どもー。
デスカイザーです。


今回から不定期に開催させていただきます特別企画【五和スペシャル】
概要はと言えば至ってシンプル。
『とある魔術の禁書目録』シリーズから五和の登場する巻に焦点を絞り、彼女の良さを皆様にお伝えしようというものです!
ただの嫁紹介企画ともいう。
ついでに、五和が登場することが予想されるTVアニメ3期の予習もしてしまおうという趣旨もあったりなかったり。

頻度とかは決めてないですが基本的に普段の感想と形式は変わらないので、「何か始めたよこの人……」くらいに思っていただければと(笑)





では、今日のラノベ!

とある魔術の禁書目録 14

とある魔術の禁書目録 14

著者:
鎌池和馬

イラスト:
灰村キヨタカ

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

一〇月。突然、世界中でローマ正教徒たちによる反科学デモが起き始めた。そのアンチ行動は、学園都市を筆頭とする『科学サイド』への糾弾に他ならない。世界が混乱する中、『C文書』と呼ばれる霊装がこの事件の元凶だと知った上条は、土御門と共に『C文書』があるとされるフランスの観光都市アビニョンへと飛びたつ。アビニョン現地で、上条は天草式十字凄教徒の五和と再会、彼女を携え『C文書』捜索に乗り出すが…そんな彼らの前に『神の右席』左方のテッラが立ちふさがる。科学と魔術が交差するとき、上条当麻の物語は始まる―。



感想:★★★★★




【五和スペシャル】1冊目を飾るのは、五和が『禁書目録』の物語に本格参戦を果たす14巻!
オルソラの事件、ヴェネツィアの事件の際に天草式の一員として参加していますが、まぁそちらは追々。



ひとまず読書メモから。


読書メモ




25p、83p:親船
⇒上条さんの学校で教鞭を振るう親船素甘先生と、上条さんに接触をはかった統括理事会メンバー親船最中。
まぁ……そういうことですよねぇ…。
最中が危惧した「制裁の向かうリスクのある家族」が学園都市に居るのならば、自ら撃たれて制裁を演出するというのも納得。
上条さんと同じ学校に通い、上条さんと同じタイミング=数時間前に説教を受けていたまさにその相手の親を撃つ土御門の心境を思うと……。彼が上条さんの拳を避けずに受けたのはこれが理由でしたか。



120p:C文書
⇒14巻のキーワード。
世界中でローマ正教徒がデモを起こしているのはこの霊装が原因ということで、それを破壊しに行くのが今回の上条さんのお仕事。
コンスタンティヌスとか、アビニョン虜囚とか、このC文書の成立背景となるローマ教皇まわりの事件は世界史でも取り扱う範囲なので受験生の皆は覚えておくように!
そしてセンター試験直前にも関わらずネットを徘徊している受験生はさっさと受験勉強に戻りなさいっ!息抜きは適度にね!!



135p:五和きたああああああああああああ
⇒メモ上の理性の限界が早い……。
まだ「少女の声」としか出てないですよ……。



141p:五和は平和的かつ良心的な人格
⇒透けブラを見られても怒らず、恥ずかしがりながらもこちらを気遣うだけの器量を持っているんです!

五和も立派に魔術サイドの人間ですが、魔術師っぽい思考回路では無い気がします。
冷静に状況判断するけれども、非情ではなく冷徹でもないというか。
天草式に所属しているだけあって応用力や対応範囲は広いですが、単純な数値としての戦闘力で言えば魔術サイドの中ではそこまで高くないですし。
もっと言えばヒロインとして物語を展開するにはあまりにも平凡。
だからなのか、五和と同じようなタイプの子がメインヒロインな作品ってあんまり見かけないです。

でもその安定感が良い!



142p:裸ブラウス五和の完成である。
⇒もはや言葉は必要あるまい



144p:おしぼりアタック
⇒出た!五和必殺の「おしぼりアタック」!!
ヴェネツィアで上条さんとの接点を作るために会得した技!
上条さんと接触する予定が無くても鞄におしぼりを忍ばせているその計画性よ!
そしておしぼりを忍ばせているということは逆説的に「上条さんと会えないかなぁ…」と思っていることでもあるのではなかろうかっ?かろうかっ??
なのに……不発っ!
折角出しかけたのに、通りがかりのおじさんのタオルに惨敗…っ!!



