デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

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どもー。
デスカイザーです。


バイト中になんの前触れもなく『サ法使いの師匠ちゃん』で紹介されてた心理操作法を思い出しました。
感想書いたときは頭に入ってないと思ってたけど、意外と残ってるものですね…。
(ちなみに思い出したのは「前提条件は否定しにくい」ってやつ」



んじゃ、今日のラノベ!

ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 外伝南海漂流編 

アルファポリスより
『ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 外伝 南海漂流編』です。


【あらすじ】

『門』封鎖から5カ月。特地では周辺列国の暴走により、各地で紛争が勃発していた。伊丹ら日本使節団は、帝国皇太女ピニャらと共に紛争当事国との交渉に赴くが、その道中に船が座礁し、伊丹とピニャの二人が大海原に放り出されてしまう。伊丹行方不明の報に異世界美少女達は大パニック!空と陸からの大捜査が始まった―かつてないスケールの超エンタメファンタジー。『門』封鎖後の異世界珍騒動、開幕。


感想:★★★★★

本編ラストで伊丹が帰還したのは『門』封鎖から4年後。
ということで、それまでの間に起きたことを描くのが「外伝」なのかな?と予想。


本編では伊丹から何かと不遇な扱い(皇女を助けに来たんじゃないよ?ちょうど近くに来てたからついでに助けに来たんだよ、等)を受けてきたピニャが、ようやく!ようやく伊丹とふたりっきりのいい感じに……

結果的にいい感じに


あらすじの通り、ひょんなことから漂流した伊丹とピニャ。
さらにシーミスト領に「赤毛のロゼ」と間違って捉えられてしまうピニャ。
…やはり不遇
伊丹はピニャを助けるために、シーミスト領領主の息子であるアルバインの部下に接触。

一方伊丹漂流の報を受けたアルヌスではお馴染みの3人娘たちをはじめ関係各所で大わらわ。
時を前後する形で、『門』が閉鎖されてから3人娘のまわりでどんなことが起きていたのか、新たな登場人物を加えて何が起きたのかについてのエピソードがあり、その延長で伊丹捜索隊の結成へ。


ロウリィはアルヌスに自らの神殿を建造。
この神殿で働く神官としてエムロイ教団から派遣されてきたのがフラム、ニーナ、モーイの3人。
なかでもモーイは遠い遠い先祖がロウリィと”自分の子孫を必ずあなたの神官にする”という約束をしており、それが千年越しに叶った形となったため、ロウリィがらしくない喜びようを見せていました。
うん。ギャップ。萌え。

そして騒動となるのはニーナのエリート意識。
「ロウリィが陞神した時何を司るのか」という、この作品史上最もロウリィが愛らしい仕草を見せたことでお馴染みのあの問題。
ロウリィの一番の眷属になるために努力してきた自分がそれを知らないのが納得できない、という理由で伊丹を追っかけまわしたり……
めぐりめぐって誤解を重ね、「伊丹をぶん殴るために伊丹を捜索する」という方向へ…。


レレイには各地から集った勉強熱心な学者の卵たちが弟子として働くように。
その中の何名かは、メイベルというなぞの女に「アルヌスにいるレレイのもとで世界最先端の学問を学ぶべきでは?」と持ちかけられて集まっていました。
なかでもジターはメイベルから「穿門法(異世界を『門』で繋げる技術)を奪ってこい」と指示を受けており、何かと対抗心が強いフォルテちゃんはその計画に自ら巻き込まれていき…
ジターにまんまと出し抜かれたフォルテは、レレイに怪しまれないため、また少しでも恩を売るために、伊丹捜索に協力することに(現地承認)


