今日のラノベ!


魔術破りのリベンジ・マギア 1

HJ文庫より
『魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略』です。


【あらすじ】

二十世紀初頭―めざましい科学技術の発展の裏で、人類は確固たる魔術文明を築き上げていた。世界のパワーバランスすら左右する“魔術師”を育成する機関「セイレム魔女学園」。そこで起きた怪事件解決のため、凄腕術士・土御門晴栄が米国の地に立つ!「あらゆる状況を想定し戦術を千変万化させていく―これが、陰陽師の戦い方だ」北欧神話・死霊術・吸血鬼、様々な魔術体系を東洋魔術でブッ飛ばせ!ハイエンド魔術バトルアクション、ここに開幕!!



感想:★★★★★


このクオリティのまま巻を重ねていくとしたら、魔術ものとしてトップクラスのシリーズになるんじゃないかな!



①東洋魔術(陰陽師) VS その他魔術体系 という発想
②1巻で複数魔術体系を扱っているのに、ひとつひとつの魔術体系に対して真摯
 ⇒陰陽師の「木火土金水」に対応させるためにもそこまでの密度が必要だった…?
③そこまでの密度がありつつ、呪文のひとつひとつまで上滑りせず読める文章
④晴栄が可愛い、異論は認めない
⑤残酷であるところは徹底的に残酷なところがGOOD
⑥この作品に限らずフランセスみたいな貴族令嬢タイプって、なんで聡明なのに身内の話を馬鹿みたいに鵜呑みにしちゃうんだろうね?でも許しちゃう。だってフランセスだもの。



(時間が無くなったので詳細は明日追記します…)
以下追記


①~③くらいまでは1まとまりでしょうか。
様々な魔術体系を組み合わせてそれぞれの良い所を吸収していく、ようなイメージがこの世界における現代魔術……で捉え方は合ってるのかな?
そのおかげで出てくる魔術はそれこそ人が違えば扱うものも変わってくるんですね。
ちょうど今期放送してる『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』が体系づけられた一つの魔術体系を学園で共有しているので、まさに対極に位置していると言って良いでしょう。

なので必然的に情報量は多くなるわけです。
しかも主人公・晴栄の扱う術が基本的にはカウンター型。
陰陽術における相剋・相生の原理における属性相性論と、相手が使う神話や伝承の利点・弱点が必須情報となるわけでして。
そう考えると、300ページちょっとであの参考文献量でこれだけの異能バトルを展開しているのがちょっと信じられなくなってくるんですよね…!
陰陽師が吸血“鬼”を調伏とか、トールに騰蛇とか和洋折衷にも程があるでしょう!

いいぞ、もっとやれ!!


と、呪文の一言一句が読みたくなる文章力。
普段は割と「読まないと」感でなぞることが多いんですが(苦手)、今巻はそういうこともなくむしろどんなネタを仕込んでるのか気になって「読みたい」で読めたのが良かったです。
そろそろベタ褒めが過ぎると怒られそう。



④は表紙を見れば分かりますね?
そう、両方晴栄です。
女装して侵入して初日の風呂上りにバレるとか、こいつ女装だけじゃなくドジっ娘属性まで持っているぞ…!?
物語上、女装ものの定番たる「バレるかバレないか」の要素は少なめだったかもしれません。
でも、よく考えてみてください。



無事のあまり抱きつかれたのに女装がバレない晴栄の女子力(物理的な意味で)
ラストバトルのカッコイイセリフ(スカート着用)
そして、挿絵の女装ケモ耳剣士とかいう絶対的正義(あるいはJKセイバー


女装していて良かった…っ!!




⑤は、あれですね。
遺体の一部がコロッと出てきたやつです。
前半の日常パートから想像できる残酷さを超えてきたのでビックリしました…。
魔術って生贄とか魔女狩り火炙りとか人造生命体とか、何かとグロ描写にこと欠かない業界なので、グロ推し(ただし二次元に限る)としてはその面でも頑張っていただけたらと思っております。




⑥結構深刻な問題だと思うんですよ。
バトル前の視野狭窄状態と、バトル後の反省の奥深さ、その後のノブレス・オブリージュ状態との落差って。
言ってしまえばその程度のきっかけがあれば気づけるのに、今まで気づいていないという矛盾がある気がするんですよね。
可愛いから良いんですけど!

今回は、フランがサラを叱る場面が無かったのでそこだけは不満。





心優しい女装少年の復讐譚。
復讐の一端に触れ、少年は何を想うのか。
次巻の展開が待ち遠しい!


以上!



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