どもー。
デスカイザーです。
パズドラの話。
「ランキングダンジョン キン肉マン杯」に苦戦しています…。
今のところギリギリ上位0.9%には入っているんですが、あと4日もあったら絶対1%圏外に落ちますよね……。
145000点の壁をもう一度超えたい…。
今日のラノベ!
感想:★★★★★
前半はエレノーラの掲げる理想・目標と彼女の取る手段・行動との矛盾のようなものにモヤモヤしながら読んでいたんですが、リュウトがそれを一喝し、捻じれが解消したことで後半は物語がスっと入ってくるようになりました。
「得られた知識を糧として、自らの血肉とするのが正しい学び方だ」(141p)
魔王の徹底した”悪”を上辺だけなぞっていただけだったエレノーラに対してリュウトの放ったセリフ。
奇しくもエレノーラが父王から教わっていたことと同じことです。
小さい頃から努力家で色々な分野で素質があったであろうエレノーラだからこそ、技術や知識体系そのものじゃない”生き様”という本質が求められる部分にこれを当てはめることができなかったんでしょうか。
またはエレノーラの属性が純然たる善だからその対局にある悪に本能的に強い憧れを抱き、それが彼女の目を霞ませてしまったのか。
ある意味この物語最大の謎かもしれません。
「なぜエレノーラは小さい頃リュウトから”学ぶ”ことができなかったのか」
(もし本文に書いてあったとしたら教えてください……。
記憶から抜け落ちています…)
で、ですね!
ちょうどその141p付近でのエレノーラとリュウトのやり取り以降、エレノーラが格段と成長していく様が読んでて震えました!
通信魔法越しの黒幕との舌戦、ラノベ文庫ニコ生でも一瞬話題になった全裸毛布で追っ手と戦うシーン、最後の演説。
山場を迎える度にエレノーラは自分がどういう人間で、リュウトはどういうことを考えていて、その考えを自分の糧にするにはどういうやり方があるのかをしっかり考えていくんです。
周囲から「自分じゃないもの」を得ているのに彼女の芯がどんどん固まっていくのを見ていると、いっそ恐ろしいまでの神々しさすら感じます。
まさに英雄姫。
一方リュウトも一喝するシーンからエレノーラを見る目が変わっていきます。
……いや、あの、いやらしい方面にじゃなくてね?
それまでは「隙あらば契約を無効化して召喚主を殺してしまおうと考える悪魔」みたいな雰囲気を纏っていたんですが、恨みや憎しみを持たないエレノーラがどう進んでいくのか気になり始めたリュウトは完全に「娘の成長を見守るお父さん」でした(笑)
221pでエレノーラを撫でたあたりで萌えました!
なんだこのお父さんっっっっっ!!!!!!!!//////
撫でられたことでリュウトと父王を重ね、「リュウトも笑顔にしたい」という目標を新たに持ったときのエレノーラのセリフにも萌えました。
「はい。エレノーラは、がんばりました!」(222p)
父に甘える娘の図っっっっっっ!!!!!!!!!///////
男キャラにも女キャラにも萌えられるって僕もう無敵なんじゃないだろうか?
そしてそして。
読み終わって、ブックカバー外して、表紙を見たところであることに気づいて衝撃を受けました!
虚無の魔王
創世の英雄姫
というタイトル。
物語序盤で”捻じれていた”エレノーラのリュウトへの認識のとおり、このタイトルを”捻って”みると……、
虚無の英雄姫
創世の魔王
となります。
まさに序盤の二人、すなわち国を追われ全てを失ったエレノーラと、唯一使える魔法が創世魔法のみというリュウトが出てくるわけです!
この”捻じれ”を解消して、本来のタイトルに戻すと今度はエピローグでの二人、すなわち創世魔法により無そのものさえも創りあげるリュウトと、「笑顔であふれる世界」と創るために粉骨砕身し見事国を取り戻したエレノーラとなるわけです!
すごいよこのタイトル!
……あとそれに気づいた俺もすごい!(こら)
笑顔であふれる世界が実現するその時まで、二人の笑顔が途切れることがありませんように。
以上!
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デスカイザーです。
パズドラの話。
「ランキングダンジョン キン肉マン杯」に苦戦しています…。
今のところギリギリ上位0.9%には入っているんですが、あと4日もあったら絶対1%圏外に落ちますよね……。
145000点の壁をもう一度超えたい…。
今日のラノベ!
