どもー。
デスカイザーです。


お待たせしました!
やっと感想が書ける状態になりました!
(視界の右側にある段ボールから目を背けつつ)

まぁもっとも明日から本格的にお仕事生活が始まるので、更新頻度はあまり上がらないかもしれませんが…。
拘束時間的には大学時代のアルバイトと変わらないので、意外といける気もしてます。



では、今日のラノベ!


文句の付けようがないラブコメ 6

ダッシュエックス文庫より
『文句の付けようがないラブコメ 6』です。


【あらすじ】

果てなき輪廻の果てに。数多の被験者のうち、“非人道的実験”に成功して生き延びることができたのは少女Aだけだった。世界を救う英雄たる使命を背負った少女A。周囲にあるのは無数の書物が並ぶ図書館のみ―彼女の心象世界には時間も空間もない。世界救済を探るためのあらゆる可能性を、ただひたすら演算するだけの存在として、少女Aは存続していく。そんな彼女の前に突如、異物たる少年Bが現れてこう言った。「お前さ。俺と結婚しねえ?」「はい。よろしくお願いします」永遠とも思えた輪廻の果てに待つ、少女Aと少年Bの結末とは?『文句の付けようがないラブコメ』がここに終わり、そしてまた始まる―




感想:★★★★★

終わりにして始まり
始まりにして終わり





AとBのいる世界」と「CとDとEが裁定者として世界を推測する世界」の2パートが交互に繰り返されていく構成。

「「CDEの世界」は、その存在が矛盾しているところがキーでしょう。
監視、裁定する立場であり役者でもある立場である彼女らが、その舞台の存在そのものに疑問を差し挟むだけのパートなのですから。
そして疑問を持ち得るということはどういうことか?
舞台の未成立、すなわち繰り返すゲームの終わりであると。
では、このくそったれなゲームを始めたのは、この世界の神は誰だ?」


っていうところがざっくり「CDEの世界」で語られていた内容ではと。
クルミちゃんほどでは無いにしろ、おチヨさんほど頭が回るわけでは無いので解釈が間違っているのではと不安になりながら読んでました…。

理解しきれなかったのは単純に一気に読めなかったというのもあるけれど、「ABの世界」が間に挟まるという構成の弊害でもあったと思います。
この構成にはそれ以上の価値があるのでしょうがないのですが。




「ABの世界」の内容は突き詰めればシンプル。
ずばり「Aの名前をつけよう」!

Aは知識はあっても記憶はなく、本があっても理解が無いようなそんな状態。
そこに突如現れたBは結婚を申し込み、Aは受け入れ…。
長い長い時間をかけて(時間の概念が意味を為さない空間ではあるけれども)口を動かすことを「思い出し」、感情を「思い出し」、思考を、口調を……そして記憶と事実を。


上に書いた「それ以上の価値」っていうのはこの部分にありまして。
徐々に徐々にA……セカイという神が自分のことを思い出すのと並行して、それを裁定するCDEも真実に近づいているところ。
そしてその真実が最終的にこれまでのこのシリーズを覆すものだというところ!!!




千億のループの果て、46兆年の月日の果てにたどり着いた「ABの世界」が、それでもなお「1回目のゲーム」。
既刊5冊のループ、えぇ、悲しくも美しい文句のつけようがないラブコメが、まさに一瞬の出来事のような。
そしてその46兆年×46兆回分のパターンを構築するだけの情報処理能力をもつセカイと、それを全て実行してきたユウキ。


無限の果てに元に戻った世界の救済、ラブコメの「続き」。
文句をつけられるはずがあるだろうか、いやない。




……え?これ続刊あるの…?



以上!



文句の付けようがないラブコメ 6 (ダッシュエックス文庫)
鈴木 大輔
集英社 (2016-11-25)
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