今日のラノベ!

トにした。

講談社ラノベ文庫より
『トラックに轢かれたのに異世界転生できないと言われたから、美少女と働くことにした。』です。


【あらすじ】

もしも、己が望むような「異世界転生」ができるとしたら―?前世の記憶を保持しつつ、チート能力持ちの俺TUEEEEE勇者として、悪をなぎ倒す無双人生!または魔王として、生意気な勇者たちを圧倒的な力でもって打ちのめす人生!それとも可愛い女の子たちをはべらせ、ハーレムを築く人生!?―ならばぜひともお願いしたい!そんな思いを密かに抱く高校生の志郎は、本当に死んでしまっていた。しかもトラックに轢かれて。このフラグ、期待せずにはいられない!!そこに現れた、エルフにも見える美少女フィリア。彼女は志郎に告げる。「あなたは転生できないの」…え、うそでしょ?志郎の転生(できない)ライフがいま始ま…る?


感想:★★★★★

生前とことん頑張らなかった主人公・志郎が、死後の世界で頑張って働くお話。




舞台は死んだ魂が集められる役所のような場所。
異世界転生ものではおなじみの、死んでから異世界に行くまでの狭間の世界ですね。

今まで、
転生させる存在=神かそれに近い存在

…という固定観念があったので、それがお役所というかハローワークのような場所として描かれ、仕事ぶりが非常にブラックだったところにギャップを感じて面白かったです!
志郎だったりフィリア(表紙真ん中の子)みたいに仕事に情熱を持ってとりかかれる人にとってはまさしく天国のような仕事場のようだし、それはそれで良い職場なんでしょう。




作品のテーマは「何かに真面目に取り組むとは?」でしょうか。

感想一行目に書いたとおり生前努力をあまりしなかったため転生ポイントが少なく理想の転生ができなかった志郎が、皮肉にも死後の世界で頑張って働いてポイントを稼ぐというストーリー。

ぶっちゃけてしまえば「結局目の前に餌つり下げられないと動かないんじゃん…」と思ってました。
でも志郎は違いました。
いや、動機は確かに餌につられてなんだけれども。

本当に転生希望者に対して真摯に向き合うフィリアの姿を見て、実際に転生していく人たちを見て。
さらに、生前「死ぬほど頑張っていた」のに夢を叶えることができなかった同級生・茉琴を見て。
心の底から「頑張ってきた人たちが、せめて来世で報われるように」と思い仕事に取り組むようになり、ついには転生者のためにフィリア以上にあがくように。
そして、そんな志郎の頑張りを見ていた転生者たちも次第に志郎のために何かしたいと思うようになり…。



ということで、
「何かに真面目に取り組むとは?」という問いには、
「その何かに関わった存在の人生を変えること」という答えを。

いい加減に生きている分には誰も振り向かないけれど、
誰かのために時間を使える人には、その人にも誰かが時間を使ってくれる。




…ポエムか





他2つほど面白かった点を!

・身長
数字が具体的っ!
他人の身長の予想が1cm単位とかこやつ何者じゃ…!?

・スライム
今作のメインヒロイン、スライムのレンちゃん!
その圧倒的可愛さと底の知れない愛の深さに、志郎からの愛情もページをめくるごとに深まっているのが妙にハマりました!
レンちゃんの知能指数が段々上がっていくにつれて、あざとさを感じるようになるんだけどレンちゃんがそんな計算しているわけがなく全ては志郎のためを思っての行動なのでレンちゃんは絶対に天使(スライムです)。


・イラスト
こもわた先生のSDキャラはPCゲームブランドのゆずなんちゃらとかでよく見ているんですが、こういうイラストをお見かけするのは初めてでした。
こっちもいいですが、やっぱり真骨頂はデフォルメが入った時でしたね。
221pのわたわたしてるフィリアがお気に入り!





第一転生課、第二転生課が存在するこの世界。
他にも色々死者に関する部署があったりするのかな?とか、食堂の食材はどこから来ている…?とか、手土産って具体的に何なんだろう…?とか、全ての世界の(それこそひと月で何百万何千万人単位の)転生者に対応する人数がそもそも少なすぎない?とか大小色々疑問がありますが、疑問が浮かぶということは興味のある証。
とにかく2巻が待ち遠しい!




以上!