今日のラノベ!


造られしイノチとキレイなセカイ 4

HJ文庫より
『造られしイノチとキレイなセカイ 4』です。


【あらすじ】

遺跡探索でイリスやリーゼの素性が明らかになり、その特異性から隣国の代表、ランカ・ユグドリウスと会うことになった一同。新たな出会いによって今まで以上にカップル増量の気配がする中、リミッターの外れたカリアス&フィアナも、新参者に負けじとイチャイチャっぷりを見せつけ、ついにその関係は行き着くところまで…!?可愛さも、秘めたる能力もまさに「神クラス」の娘たちと一緒に、規格外の家族が贈る“お祝いムード”の第4巻!



感想:★★★★★

最終巻を迎えてしまった哀しみと、これからも皆が幸せに過ごすならそれで満足という気持ちが複雑に絡み合っています…。
『勇者と魔王のバトルはリビングで』と同じ……いえ、登場キャラが多い分今作のほうがその複雑な気持ちが強いですね。




まず何はともあれカリアスとフィアナ、結婚おめでとう!というところから。
微妙な距離感の2人がイグニーズに派遣されるところから始まった物語、満を持してのイチャラブタイム突入ということもあって「微笑ましい」って感覚が一番しっくりきてます。
部屋の中の同一座標にいることがバレたり、新しいイノチの誕生を速報レベルでお知らせされる環境だけど、末永くお幸せに……!

爆発…?しなくていいよ、この2人は(アルカイックスマイル)
するとしたら騎士団長とレミリア……かな?(アルカイックスマイル)
……物理的に、お笑い方面で。




今巻で一番成長を見せてくれたのは、やっぱりエリルくん。
3巻で負った大怪我、体は治っても心まではそう簡単に治るものではなく…。
それでも、





トラウマに囚われた自分を把握した上で今の自分でも出来ることを最大限発揮してアリアとの模擬戦をこなし、

そんな自分の状況を見抜いた師匠からの容赦ない言葉に言い訳をせず、

心で「わかっている」弱さを、改めて他人に「説明する」こともしっかりできて。




どれだけ強い子なのかと。

この子の前ではどんな大人もワガママな子どもに見えてしまいそうな。
まっすぐで、ぶれなくて、揺るがない、とってもかっこいい男の子ですね、エリルくんは。
彼ならカリアスを超える聖殿騎士になるというのもそう遠くない未来かもしれないですね。
それを最初からわかっていたであろうリーゼちゃんの慧眼もまた恐ろしい。





以下、シリーズ通しての感想です。

『造られしイノチ』たる、イリスやアリアたち。
彼女たちが生まれる根底には、とても『キレイ』といえる理由ではない大人たちの醜悪な思惑が少なからずありました。
でもイリスたちが生まれたのは、そんな醜悪な思惑を良しとしない清い大人たちの働きがあってのことです。



人造の生命、ましてや神だなんて言語道断。
だけど、生まれてくるこの子たちには何の罪もない。
だから、この子たちには『キレイなセカイ』を、美しい世界を見せてあげよう。
それを作り出すのは、「誰か」ではなく「自分自身」。



無限のボランティア精神を持とうとか、見ず知らずの誰かの貧困のためとかそんな大それたことじゃないんですよね。



目の前の人
大切な人
一緒にいたい人
笑顔でいてほしい人




そういう人たちのために出来ることを探し続けてきたのが、カリアスであり、フィアナであり、イリスやアリア、リーゼにエリル……周りに集まってきたみんなだったんですよね。
彼ら彼女らを本当に心の底から尊敬します。
改めて、どうか彼ら彼女らに世界の祝福がありますように。





緋月薙先生の次回作にも、心からの期待をこめて。



以上!

造られしイノチとキレイなセカイ4 (HJ文庫)
緋月 薙
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