テュカのもとには北にある精霊エルフの里から婿候補の7人のイケメンエルフがやってくるものの、「私は里には帰らない。伊丹と結婚する」の一点張り(そりゃそうだ)。
里といってもいくつかの村があって、少子化に悩むエルフは女性エルフの囲い込みに必死。
⇒それぞれの村を代表するイケメンたちがテュカのもとへ行き、連れて帰ったエルフの村にテュカが住む、というルールへ。
が、
テュカを説得することが不可能だと分かると、エルフたちは「精霊エルフが人間と恋するなんてありえない。きっとその伊丹とかいうやつがオヤジさんを失ったテュカの心の隙をついて洗脳しているだけだ!助けなければ!」という思考に囚われ、伊丹へ直談判!
……しようとするも、伊丹はすでにアルヌスを出発した後、しかも漂流。
炎龍編ほどではないにしろ取り乱したテュカに「お願い!イタミを探すのを手伝って!」となればイケメンたちに断る理由はなく。(むしろ恩を)

そして彼らはオチ要因となるのだった……



そして再びピニャの物語となってEND。
極限状態が続き、
とうとう!
とうとうピニャが伊丹争奪戦へ正式エントリーとなりました!

エムロイの使徒のひとりとしては非常に心苦しい限りですが、まぁ、エントリーするくらいは自由ですし?
勝つのはロウリィ聖下なんで。
そこのところよろしくっ



乱交から物語が動き出し、乱交でオチがつくという構成が面白かったです。
ハミルトンよくやった!
(Hシーンがあるわけじゃないからね?)


国際情勢に独自の視点からメスを入れることに定評のあるこの作品ですが、今回特に印象に残ったのは国家的に自尊心過多である時期を『国家的・民族的な中二病期』と評したところ(368pあたり)です。

時事的に言うならイスラム圏での宗教問題。
身近なところだと日本VS韓国・中国の領土権問題、戦時中の責任問題、環境問題etc…

そんな問題のなかで度々ネタ的に問題視される「我々が真に正しいのである!よってそれと異なるお前たちは間違っている!」という、ある程度発展してきた国・民族が持つ排他的な思考。
それを「中二病」と表現。
すごく『ゲート』らしい言い回しで、なおかつ的確に表現しているのがすごい!
なんだろう。
斜に構えて物事を見ているようで的を射た意見をズバッと言えるのってかっこいい…。




長くなってきたなぁ…
そろそろまとめないと。


外伝、となってるけど実質続編。
帝国以外の国との交渉が増えるので、これからもまだまだまだまだ登場人物はバカみたいにどんどん増えていくんだろうと考えるとちょーっと身構えちゃいますね…。

ついでに本編での登場人物も主要なところから脇役まで、誰が出てきてもおかしくないんですよ?
今回も、ゾルザルのもとで百人隊長として兵を率い、5巻では古田とテューレをわざと見逃したイケメンぶりを見せた…のがほぼ唯一の見せ場だったボルホスとか、同じく5巻でイタリカに移っていた皇帝陛下の寝所を文字通り死守したシャンディーとか。

怖くて既刊を手元に置いておかないと続きを読めないです…
(いやぁ、B5版2500ページ分って壮観!)




さっきちょっと強調しておいたメイベルが、外伝での伊丹たちの敵対勢力のトップ…だろうと。
今度はどんな展開が待っているのか。
……なるべく誰も死なない方向でお願いします…。



以上!


髪ブラという新しいスタイルについて

どもー。
デスカイザーです。

ファミ通&モンスター&スニーカー&ラノベ文庫の新作を買ってきました!
先月分含めての「読む順番会議」が白熱しております。
きっつい……


それじゃ、今日のラノベ!



アルファポリスより
『ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈5〉冥門編』です。


【あらすじ】

20××年。東京銀座に突如現れた「異世界への門」。門の向こう側『特地』には、手付かずの潤沢な資源、そして、栄華を極める巨大帝国の存在があった。『門』の影響による天災を懸念し、『門』封鎖を決断した日本政府。ところが、諸外国陣営は『門』の管理権を巡り日本に圧力をかけ、『門』封鎖を阻止すべく銀座を占拠する。時を同じくして、『門』開閉の鍵を握るレレイが何者かに攫われてしまう。一方で、特地では、ゾルザル軍掃討まで後一歩のところまで迫った日本自衛隊に対し、まさかの撤退命令が下る。それは特地の治安維持を見棄て、直ちに帰国準備せよという非情な指令であった。それぞれの隊員達が下した決断は?『門』の行方は?そして、伊丹と異世界美少女達の運命は―?超スケールのエンタメファンタジー、ついに完結!狂瀾怒涛の最終章、開幕。


感想:★★★★★

完結っ!


