今日のラノベ!


宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する6

モンスター文庫より
『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する ⑥』です。


【あらすじ】

「もう、絶対に足手まといにはなりません!」技師としての腕が評価され、自らの力でカズラの下へとやってきたバレッタ。予期せぬ再会に驚くカズラだったが、喜びもつかの間、同盟国のクレイラッツと敵対国であるバルベールが接触している可能性があることをバレッタに伝える。そして、長く慎重に考えていた製鉄技術の導入を相談する。一方で、カズラはずっと気になっていた“異世界に続く部屋”の正体を問いただすべく、遂に父・真治に電話するのだが―。「小説家になろう」発、異世界救世ファンタジー待望の第六弾。


感想:★★★★☆

『宝くじ~』と『GATE』が同じイラストレーターさんだと言うことに全く気がつかなかったくらい目で認識したものを絵として認識するのが苦手なdeskyzerがお送りします。




今巻は表紙の通り、バレッタとリーゼがお互いを恋敵と認めて…?というところと、いつもの通りイステール領の発展のために色々するお話です。



恋のほうは……もう最高としか!
リーゼがヒロインとして本格的に参戦してきた4巻くらいから待ち望んでいた構図ですからね!
それに二人共当初持っていたキャラと違う面での魅力がバンバン出てきましたねー。

例えば……。。

リーゼは、カズラが頭に怪我して気絶してる間添い続けて、目覚めたらすぐに号泣しながら泣きついてきたシーンに代表されるような子供っぽさ

バレッタだったら、開発責任者としてだったり、カズラには内緒で武器を試作してみたり、っていうところから強い責任感あるリーダーとしての側面。
あとカズラに隠れてカズラを守ろうと色々動いているときのヤンデレ感


どちらも意図してカズラに見せようとしているわけでは無いんですが、「あ、彼女にはこういう側面もあるんだ」っていう意識付けにはなってますよね。
リーゼなんかは意図してアピールしている場面もあるんですが、それもこういう素の表情があるから映えるんですよねー…!





バレッタともリーゼともくっついてほしいんですけど、イステール領って多重婚OKですかね…?


あと、ちょっとした小噺なんですが。
恋の鞘当て」という表現があるじゃないですか。
今までその意味を「一人の異性をめぐって火花を散らせること」だと思っていたんですけど、どうやら違うみたいで。
正確には「一人の女性をめぐって二人の男性が争うこと」らしくって、女性二人が男性一人を争うのはこの表現を使わないみたいなんですよね…。

確かに「武士が通りざまに鞘を当ててしまうところから喧嘩になる(くらいのちょっとした喧嘩)」「(歌舞伎の演目で)一人の女をめぐって二人の武士が鞘を当て争いになる」という語源を考えれば納得なんですが…。
よくある「転じて~という意味になった」っていうパターンで性別逆でもOKだとおもっていました。
一本締めと同じく現代社会では逆でも通じる言葉ではありそうですが。

以上、小噺でした。






内政のほうは、何はともあれ鉄の生産に踏み切ったのが今巻の目玉でしょう!
錫や青銅に代わる金属として歴史の授業でも「時代の転換点」として書かれる鉄!


そう!
まさにイステールのあるこの異世界も、大きな転換点を迎えているのですっ!!





自分で書いておいてなんですが、誰に対しての熱弁なんでしょうね…。


休戦状態の敵国との鉄生産、軍事転換速度争い。
同国違領地の領主との歩調合わせ。
新生産技術確立に伴う技術者の育成。

どれも深すぎないリアリティがあって、交渉術だったり育成手順だったりというところはしっかり学ばせていただきました!
ただ、その中でカズラの理解の追いついていない、あるいは手元を離れて成長している技術内容に関する記述はやや教科書的に感じる部分もありました。
まぁ、今までよくついて行けてたなと関心するくらい多方面の内容をこの作品は扱っているのでしょうがないとも思うんですがね…。


その教科書的な印象というのは、もしかしたらカズラに関わっていた人たちが徐々にカズラの想定し得ない方向に向かい始めていることを示唆しているのかもしれませんね。
それだけあの世界の人々が吸収して自分のものにしているということでもありますし、異世界のものを持ち込みづらくなってカズラの影響力が失われつつあるということでもあります。

戦争が始まったらどうなるのか、予想がつかない…。





最後に。

今巻もホームセンターの主事店員さんは素晴らしかった。



以上!


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