どもー。
デスカイザーです。


入社して初めての2連休ってことで色々やりたかったことを詰め込んだ休日を過ごしております。
その結果仕事している時より体が疲れているのはご愛嬌。
本当はもう少し外でやりたいことあったんですが……またの機会にしましょう、無理だ。
俺はっ、今からっ、引きこもる!!



ということで、そんな覚悟に相応しい(?)今日のラノベ!


ロクでなし魔術講師と禁忌教典

富士見ファンタジア文庫より
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』です。


【あらすじ】

アルザーノ帝国魔術学院非常勤講師・グレン=レーダスは、自習→居眠りの常習犯。まともに教壇に立ったと思いきや、黒板に教科書を釘で打ち付けたりと、生徒もあきれるロクでなし。そんなグレンに本気でキレた生徒、“教師泣かせ”のシスティーナ=フィーベルから決闘を申し込まれるも―結果は大差でグレンが敗北という残念な幕切れで…。しかし、学院を襲う未曾有のテロ事件に生徒たちが巻き込まれた時、「俺の生徒に手ぇ出してんじゃねえよ」グレンの本領が発揮される!第26回ファンタジア大賞“大賞”受賞の超破天荒新世代学園アクションファンタジー!


感想:★★★★★

タイトルから禁忌魔術によるチートものだと思って敬遠していた作品。
結論から言えば全くそんなことはなく、むしろ好みの理詰めの正統派教師もの!
前半はとにかくグレンの表面的にダメな部分しか描かれていないせいで読むのがつらくてですね…。



が、魔術をとにかく丸覚えして覚えた数で成績の優劣が決まっていた学院の空気を一喝し、彼なりの指導が始まった124pからその空気が一変。
基礎の基礎から「何故そうなる?」「何故この形式?」と突き詰めていくグレンの考えは、大いに同意でした。

その上で師の扱う人間のレベルを少し超えたところにある魔術を(魔力の追加補給有りとはいえ)使ってみせるということは、そのレベルに至るまで魔術を深く深く理解していることの証左に他ならないわけです。
しかも、そこまで理解しているにも関わらず「魔術なんてとんでもない代物だ」と言って、忌避するだけの理性まで持っていると。
その事実だけでグレンを人として尊敬するに不足は無いですよ。
たとえ彼がニート志望だとしても…っ!!






学院生たちが持っていた魔術というものの優位性。
「目に見える“不可視”を神聖視」と読書中にメモしていたんですが、我ながら面白いことを書いたなと(笑)


魔術を通して起こる発火や電撃のような現象自体は目に見える。
でもそれがなぜ起こるのかという部分からは目をそらし、見ないフリ。
そして確かに目に映っている現象のみを頼りに「人智を超えたもの」として崇める。



なんかカルト宗教みたいなんですよね、こう書くと。
でも、よく考えると実生活でも考えもせずに「そういうもの」として受け入れてるものっていくらでもあるというのは言うまでもないわけです。
日常的に使う機械の仕組み、空の色、マイナスの数にマイナスの数をかけるとプラスになること。
『ロクアカ』の世界とは状況もレベルも内容も違うけど、グレンはそういうところを「そういうもの」として受け入れずに考えて、さらに良いものに昇華していったわけですよ。

だからグレンの考え方には大いに同意すると同時に、耳が痛くなります…。





キャラが可愛くて制服がエロいというのは周知の事実なので割愛。
一言だけ言うとすれば「私はシスティ派」。



序盤でサラッと出てきた呪文が「ここぞ!」というところで使われてスゴさを思い知らせる演出や、魔術のアレンジっていう授業のテーマが実戦でどうなるのかが分かるという後半の展開も素晴らしかったです!
ストーリーの組み立てが上手いですね、本当に…。




今後の展開によっては、同じファンタジア文庫の『空戦』に並ぶくらいお気に入りのシリーズになりそうです。
ちなみに既刊は全部揃えました。


以上!
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)
羊太郎
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