周りの人が何を考えているのかも分からないし、本当の自分が何を求めていたのかも分からないから何にも本気になれない」



主人公が同じような境遇に無かったら愛音の心の壁をどうにかするのは難しかったかもしれないですね…。
「俺だけはお前の味方」が逆効果にすらなり得るもんね…。

その独白に至るまでの愛音の追い詰められ方は、読んでてもつらかったし、独白を聞いた上で序盤の彼女の心境を考えると読んだ時とは全然違う内面が見えてきて更につらかったです。

愛音の胸を(主人公としては状況が分からないままやむなく)揉みしだくシーンの感想が「やっぱりエロいなぁ……」から「あぁ、ここで諦めかけていた力に希望を見出してしまったのか…」にまで変わるって、もう感想の次元が全く違うやん!?
いや、ほんとこれすごいなぁ……





読んでる間ずーーーっと疑問だったのが「表紙の子誰よ?」っていう。
愛音メインの話なんだけど、愛音って銀髪ロングなのよ。
隊の他の子は金髪と黒髪、転入も無し。
「え、じゃあマジで誰?」って状態でクライマックスシーン入ってクライマックスしたら髪がクライマックスした愛音だったってオチなのですが。
そのあたりの設定もテンプレ一辺倒な主人公との力との融合ではなく、あくまでも”ハイブリッド”であるのが良かった。
そういうの、非常に高まる!




色々真面目に書いたけど、まぁエロいし、ヒロインのチョロさもなかなかです。
あとイマイチ自戦力と相手戦力の規模差・戦力差のイメージが定まらなかったのも。

特にヒロインのほうはちょっと懸念材料かなぁ…。
既にある程度続刊出てるとはいえ、スニーカー文庫のエロ枠はもともと強いから…。
あまりにも展開についていけないほどのチョロさが出てくるとつらくなるかも?
現状そこまででは無いけども。




以上!
見開きのクライマックス絵が素晴らしい




魔装学園H×H (角川スニーカー文庫)
久慈 マサムネ
KADOKAWA/角川書店 (2014-01-31)
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