特地では旧帝国のゾルザルVS新帝国のピニャによる戦いが火ぶたを切る。
ピニャ側は既に前衛に回っている自衛隊が戻ってくるまでの時間を稼げば勝ち……のはずだったが。

時は少し巻き戻り、アルヌスの丘。
潜入していたディアボは食堂の料理長と手を組みレレイを確保。
これを対価として門の向こうの日本と敵対する勢力、すなわち中国からの戦力を得ようとしていた。

門の向こう・銀座。
「国際NGO主催のデモ」を行っていた中国をはじめとしてアメリカ・フランスなどの多国籍集団が、一斉に蜂起。
ゲートのこちらと向こうをつなぐ通信回線を含んだケーブルが全て切断され、門の前は緊張状態が続き行き来が不能に。
そして、この「特地の孤立につながるアクシデント」を引き金に、特地の自衛隊には緊急マニュアルに記載されている撤退準備命令が発令。
これにより戦闘・偵察・潜入の如何に関わらず、自衛隊員はアルヌスへ戻らなければならなくなり…。


…………。
といった感じです!

激化する戦闘の行方。
そして異世界間恋愛の行方。

どちらもまさに手に汗握る展開つづきで、妙に疲れました…(笑)


概ねハッピーエンド…なんだけどね。


テューレェ…………

 

とても彼女らしいけど、だからこそ最後はあえて彼女らしくないものであってほしかった…。
ある意味ではテューレと古田には一番注目してただけに、かなり寂しい…。


伊丹は最後まで伊丹らしい…とはならなかったw
そりゃあそこで3人娘放って同人誌即売会選ぶなんてことは無理でしょうね!
お幸せにっ!


物語本編の閉じ方は最高でした!

さて……次は外伝。

近いうちに読みたい!(とりあえず今は思うだけに留める。必死に留める)



「自衛隊は、彼の地にて、斯くのごとく戦った」(530p)


以上!

どもー。
デスカイザーです。

夏休みで最後のまとまった時間がとれる休日…!
というわけでもないけど、気合い入れて趣味してました。
具体的には、
アニメと艦これとパズドラとアンジュとFGOと読書
を適宜組み合わせて。

たぶん、平日よりも休日のほうが疲れるのは頭の使いすぎのせいだと思うんだ……

この記事の更新終わったら『ゲート』の本編最終巻を読むつもりです!
新書500ページ超を一気に読み切るぞー!



それじゃ、今日のラノベ!



アルファポリスより
『ゲート-自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編』です。


【あらすじ】

20XX年。東京銀座に突如現れた「異世界への門」。門の向こう側『特地』には、手付かずの潤沢な資源、そして、栄華を極める巨大帝国の存在があった。特地で無差別ゲリラを繰り返すゾルザル軍に対し、帝国正統政府との講和を締結した日本政府は、これを契機に自衛隊を総動員して殲滅作戦に乗り出す。一方、世界各地では『門』を原因とする天変地異が観測されはじめる。にわかに巻き起こる『門』閉鎖論。事態打開の鍵を握るのは、唯一『門』を開く能力を手にした魔導師レレイだけだった―国内外のあらゆる思惑から『門』を死守する日本政府。そして、レレイを護衛する異世界美少女達と伊丹。果たして『門』はどうなってしまうのか―?陰謀巡る第4章、開幕。


感想:★★★★★

総撃(までの政治的判断等の流れ)編。


前巻のラストでゾルザルのもとから離脱したピニャと前皇帝は、イタリカの街で正当政権の発足とゾルザルへの対抗を開始。
オプリーチニキの監視により兵を自由に動かせない皇帝側は、近隣諸国、そしてニホンに頼ることで立ち向かおうとしていた。

