今日のラノベ!


ゼロの使い魔22

MF文庫Jより
『ゼロの使い魔 22 〈ゼロの神話〉』です。


【あらすじ】

ハルケギニアを滅亡の危機から救うため、ついに“聖地”に到達した才人たち。だが、教皇の開いた“ゲート”の先に映し出されたのは、才人の故郷…地球の姿だった。ルイズの唱える“生命”を使い、地球を奪還することこそがハルケギニアを救う唯一の方法だと語る教皇。「そんなこと、させてたまるかよ!」才人は抵抗しようと剣を取るが、“リーヴスラシル”のルーンに命を触まれ、意識を失ってしまう…。才人に残された時間はあとわずか。だが、才人を救うただ一つの方法があると教えられたルイズは…。ルイズと才人の最後の物語が、いまここに始まる―。恋と冒険の異世界ドラマティックラブコメ、堂々の完結!



感想:★★★★★

作品に関わる全ての人の想いによって紡がれた最終巻。
ライトノベル史に燦然と輝くこの作品の最後に立ち会えたことを、とても嬉しく思います。



さて。
「あれは……地球!?」で終わった21巻の続きです。

風石の暴走からハルケギニアの民を守るためには“聖地”=地球を奪う聖戦をしなければならないが、奪うためにはルイズの始祖の虚無で今の地球に住む人類を滅ぼさなければならない。

それもサイトとルイズにとっては、お互いの故郷のどちらを滅ぼすのかという選択に等しいわけです。
六千年前、愛し合っていた始祖ブリミルとサーシャが、お互いの故郷を滅ぼし合ったという真実をなぞるかのように。



そして……ここからは良くも悪くもいつもの『ゼロ使』ですね!
ルイズはサイトの命を蝕む虚無の力を消すために聖地を奪うことを「サイトに相談せず」決意してしまい。
サイトはそんなルイズの様子を確かめるべくロマリアの船に乗り込み…エルフ管轄の監獄島へタバサともども幽閉。

はい、お決まりの主従別行動ー!

「お互いに隠し事は無し」と決めたあの約束はどこにいったのか……!
いや、ルイズの気持ちもわかりますよ?
サイトを守るためにサイトの故郷を滅ぼすなんて選択、サイトが聞いたら絶対に止めるでしょうよ。
そんな恐ろしいこと、最愛の人に告げるのは怖いでしょうよ。

でも!
それでもあの約束からガラッと変わった二人の関係をもとに戻してしまうような決意だけは、思いとどまって欲しかった…。

ただし今回に限ってはそれが物語上はとても良かったです。
それだけ思いつめていたということが伝わってきたし、その後でシエスタがするもらい泣きが一層映える結果となっていたので。




お決まりの救出作戦を経て。
(もぐら大活躍!)




第十一章「ゼロの使い魔」からエピローグに至るまでの、最上の物語。


7万の軍勢を前にした時以上の死闘を繰り広げるサイトに心揺さぶられ。
シリーズ後半の因縁の敵・ジュリオとの、使い魔同士の本当の決戦。
六千年前をなぞるかのようなガンダールヴとその主人のひとつの結末。
そこで終わらず、六千年前と違う結末を迎えるために施された仕掛け、“親友”の消滅。
アンリエッタの物語でキーとなっていた誓約の湖での結婚の誓い。
そして、たった二人の新たなる旅立ち、Fin.



最終巻前半を含めシリーズがここに至るまでの物語は、ルイズとサイトが離れることで愛を深める物語でした。
すれ違い、勘違い、時にはお互いを想うあまりの別れということもありました。
ですが、ここからの二人の物語はルイズとサイトが共に居ながら愛を深めていく物語となるでしょう。
その転換点こそが、ラスト1ページに詰まっていたと思います。


正直なところ私の理想のEDは、ド・オルニーエルの屋敷でサイトとルイズはもちろん、シエスタやタバサ、ティファニア、たまにアンリエッタも交じり長閑に過ごすようなものでした。
ただまぁ、理想は理想。
こうして未来の生活や冒険を想像できる終わりに、なんの文句がありましょうか。



ルイズ、サイト、以下略その他大勢!
ありがとう!!





以上!

ゼロの使い魔22 ゼロの神話 (MF文庫J)
ヤマグチノボル
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