どもー。
デスカイザーです。

なんとかソシャゲの誘惑を乗り切ってきたと思ったところでFGO、パズドラ、アカリコの大攻勢に襲われて大変なことになってます…。
FGOはアニメの消化に合わせてできるし、パズドラは12月中旬くらいからですが、アカリコがですね…。
能力覚醒素材はノールックでクリアできるしそこを重点的にやるしかないですかね…?


まぁ、その波を超えた先にはツムツムとポケモンが立ちはだかっているんですがね?




んじゃ、今日のラノベ!

ご近所の殴りクレリック 戦記ウルスラの後悔

電撃文庫より
『ご近所の殴りクレリック 戦鬼ウルスラの後悔』です。


【あらすじ】

長い戦争が終わり、晴れて無職となった流浪の剣匠アルナルド。仕事を求めて渡った新大陸にて彼が出会った修道女は…かつて「戦鬼」として戦場を恐怖に陥れた魔導兵士ウルスラその人で―!?「お前、お前は…ウルスラ、か?」「違います」時代遅れの剣士アルナルドと元・最強の魔法兵器にして敬虔な修道士ウルスラ、そして伝説に名高い魔女王のへっぽこ娘・ファウスタが繰り広げるヒロイック・ファンタジーが開幕する!!前代未聞な物理無双の殴りクレリックがまかり通る、この物語の行方は―さあ、どうなる!?


感想:★★★★☆

固いと思いきや柔らかく、柔らかいかと思えば固い

もちろん、バイクのプロテクターや防災グッズ等への利用が考えられている新素材(d3o?)の話ではなく、この作品の作風の話です!
本編に一ミリも関係ないけど、あの新素材は良いと思います…!





「殴りクレリック」というタイトルを見たとき、何を最初に思ったか。
一言で表すと……

「マルタだ」


になります。
FGOの影響がもろに出ています。
そして混乱することに、作中にはマルタという女の子が物理無双ウルスラの一番弟子として最初から最後まで頻繁に登場します。

やはりマルタは物理である




◎剣匠(マエストロ)と呼ばれ、対魔術戦闘のエキスパートでもある主人公・アルナルド。
◎かつて戦場で戦鬼と呼ばれ恐れられていた”魔導兵器”ウルスラ。
◎伝説の魔女王の娘にして後継者・ファウスタ


メインキャラとなる3人は全員が「今の戦場に適応できなくなった」という点で共通します。
キーとなったのは”魔導”の登場。
それまで主だった”魔術”とは……根本的には同じだけど応用のしかたが違うという認識で私は読みすすめました。

ファウスタをはじめ魔術を使う者たちは時代の転換を悟り、そうした者たちに対抗する技術に特化していた(もちろんそれだけでは無いけども)アルナルドのような戦闘要員が役目を失い、そして当の魔導兵器は自らのあり方が分からなくなり戦場から姿を消し…。


最初は少なからず「時代の流れが彼・彼女たちをそこに追いやった」と思っていましたが、最後まで読んだらそうでもなかったんじゃないかと思うようになりました。
確かにそういう流れはあったし、事実戦場での出番は少なくなりました。
でも、何も彼らの居場所・存在意義は戦場にしかないわけじゃないんですよね。
ウルスラは修道士(物理)として既に新たな道を歩んでいますし、アルナルドもファウスタの監視をしながら修道院に通う日常に馴染んでいったり、ファウスタも紆余曲折はあったもののウルスラと同じ道を選択することになりましたし。
追いやられたまま流れにうまく逆らうことができなかっただけなんですよね。


こういう技術や文明の進化っていうのは奇しくも作中でへっぽこファウスタ(笑)の言っていた

「社会全体には、まだまだ残り続けるわよ」(本文119p)

っていうのが真髄なのかもしれません。





感想の一言目の話に戻りますが、この作品は緩急が素晴らしかったと思います!
序盤~終盤手前くらいまでは、「シリアスと見せかけてのゆる~い着地」な展開が多くて和みました~。
そもそも世界観が固めなところがあるので、持っていた先入観を良い塩梅で解きほぐしながら読めました。


そして終盤~ラストは、途中まではゆる~い着地になるかと思いきや、どちらかというとシリアス寄りで(体操で例えると)2歩くらいよろける感じの着地でした。
それまでの話と比べると情報量が極限まで抑えられ、魔術でも魔導でもなく作中で何度か存在を疑問視されていた神やそれに類するような超常の力での決着。
神仏を基本的に一線画したところから見るようにしている私が、神々しさのあまり祈りを捧げていたファウスタの気持ちがよく分かった、ということに驚きました。


読み終わってからずっと考えているんですが、あの神々しさはうまく説明できないですね…。

ということでこの作品を改めて一言で表すなら、こうですかね。

「奇跡的な、脱力系」





そういえば舞台はやっぱりアフリカ北部沿岸なんですかねー?

20pにはアルナルドの馴染みの土地が長靴半島とあってこれはイタリア、ウルスラのいる修道院や物語の舞台である新大陸は「新大陸」「砂漠」「肌が黒(マルタのイラストから)」ってことでアフリカ、あとは国の紋章か何かでグリュプス(グリフォン)が書いてあるというのもクリミアとかドイツとかポーランドで使われていたり。

「西方の白亜大島」(本文179p)っていうのだけは分からない…。
蛇にまつわる邪神の伝わる大きな島で西……北アメリカ大陸とかアイスランド?
(12/1追記)
奇水先生がTwitterで補足説明してくださったのですが、白亜大島=ブリテン島の古名だそうです!
がっつり「アルビオン」とルビが振ってあるんですが、完全に検索し忘れました、申し訳ありませんでした!




物語が進めば進むほどなぜか増えていくファウスタの負債の行く末が見たいので続きも楽しみに待ちたいと思います!



以上!


ご近所の殴りクレリック 戦鬼ウルスラの後悔 (電撃文庫)
奇水
KADOKAWA (2016-11-10)
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