が、ニホン側はおいそれと戦力を投入するわけにはいかず…。
そりゃ、自衛隊ですし。
迂闊な殺生を行えば即座にマスコミを通じて全世界に情報が拡散される段階となったこの状況。
首相判断はあくまでも「待て」。


そんな緊張状態がつづくなか、伊丹といつものメンバーをつれてハーディの神殿へ。
ロウリィへの求婚の徹底否定、ヤオの派閥替えを目的に訪れた神殿だったけれども、そこでまさかの事実。

門を開いたの、この神だった!

(見事に話を繋げてくるな……)
レレイの身体に宿った(!)ハーディからその事実と仕組みを聞き、伊丹たちは門を開けっ放しにしておくことの危険性を知る。
とは言っても地震大国日本の住民である伊丹たちの認識はそこまで深刻ではありませんでした。

この段階では、ね。

ハーディの指示で、炎龍編ラストでボッコボコにされたジゼルの案内でクナップヌイと呼ばれる地まで行くと、そこには「三次元の影」とでも呼ぶべき質量の無い黒い影が一面を覆っていた…。
その影に触れた万物はその活動を停止する。
ゲートの向こうの世界では世紀末に現れるこのような影を「アポクリフ」と言うらしいけど…。

プロデューサーさん!世紀末ですよ!世紀末!!



世界の破滅を回避するには、門を閉じなければならない。

当然日本と帝国の交流は途絶える。
すると、正当政権の戦力は一気に落ち、ゾルザルに飲み込まれる。
テュカ、レレイ、ロウリィ、ヤオたちは伊丹と会えなくなってしまう。(または拉致る)
アルヌスの街は日本との交流、貿易がなくなれば行き場のない人であふれる。
日本も今まで投じてきた調査・戦闘費が全て無駄になる。

この状況に一石を投じたのは、レレイ。
ハーディに身体を乗っ取られたときのお礼として得たハーディの力の一部。
それを使えば門を閉じることも、もう一度開くことも可能である、と言う。

もちろん、両世界間での時間の流れの差などに疑問が残るものの、二度と開けられなくなるよりはマシであろう。
もちろん”一部の日本人”は門のこちら側に留まることになるが。
なるが。

こうしてニホンが帝国と手を結びゾルザルを討ち、政治的安定を見届けてから一旦門を閉じ、その後適宜開くという方向性に決定。


そして、全面戦争が、始まる。



圧倒的火力をもつ自衛隊か。

それとも、ここにきてなんか覚醒したのか、それとも無鉄砲すぎて想定できなかったのか知らないけど、自衛隊の裏をかいて進軍するゾルザルか。


⇒冥門編へ続きます。



この文量(500p超え)で上下巻構成だと!?
と思ったら、刊行時の時事問題を考慮しての加筆修正&分冊らしいです。
初版:2011年6月30日
次巻では世界がさらに悲鳴を上げるのか、なにやら大地震の描写があるようで。
そりゃそうなりますわ。



さてさて。
ひとまずストーリーをバーッとなぞってみたけど、今回は今までと大きく違う点がありました!
それは……!

異世界間異性関係!

伊丹まわりは置いておくとして。
前巻のシェリー&菅原もそうだったけど。

ゾルザルの奴隷であり影軍師であるテューレと料理人として潜入している古田。
偽の指示書で紀子の暗殺未遂を犯したデリラとそれを偶然防いだ柳田。
そしてまさかの薔薇騎士団のヴィフィータと健軍。

テューレ&古田は順当として、下2組にびっくりですよ!
巻の幕間が比較的長くて、「その間にも状況が刻一刻と変化している」という点で非常に現実味を帯びてるのがこのシリーズの特徴。
その幕間に一体何があったのか…。
前巻の感想でも書いたはずだけど、物語の進展によってどの人物を主人公にしてもいいくらいそれぞれに”ストーリー”があるんですよね。
伊丹が主人公ではあるけど、キャラの数だけ外伝を作れるレベルで濃い”ストーリー”が。
本の重みだけではない、確かな重厚感がこの物語にはあります。



