どもー。
デスカイザーです。


仕事が本格的に始まってからのほうが、始まる前の準備やら何やらしてた時期よりも自由な時間が多いという謎。
優先して読みたい作品が……3冊あるので今週はそれを読み終えることを目標にしてみます。
あとは4月分の新刊情報をまとめられていないので、なんとか明日にはまとめたいところです…。



では、今日のラノベ!

軍師/詐欺師は紙一重

講談社ラノベ文庫より
『軍師/詐欺師は紙一重』です。


【あらすじ】

父親が亡くなり家を失うことになった語利カタル。最後に住み慣れた家の中で見つけた謎の抜け道を通ると―ファンタジー世界のような場所に出た。そこにやってきたのはドワーフとミノタウロス!さらに竜を駆る少女までやってきた。戸惑うカタルに少女は言う。「お前、軍師の血族か。ならさっさと来い、女王陛下と国難がお待ちだ」と。連れて行かれた先で聞かされたのはこの国は危難を迎えると「軍師の館」が現れ、そして驚いたことに、詐欺師だと言われていたカタルの祖父はこの世界では軍師だったらしい!カタルは決意する、祖父の後を継いで軍師として活躍することを!祖父の残した詐欺の道具と知略で国の危機を救えるか!?




感想:★★★★☆

軍師のあげる策を「謀略」と言うくらいですからね。
軍師と詐欺師の差っていうのはあって無いようなものなのかもしれません。




異世界トリップからの軍師もの。
主人公カタルは、元の世界に戻り夢であったゲームアプリの制作を再開させる!という強い気持ちを胸にして、軍師としての道を歩むことを決めます。
この「ゲームアプリ制作」という理由が、この作品独特の風味を出していたようにおもいます。


亡くなった父がゲームアプリ制作会社の社長であり、カタルもその遺伝子を濃く受け継いでいるんですね。
幼い頃から忙しそうに、面白そうに仕事をしている父を見てきたカタルの気持ちを汲み取れるからこそ、カタルが一国の軍師という大役を迷った末に受領したことの重さが出てきていたと思います。


また、色々なジャンルの製品があるゲームアプリという市場だから、「アプリの制作中、設定中で知った」というような描写にも一定の説得力がありました。
ここは内容そのものよりも、自分の感じ方に驚きを感じました。
その情報入手源が仮に「TVで見て知った」だったら説得力に欠けるだろうと思ったからですね。


「何をやるにしても何かしら学べる、情報を得られる」ということを(一応)信条にしているのに、TVのランクは下がっているという…。
例えばそのTVを見た時に両親がいた、とか父親が忙しい仕事の合間にとかだったらまた話は変わって説得力とかともかくそのエピソードの質は「感動」になりますし、逆にカタルのような出自ではなく普通の家庭に生まれた子が「クイズアプリでこの前やった」とかだったら説得力には欠けるでしょう。こじつけというか、都合の良い理由に見えてしまいます。

今作はそうした「知識」の出処が明確だったので、読みやすく、かつ溺れない程度に情報が詰め込まれていたのが好印象です!



情報といえばもう1つ、リュウゾウ語録の存在を忘れてはいけませんね。
「良いな、この言葉」ってメモしたのが7箇所くらい。
その中でも一番記憶に残っているのは、176pの“今あることだけを認識しろ、想像力は危機的状況になればなるだけ抑え込め”という言葉です。
危機的であるが故にマイナス方向に進みがちな想像を止め、現実を正しく捉えることで問題を解決するという考え方でしょう。

深い…。
核心を突いていると分かるのに、実行難易度が高いフレーズ。
だからこそ、タメになると思ったしこれを機になんとかしていきたい所存。
リュウゾウ語録は是非改めてメモし直したいですね…!






カタルと徐々に心を通じさせていたラウラさん。
距離が縮まるスピードに少し違和感を感じましたね…。
チョロインという言うにはチョロくなく、かといって一般的な騎士や軍人のようなお堅さ全開というわけでもなく…。
軍人だけに、まさに懐に踏み込むような距離の詰め方。
あるいは背中を預けさせようとするかのような。

王女と摂政に関しては、まだまだ謎の多い存在すぎまして…。
なんとも言えないが故にモヤモヤ感。





以上!



軍師/詐欺師は紙一重 (講談社ラノベ文庫)
神野 オキナ
講談社 (2017-03-31)
売り上げランキング: 59,045