著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 勇者に封じられて千年。かつての魔王リュウトが復活した。封を解いたのは仇敵の血を受け継ぐ少女エレノーラ。彼女は反乱で国を追われた小国の姫だった。二人はとある事情で行動を共にすることになり、奪われた国を取り戻すため協力したものの…。世界の変わりように憤るリュウト。エレノーラは彼への強い憧れが空回り。ぎくしゃくする中でも、リュウトは圧倒的な力で敵をなぎ倒す。エレノーラもまた、エルフ族との交渉を経て彼とは異なる『強さ』に目覚めていく。やがて二人は、互いが秘かに抱く共通の『願い』に気づき―。虚無に連なる破壊の魔王と、いずれ世界を創る英雄姫。相克する二人が紡ぐ、異世界“創世”ファンタジー! |
感想:★★★★★
前半はエレノーラの掲げる理想・目標と彼女の取る手段・行動との矛盾のようなものにモヤモヤしながら読んでいたんですが、リュウトがそれを一喝し、捻じれが解消したことで後半は物語がスっと入ってくるようになりました。
「得られた知識を糧として、自らの血肉とするのが正しい学び方だ」(141p)
魔王の徹底した”悪”を上辺だけなぞっていただけだったエレノーラに対してリュウトの放ったセリフ。
奇しくもエレノーラが父王から教わっていたことと同じことです。
小さい頃から努力家で色々な分野で素質があったであろうエレノーラだからこそ、技術や知識体系そのものじゃない”生き様”という本質が求められる部分にこれを当てはめることができなかったんでしょうか。
またはエレノーラの属性が純然たる善だからその対局にある悪に本能的に強い憧れを抱き、それが彼女の目を霞ませてしまったのか。
ある意味この物語最大の謎かもしれません。
「なぜエレノーラは小さい頃リュウトから”学ぶ”ことができなかったのか」
(もし本文に書いてあったとしたら教えてください……。
記憶から抜け落ちています…)
で、ですね!
ちょうどその141p付近でのエレノーラとリュウトのやり取り以降、エレノーラが格段と成長していく様が読んでて震えました!
通信魔法越しの黒幕との舌戦、ラノベ文庫ニコ生でも一瞬話題になった全裸毛布で追っ手と戦うシーン、最後の演説。
山場を迎える度にエレノーラは自分がどういう人間で、リュウトはどういうことを考えていて、その考えを自分の糧にするにはどういうやり方があるのかをしっかり考えていくんです。
周囲から「自分じゃないもの」を得ているのに彼女の芯がどんどん固まっていくのを見ていると、いっそ恐ろしいまでの神々しさすら感じます。
まさに英雄姫。
一方リュウトも一喝するシーンからエレノーラを見る目が変わっていきます。
……いや、あの、いやらしい方面にじゃなくてね?
それまでは「隙あらば契約を無効化して召喚主を殺してしまおうと考える悪魔」みたいな雰囲気を纏っていたんですが、恨みや憎しみを持たないエレノーラがどう進んでいくのか気になり始めたリュウトは完全に「娘の成長を見守るお父さん」でした(笑)
221pでエレノーラを撫でたあたりで萌えました!
なんだこのお父さんっっっっっ!!!!!!!!//////
撫でられたことでリュウトと父王を重ね、「リュウトも笑顔にしたい」という目標を新たに持ったときのエレノーラのセリフにも萌えました。
「はい。エレノーラは、がんばりました!」(222p)
父に甘える娘の図っっっっっっ!!!!!!!!!///////
男キャラにも女キャラにも萌えられるって僕もう無敵なんじゃないだろうか?
そしてそして。
読み終わって、ブックカバー外して、表紙を見たところであることに気づいて衝撃を受けました!
虚無の魔王
創世の英雄姫
というタイトル。
物語序盤で”捻じれていた”エレノーラのリュウトへの認識のとおり、このタイトルを”捻って”みると……、
虚無の英雄姫
創世の魔王
となります。
まさに序盤の二人、すなわち国を追われ全てを失ったエレノーラと、唯一使える魔法が創世魔法のみというリュウトが出てくるわけです!
この”捻じれ”を解消して、本来のタイトルに戻すと今度はエピローグでの二人、すなわち創世魔法により無そのものさえも創りあげるリュウトと、「笑顔であふれる世界」と創るために粉骨砕身し見事国を取り戻したエレノーラとなるわけです!
すごいよこのタイトル!
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笑顔であふれる世界が実現するその時まで、二人の笑顔が途切れることがありませんように。
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