もう一つの特徴である、時事ネタへの際どい意見の応酬。
今回は古村崎と栗林妹による、マスコミ論がその典型でした。
いやぁ、本当に危ないぞ?これ。
「中国の漁船の体当たり映像」の話にはヒヤヒヤもんでしたよ…。
※あくまでも古村崎さん個人の意見です。
って注釈入れたくなるもん。随所に。

だけど、古村崎さんの「なんでも批判していく報道スタイル」の理由を知れたのはデカイ。
ぶっちゃけ「……○ね」くらいのこと思うくらい嫌いな人だったけど、しっかりとした考えに基づいてのあのスタイルだったら逆に好感を持つまでいくよ。
……マスコミの仕事も就活の候補から外しとこ(ボソッ)



本編も残すところあとわずかな本シリーズ。
外伝のほうが冊数多いことからは全力で目を背けつつ、2つの世界の行く末はしっかり見守りたいと思います。



以上!

今日のラノベ!




アルファポリスより
『ゲート -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈3〉動乱編』です。


【あらすじ】

帝国で起こった大政変を憂慮した日本政府は、帝都に空挺団を派遣し、大規模な特殊軍事作戦を決行する。上空を無数の落下傘が舞い、瞬く間に帝都を制圧する自衛隊。一方、冴えないオタク自衛官伊丹耀司と異世界美少女達も、皇城で孤立する皇女ピニャの救出に乗り出す!かつてないスケールの超エンタメファンタジー!驚天動地の第三章、開幕。


感想:★★★★★

今までで一番グッときた巻!

動乱。
それぞれの思惑のためにそれぞれが行動し、それが衝突することによる。
それゆえに人物像がより深く知れた気がします。
とくにゾルザルとシェリーの2人。

まずゾルザル。
2巻の段階では馬鹿か天才か判断しかねたけど、今回ではっきり分かりました。
彼は「野心に取り憑かれた天才」です!
馬鹿ではなかったっ!!
長い間皇帝とそのまわりを観察してきただけあって、観察眼と分析には優れてるんですよ。意外なことに。

なのに!

それを戦局に活かせない絶望的な戦術眼。
馬鹿じゃないの。才能がないの。
ようするに皇帝の器では無いよね…

「官僚は法案を現実に則すように変えてしまう」
というゾルザルの分析には震えました。
政策を整える、という当たり前に重要なことをマイナスに捉えるとこうなるのか、と。
立案は政治家。しかし中身は官僚に染まる。
独裁にとってこれほど邪魔なものは確かにないわ、と納得しました。



そしてシェリー!
菅原への好意が、国を救う!!…かもしれない。
そのくらいの重要人物になっております。

弱冠12歳ながら、帝国とニホンとの戦況を正確に見極め、それに対して自分がどういう行動をとったらいいのかを考えることができる頭脳をもつ子。
ゾルザルとは違って、こちらはマジな天才です。
読んでて「こいつ本当に12歳か!?」と思うシーンがたくさん出てきます。
テュカとかロウリィみたいな長寿キャラが豊富だっただけに、比較してみるとその才能がより凄まじいものに感じられました。

特にオプリーチニキという断罪官から逃げるシェリーを、菅原が命令無視をしてまで救ったあとのシーン。
「守る」「救う」という行為は表だけ見れば綺麗なことであるが、裏を見ればそれは誰かを傷つける行為であることをしっかりと理解し、それを大人に気づかせるまでやるという。

…それでな?(高まってきた)
このシーンはシェリーがつらい現実を受け入れ乗り越えるシーンなんです。
それまでのシェリーは、聡明な頭脳ながらも”子供”としての振る舞いを感じられるんです無邪気というかなんというか。
それがこのシーンでは、”子供”を捨てざるを得ない悲しいシーンであり、同時に殻を破る成長のシーンでもあってな?