152p:再び
⇒カフェ、紙ナプキンが無い、手を拭きたがっている。
この三拍子が揃った今、五和の必殺技が再び発動される!
すなわち、おしぼりアタッk

なぜっ…!
なぜ店員は紙ナプキンを添え忘れたことに気がついてしまったのかっ……!!
ただの客!
一時のやり取り、曖昧な関係、絆も縁も結び得ない僅かな時間しかない注文手続き…!
一介の客に過ぎない東洋人への不備を、いかにして気づいたというのだ店員様よ……っ!!!!



160p:上条さんが止まった!?
⇒デモに目の前で巻き込まれた小さい子を助けようとする上条さんが、五和の理論的な制止で踏みとどまるシーン。
もし一緒に居たのが五和ではなく土御門だったら、説得の上で「それでも…見捨てられるかっ!」と駆け出そうとする上条さんを気絶させて運ぶくらいの展開が待っていたことでしょう。
では、なぜ上条さんは五和の言葉に耳を傾け、叫びながらも戦略的撤退を選んだのか?
それはそれまでの五和の行動や発言が心の底から世界の現状を憂いていることを示していたから、そして情と理性を天秤にかけることができる人だということを上条さんに分からせていたからではないでしょうか。

……言ってしまえばサイレント調教ですね。
天草式は何でも使う。
そう、言霊さえもね!(ちがう



177p:天草式は地脈使い?
⇒キリスト教徒でありながら、陰陽師としての心得も持っている(はず)の天草式。
それゆえ地脈についてもそれなりに詳しいというわけですね(たぶん)。
戦略的に、土御門との相性は抜群なわけですよ。



184p:パンツ
⇒これを語らずして14巻は語れまいっ!!!
五和が脱ぎたての白いパンツを含めた自分の荷物で術式を組むシーン!!
天草式の本領発揮ですね!
それまで「周囲に溶け込む」特性は幾度か発揮されてきましたが、即時的な応用で魔術を行使するのはここが初……のはずです。
オルソラ編とか記憶が曖昧なので未確定情報ですが。

天草式の髄を堪能できるこのシーンの映像化が待ち遠しいですねっ!



282p:幻想殺しの正体
⇒左方のテッラは知っていたようですが、我々読者が知ることになったのは新約18巻。
14巻からは実に25巻ほど、10年に渡って隠されることになったわけです。
……なーんであんな勿体ぶった話し方したのかなぁテッラは!!
そして正体はアレなわけですが、それが上条さんの右手に宿った理由については未だ不明のまま……のはず。
何回かそれっぽい情報はありましたが核心の情報がないんですよねぇ……。
本当、テッラがさっさと話してくれれば良かったのに。



287p:おしぼりぃ!
⇒おしぼりアタック成功の瞬間である
※ただし当の上条さんの意識は無い



288p:一方通行と五和
⇒この2人が出会っていたことで、新約の展開的に再登場が近いということなのでは!?
そろそろイギリスが舞台になりそうですし!
敵になるか味方になるかは分かりませんが……。
仮に五和と一方通行が同じ陣営になっても、五和の態度は冷めたものになるでしょう。色んな意味で。



295p:神上
⇒「神浄の討魔」がここ最近の定説だった上条さんの名前ですが、こっちの「かみじょう」も完全に捨てられた訳では無いはずです。
「神浄」の場合神と敵対することになりますが、「神上」になると神の味方するという見方もできるようになるので違いは大きいです。



まとめ




五和の良いところは、「残された庶民感」にあると思うんです。
あれだけ魔術の応用力に優れているのだから、おしぼりじゃなくとも汚れや水気を取ったりそもそも汚れないようにできるだろうにそれをしないとか。
助けを求める声、守るべき相手を背にした時にヒロイックに染まらず、出来ないことを出来ないと言い背を向けることができるとか。
躊躇いもなく門扉をこじ開けるくらい暗部の人間としての常識を持ちつつ、上条さんとかステイルみたいな変に戦い慣れしているわけでも無さそうなところとか。

天草式自体「庶民に溶け込む」ことが必須な存在ですが、五和はそれがなくとも勝手に溶け込んじゃいそうな感じがあって好きです。
そして、その良さが一番発揮されているのがこの14巻!



それではまた次回の【五和スペシャル】でお会いしましょう。
さようなら~



以上!



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