今日のラノベ!

ゼロの使い魔21

ゼロの使い魔 21 <六千年の真実>

著者:
ヤマグチノボル

イラスト:
兎塚エイジ

レーベル:
MF文庫J


【あらすじ】

虚無の復活の阻止を目論む『鉄血団結党』の追跡を逃れ、間一髪“竜の巣”を脱出した才人たち。アリィー、ルクシャナと共に一路ハルケギニアを目指す船の中、負傷したティファニアの手を握る才人の胸には、最後の使い魔“リーヴスラシル”のルーンが浮かんでいた…。「なんなんだよ。これ、そんなにヤバイもんなのか…?」一方、『オストラント』号で二人の救出に向かったルイズたちは、エルフの国の首都“アディール”へと乗り込んだ…。互いを想い、すれ違い続けてきた才人とルイズが、長き時を経てついに再会を果たす!「サイト、あんたのご主人様が、迎えにきてあげたわよ!」無敵のドラマティックラブコメ、いまここに再始動!



感想:★★★★☆

すごい!
全く違和感が無く、ヤマグチノボル先生が書いたかのような文章!
強いて違和感を挙げるとするなら20pのケバブサンドの描写が妙に美味そうで上手かったことくらいですかね…。
本当にそれくらいしか感じないくらいご本人。




最後の使い魔“リーヴスラシル”は、使い魔の命そのものを主人の虚無の魔法の力と為す、捨て身の力。
とりあえず、ルイズが新しく習得した虚無の魔法の名前が「生命」だった理由と、それが莫大な威力を持つ理由がよーく分かりました。
使い魔の命を使った1発限りの大魔法、ってことだったんですね。
後の問題はそれは「どこに」撃つのか?

エルフに対してでは無さそう。
門の向こうでも無いだろうし、当然ハルケギニアにでも無いだろうし…。
……「撃たない」というまさかの展開?


そんなティファニア&サイトとルイズの再会シーン。
これは19巻でサイトが攫われた時点で読後こう思うことが分かりきってはいましたが!やっぱり言わせて!

この展開、前も見た!!!


なんでこいつらこんなに単独行動ばかりなの!?
今回含め不可抗力だというのは分かるけど!
なんでこう……こう!一緒に冒険しないの!?
どうせ夫婦になるんだろ!?

いろんな意味で今さら言ってもしょうがないことですよね…。
22巻でルイズとサイトが共に冒険……とまではいかなくても一緒に考えて結論を出すくらいのことがあることを期待してます…。



そういえば、ここに来て超序盤の登場人物の再登場が続いているのが熱いですね!
フーケとワルドだけでも熱かったのに、まさかのデルフを買った店の店主!
『リゼロ』のおっちゃんならともかく今まで1回も再登場していなかったあの店の店主ですよ…!
ヤマグチノボル先生の描いた『ゼロの使い魔』の最初の物語へのリスペクトなのかな、と思うとウルッときますね……。

こう来ると、カトレア姉さまの再登場が待たれますね。
エレオノール姉さまはマリコルヌといちゃいちゃ(?)していてください…。




“聖地”あるいは“悪魔の門”の向こう側。
作中ではとっても意外そうな描写で地球を目にしたところで終わりましたが、地球の武器が来ていたことと、かつてヴィットーリオが「世界扉」の魔法でサイトの家と繋げたことを踏まえれば、至極妥当なところですよね…。
驚くとするならば、「地球を目にする」=宇宙と繋がっていることにかな……。
座標ずれてるじゃねぇか…。





さて。

サイトが帰るのか帰らないのか。
そもそも生きて物語を終えることができるのか。
六千年前の出来事の理由は何なのか。

おそらく全てが明らかになるであろう22巻。
楽しみです。




以上!

スポンサードリンク