「いつか買ってくださるというお志だけ頂ければ、シェリーは幸せです」
シェリーは薄く笑った。
(346p)

もうだめだよお兄さん泣いちゃう…。
12歳だよ?
12歳の少女が世の中の真理を受け容れて、さらには究極の愛を示すんだよ?
もう…!
…もう……!



というような帝国の動乱の裏で、一応主人公である伊丹たち一行は、2巻ラストで言っていたレレイの魔導師試験を受けるために魔導師の集う街へ。
レレイの義姉・アルフェとの派手な姉妹ゲンカを繰り広げたり、「炎龍を倒した人族」という肩書きが気に食わない派閥からの刺客に対処したり。
シャンディーの行動に肝を冷やされ、そこから場面転換しちゃってそこからどうなったのかが200ページくらいおあずけくらったのが辛かった…。
しかもその間に件のシェリーのシーンがあるんだからなおさらタチが悪い(褒め言葉)

でもほんと、物語が進めば進むほど伊丹以外の場所でのストーリーが深くなってきて、主人公という言葉がいらなくなってくる。
国や部下の命運をかけた行動だから、そこに預ける思いの重さがキャラの重要度の底上げに繋がってるんだと思います。
……おかげで、どんどんキャラが増えてくるしみんな重要だしで頭がパンクしそう…




ついに本格的に始まることになる、帝国VSニホンの戦い。
読めば読むほど、「よくこの時期(安保法案で世の中が湧いてる時期)にアニメやってるよな!」という思いが強くなる作品ですが、そこも含めて政治色を感じさせつつのファンタジーが面白いです。
本編は残り2巻(だっけ?)
どんな結末を迎えるんでしょうか?





ロ、ロロロロロロロロロゥリィ!!


以上!

どもー。
デスカイザーです。


48時間メンテを終えた『Fate Grand Order』を始めてみました。
……もうストーリーがあるものならなんでもいいんです。
最悪ストーリーなくても詩とかでも最近はのめり込めるようになってきましたし。

つまりあれです。
結構面白い。



それじゃ、今日のラノベ!



アルファポリスより
『ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈2〉炎龍編』です。


【あらすじ】

圧倒的な軍事力を後ろ盾に、『特地』を統治する帝国との講和に乗り出した日本政府。その一方、冴えないオタク自衛官伊丹耀司ら特地偵察隊は、異世界住人たちとの絆をますます深めていく。そんな中、心を病んだエルフのテュカを救うべく、伊丹は異世界で猛威を振るう巨大炎龍の撃退を決意する。やがて近代兵器を駆使した壮絶な戦いが幕を開けた―。


感想:★★★★☆

1巻の感想は以下から
『ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編』


テュカの抱える闇を払拭するため、いざ炎龍討伐!な第2巻。
……そこまでスムーズに「さぁ、討伐!」とはならないんだけどね…。



分厚いだけあっていくつか重要なストーリーが並行して進みました。


まずなんといってもテュカの心の闇に関する話。
テュカがいないはずの父を探してまわる、という描写が怖いのなんの…。
ラノベ読んでて、初めて「背中がヒヤッとする感覚」をおぼえた気がします…。
テュカの加速する歪な認識が事態の深刻さをありありと伝えてきます。
マジで怖い。

そんなテュカの状況を変える方向に持っていくきっかけとなったのが、ダークエルフのヤオ。
炎龍に襲われ滅びの危機にあった部族の代表として“緑の人”に交渉しにきた女性。
炎龍の危険度を正しく把握している自衛隊の幹部たちは必死に懇願するヤオに罪悪感を抱きながらも拒絶。
しかしそこでポロッとこぼしてしまった「伊丹なら……」という言葉を間に受けたヤオは、手段を選ばず強硬策をとる。
すなわちテュカに「お前の父は死んでいる。炎龍を倒し仇を撃て」と吹き込んだんですね。
まぁまぁな胸糞展開。
部族を守るためとはいえ、ここまでするか、と。
ただ、逆の立場からすればそこまでしないといけなかったというのも分かる。
命の重みがずっしりとのしかかってくるよこのシリーズ……。
重いのにポンポン死んでいくから、もうほんとヘヴィ…



