どもー。
デスカイザーです。


無意識にやってるリズミカルな歯ぎしりのせいで顎が疲れてます…。

※説明しよう!
リズミカルな歯ぎしりとは、左奥歯、左八重歯、前歯、右八重歯、右奥歯の五箇所を左が低い音、右が高い音というルールに則って打ち鳴らす音楽だ!
ピアノの五指を五歯でやるようなものだと思ってくれれば良い!
自分でも何を言ってるか分からないが、やってしまっているんだからしょうがない!




今日のラノベ!
先に言いますが今日は酷評気味ですあしからず。


骨の髄まで異世界をしゃぶるのが鈴木なのよー!!

骨の髄まで異世界をしゃぶるのが鈴木なのよー!!

著者:
望月充っ

イラスト:
すーぱーぞんび

レーベル:
ダッシュエックス文庫


【あらすじ】

あれ山田じゃん。何か女神っぽい奴に異世界召喚されかかってるじゃん。なになに?山田が魔王を倒す勇者?おーい山田!面白そうな話してんな。オレが代わりに異世界行ってやるから授業のノート取っとけよ。…あぁん?勇者になりたいから嫌だぁ?勧誘して魔王暗殺の訓練積ませた少年兵を『勇者』と呼ぶって、それテロリストの手口じゃん!お前ぼっちだから騙されてんだよ!おい女神、賢いオレが魔王と和平交渉して(しかるのちに異世界を支配して)やるから連れて行け!ん?お前だれ?一味違った異世界ものを探してる読者?仕方ない、一緒に来いよ。でも拾ったアイテムとかは全部オレのね!!




感想:★☆☆☆☆


あんまりあらすじ読まない派の自分が悪いのだけれども、ここまでタイトルに惹かれて、ここまで生理的に受け付けない内容のラノベは初めてでした……。
いやでも今あらすじ読んでも「ギリギリ…有り」ってなるからなぁ…。



(序章:~27p)
異世界に召喚されかけていた山田のところに鈴木が割り込んで来て、女神と交渉するシーン。
「勇者召喚」という手段に対する批判や「その後はどうする?」という視点を召喚の時点でしているのは面白かったです。
部外者に内情不安を伝え丸投げしている、という発想は今まで無かったですね…。
「人に倒させる」という形を取ることで人道的になるよう配慮しているとか、奴隷や召使がごく一般的に普及しているから他人を道具として見ることに疑問を持たないとか、追加で色々考えて楽しめました。

もっとも読んでいる間は山田に対する鈴木の態度に強い憤りを感じていたので、そのあたり冷静に考えられたのは読後しばらくしてからなんですがね……。



(1章~)
えーっとですね…。
アニ(表紙の子)が聖騎士に転職しようとしたところを、貧乳を馬鹿にした上で盗賊に転職させアニの努力を無駄にしたシーンで主人公・鈴木へのヘイトがマックスになりました。
実に1章開始から15pの出来事です!
本全体でも45pほどなんですが……、うん、こういうこともあるんですね。

もうそこから先は基本的に何が起こっても何も面白くなかったです。
要素要素で見ていけば面白そうなシーン・ネタはたくさんありましたし、だからこそ最後まで読むことができたんですよ…。
もしかしたら最後にどんでん返しがあるかもしれないという考えも少しはありました(あっても★1には変わりないですが)。




無かった





山田がPTSDになった件。
異世界転生勇者もの、とくに攻撃魔法とかガンガン使う系のラノベに対して、まさに一石を投じる場面です。
現代日本の平和に慣れきった高校生が、人にしろ獣にしろ「敵」を倒した後の惨憺たる光景に順応できるわけがないですから。
仮に相手が死んでなかったとしても、加害者としての振る舞い・思考にどれだけ耐えられるのか。
例えば獣を狩る場合は消滅という対抗策が既に一般化されているが、同勢力の分裂に巻き込まれた場合は?敵側で交流のあったキャラの消滅は遺骸が残らないという「惨憺たる光景」以上に精神的ダメージがありそうだが大丈夫か?

……と、これまた読後に非常に楽しく考察させていただきましたが、読んでる間はそんな冷静でも無かったですね。
序章であれだけの仕打ちをして、ピンチになったら「自らの無能を棚上げして第三者を呼びつけ解決させる」というブーメランを華麗に決めた上で山田に多大な精神的ダメージを追わせたわけです。
物語としてはキレイにまとまってますが、感情的には「ふざけるな」ですよ。
PTSDの件は、別のタイミングで出してくれたらもっと素直に考察できたのに…、と残念です。


で、最後にアニの胸を揉んで終わり。
序盤で貧乳を馬鹿にしたくせに。
ふざけるな。




ミレアが可愛かったです。
ほぼ唯一のオアシスだったと言っても過言では無いでしょう。
でもミレアが可愛いのって鈴木に恋してるからなんですよね。
複雑。



2巻が出ても読みませんが、望月充っ先生の新作には期待しています。
……あらすじはちゃんと読んだ上で買うかどうか決めます。



最後になりましたが、
酷評によりご気分を害された方がいらっしゃいましたらお詫びいたします。




以上!


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望月 充っ
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