今日のラノベ!

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 5

著者:
むらさきゆきや

イラスト:
鶴崎貴大

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

聖女ルマキーナが呪詛を受けてしまった。解呪するにはディアヴロがゲームで入手したアイテムを使うしかない。数多の冒険者たちが攻略に失敗しているダンジョンに挑むことになるが…密かに余裕だった。このダンジョンを造ったのはディアヴロ自身だからだ―『我が地を荒らす小さき者どもに、死を与えよう!』たとえ最強種ドラゴンが現れようともディアヴロは魔王らしく怯まない!「フッ、たかがレベル140で神気取りか?笑わせるではないか、雑魚め」その頃、ジルコンタワーには魔王の覚醒を告げる魔族が現れて…!?自分が作ったダンジョンを自分で完全攻略!?やがて世界を震撼させる魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む冒険譚、第五幕!




感想:★★★★★

今巻は「ここ!」ってフィーチャーするところが見当たらず、クオリティの高い面白さを維持し続けていましたねー!




大きく分けて自作ダンジョン攻略と対魔族戦闘の2パート。

ダンジョンはディアブロがゲームで作ったもの、ということでどことなくディアブロが生き生きしてました。
「ゲームと違ったらどうしよう…」と少し不安がる姿も、普段のロールプレイから外れていることを考えればテンションが上がってるが故とも取れて……そんなに普段と外れてないですね。
でもなんかテンションが高いというか、浮ついているように感じたんですよ。

……分かりました。
多分ダンジョンのギミックとして攻略していた皆でダンスしている姿があまりにも強烈すぎて、それに全体の印象が引っ張られちゃってるんですねこれ。
いやだって!
レム・シェラ・ルマキーナが踊ってる姿は蝶よ花よというかダンジョンに舞い降りた天使的なsomethingなのは間違いないじゃないですか?
その近くでホルン(この時点ではショタけもっ子という認識)がたどたどしく踊ってるじゃないですか?
で、それを冷静に観察しながら無表情で完璧に踊る自称魔王が居るんですよ?

多分今作で一番衝撃的なシーンですよここ!!
レムのレムに指入れてクチュったシーンよりも衝撃的ですよ!!!






その衝撃を乗り越えた先で、ホルンが「実は女の子でしたー」を発動しても何の驚きも無いですよね。
ディアブロが(ホルンに)ついてないことに気づいてすごく衝撃を受けていたシーンも、あんたの踊りのほうが衝撃なんだよっ!!ばかっっ!!!ってなってました。
ごめんねホルン…、薄々気づいていたんだ…!

このあたりでこの先何が来ても驚かないという変な自信が生まれてました。



ダンジョンの管理者的メイドキャラ・ロゼはとても良いキャラしてますね!
ビジュアルが素晴らしいのは表紙を見ていただければお分かりになりますね、主に腋と脇腹。
性格も「ディアブロだけに忠誠を誓い、他は塵芥も同じ♥」っていう本性を隠そうもせずにバラ撒き散らす強気さが最高です。
微妙にレムに言い負かされてしまう程度のスペックっていうのも、強気さを引き立たせるアクセントとしてしっかり機能しているのではと。

今後の彼女は、メインになりすぎず、便利になりすぎずというところが求められます。
言わばチートに近い稀少アイテムが山ほど保管してある場所の責任者ですから、あまり便利にぽいぽい使われちゃうとギリギリの戦闘という面白さが損なわれてしまいますから。
適度にメンテして、適度に戦っていただければと思います。





対魔族戦闘、ディアブロが本気を出して戦うことを決意したのは良いのだけど、そのきっかけが「戦場で嫁のおっぱいを揉むなんて!」「リア充爆発しろ!」なので、とても驚きました。
先にも書いたとおり、この巻で驚くことはないだろうと思って読んでいてのこの驚きだったので驚きですよ。
驚きの二乗です。
つまりどういうことだ…。




そしてホルンの男気と涙で感動してEND。
1冊通して色んな感情を使い切ったような気がします…。
ただの感動とか、ただの驚きとかじゃなく一風変わったものを提供してくれるので、やっぱりこのシリーズ好きです。



以上!



異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術5 (講談社ラノベ文庫)
むらさき ゆきや
講談社 (2016-06-02)
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