2つ目の大きな流れは、帝国と日本の交渉の動き。
1巻でピニャという後ろ盾を得た日本は、いわゆる穏健派の議員たちと接触し講和交渉を進める。
が、その動きが交戦派に伝わり、なんやかんやで煽られて動き出したのが第一皇子のゾルザル。
バカなのか”能ある鷹は爪を隠す”なのか…。(たぶん後者)
穏健派の会合をリークしようとしていたはずだった彼。
その彼が、日本人を拉致して奴隷として扱っていたことが、地震のドタバタのついでに発覚。
それまで議員や貴族たちとのパイプをコツコツと繋げてきた外務省の菅原も、ピニャと友好的な関係を築いていた伊丹も、この事実にプッチン。
皇帝の間で、皇帝の目の前で、第一皇子とその取り巻きを殴り蹴り撃ち潰し…。
まぁようするにボッコボコ☆

そのおかげで、日本の実力を正しく理解した皇帝は講和交渉に入ることを決意。
一気に日本に有利な状況ができあがった、というわけです。

ただ、あくまでも日本と帝国、という関係の上では。
ここから先、この物語の政治的な問題の主な論点は、日本と帝国との交渉のための戦闘ではなく、帝国自体の統治体制に移り変わっていきそうです。
今回の件で退位せざるを得ない状態となった現皇帝。その後に誰が皇帝となるのか。

第一皇子でアホなのか隠してるのか不明瞭なゾルザル。
第二皇子でそこそこ優秀(少なくともゾルザルよりは)なディアボ。
そして、日本と最も近い存在であるピニャ。

この3人での争いになりそうなんだけど、ディアボの動きが……波乱をよびそう。
「門の向こうには日本以外の勢力は無いのだろうか」という発想。
そして日本への介入を虎視眈々と狙う列強諸国。
この2つの勢力が手を組んだら……。
……絶対組むよねこれ…。



炎龍討伐、という極限の状態において現れたレレイの怪しい人格が…こわい…。
トカゲ野郎て…。


そうだそうだもう1つ大事なストーリーが最後にありました。
1巻でロウリィが地下鉄に乗る時に言っていた「ハーディ」神とやらの下僕が登場。
「我が主の婚姻を拒むなど無礼だ!」とかなんとか言いながら、炎龍の子供を従えてロウリィに攻撃してきたんです。

バカ野郎!
ロウリィは伊丹と結ばれるんだからちょっとだまっとけ!!

みたいなよく分からない感想を抱きつつ読んでました…(笑)
例のごとく自衛隊の火力で反撃したわけですが。

そんな戦いを経て、ますます伊丹に惹かれたロウリィ。
(願ったり叶ったりな展開)
ロウリィの魅力に今まで気づいていなかった諸兄も、このあとの彼女のセリフで虜になること間違いなしですよ!

現在、死と断罪と狂気と戦いの神であるエムロイの使徒であるロウリィへの質問です。

Q:使徒という存在から神へと”しょう神”する時になにを司りたい?

A:「愛……なんて、駄目かな?」(478p)


…………(可愛すぎて卒倒)




正直なところ、ロウリィ目当てで読んでるところもかなりあるんだけど、まさかこんなご褒美がもらえるとは思わなかった…。
アニメのOPであんなに妖艶にハルバード振り回してる彼女が”愛”ですよ!
なんかもう可愛すぎて鼻血出そう…。





読んでて少し残念だったのが、テュカとかピニャたちをコミケに「連れて行った」って書かれたところがあったんだけど、その様子の描写は一切無いんだよね…。
2巻は時系列的には1巻から数ヶ月経ったところだから、その間に冬コミがあったんだろうね…。
外伝とかでその描写あるのかなぁ…?



3巻も近いうちに読むことになりそうです。

本が分厚いから感想も長かった…

以上!

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