デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

カテゴリ: MF文庫J

今日のラノベ!

大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?

MF文庫Jより
『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?替え玉皇帝になったので美少女嫁も豊富です。』です!


【あらすじ】

平凡な高校生・日和常信が目覚めると、異世界に召喚され替え玉皇帝にされてしまっていた。従属魔法により自由を奪われた―かと思いきや、召喚主である帝国の姫・パオラが良い子だったため、主従関係が逆転してしまう。自由の身となった常信は、帝国内を見て回るのだが…「この国でかすぎだろ!!!」国土は大陸の八割以上を占め、人口や資産は他国全ての千倍を誇り、これまで滅ぼした国は優に万を超える。―そう。このグロリア帝国は圧倒的大国!その全てが皇帝=常信のものなのだ!その上、パオラだけでなく、エルフの姫、獣人娘、姫騎士なども愛妾にと志願してきてしまい…!?これぞまさに大国チート!悠々自適の皇帝ライフが今始まる!


感想:★★★★★

「寝る前にちょっとだけ…ちょっとだけ…」と読み始めて、気がついたら読破してしまったくらいにはドはまりしました!



まずなんと言ってもヒロインたちが魅力的すぎる!

めっさ良い子のパオラ(表紙右上)でしょ?
性別や種族という枠を超えた改革を望む英才のビーチェ(同左上)でしょ?
猫耳発明堕落娘のキャラ(同左下)でしょ?
主に忠実で直情的なヒルデガルト(同右下)でしょ?


年齢もキャラも胸囲も髪型もバラバラなことってハーレムの基本だと勝手に思っているんですが、ドンピシャでそれに沿っていて。
尚且つその4人を1冊の間で活かしきっているのがまた凄い。
パオラは後述の知恵袋、ビーチェは宰相補、キャラは発明と制御、ヒルデガルトは戦場と、それぞれ活躍の場がはっきり違うからっていうのもあるけど、毎回それらを使い切って作戦を立てているのに全然飽きないんですよね。




では、なぜ飽きないのか?




多分ですが、作戦の規模がこちらの想像を軽々と上回っていくっていう作品の特徴がうまくハマっているんでしょう。
敵からしたら「論外」という理由で考慮せず、知恵袋やスレのような民意では「空想上」として非現実的であることをふまえていることを、数と金の暴力でなし得てしまう。
それも一人一人、一つ一つで見れば決してTUEEEでは無いものを、積み重ねていく感じがすごく面白かった!
百八人いる十二星姫だったり、広間を埋め尽くすほどの兵士・使用人VSチート敵軍師だったり。

今までありそうで無かった、もしくはあっても控えめだったところを突き抜けてやりやがってくれたことに賞賛を送りたい!




そんな「大国チート」な魅力に加えてもう1つある魅力が、知恵袋の存在。
いまだかつて、知恵袋の回答で政治が動くことがあっただろうか…?
あったかもしれないが、少なくとも私は知らない。

キャラの発明(魔力を使った擬似ネットワーク)を迷うことなく登用した主人公もすごいけど、そこに実名でがっつり政治課題を聞いちゃうパオラちゃんマジ天使…。
スレで自分の役職バラして実況している人も相当だけどね…!もうそれバレるって!




作品全体のテーマとして「利権貴族からの脱却、埋もれた平凡の活躍」っていうのがあって、それはビーチェやヒルデガルトにも関わってくるんですが、それ以上に表しているのが知恵袋やスレだったと思うんです。
だって、名前が出ないモブが成り行きとはいえ王様に意見を具申している形になっているですよ?
究極的な庶民の活用じゃないですか。

いちいち選挙をして間接民主主義体制を敷くよりもよっぽどリアルタイムに多様で専門性のある意見を回収できる、まさに現代版直接民主主義とも言えるでしょう。
デメリットは情報の真偽が問われることと、半端じゃない大国なだけに民意として投稿される情報量があまりにも多いことですかね…。

そう考えると、主人公やキャラが必要な情報をササッとスレから拾っていたのはやや非現実的だったのかもしれませんね…。
逆にパオラが実名で知恵袋やっていたのは、知名度と特定性を考えたら合理的!
パオラ、恐ろしい子…っ!




イラストが伝説的同人誌「おやすみ○っくす」(さすがに伏字にします…)の三上ミカ先生で、比較的イラストが多いMF文庫Jからの刊行だったことも飽きずに読み続けられた理由でしょうね!
三上ミカ先生も櫂末先生もTwitterに宣伝する際に上げていたTHE・KENZENなイラストはもちろん、162pのヒルデガルトが組み伏せられているシーンも大好き!
もはや魅力しかない





最後の最後まで「大国チート」でしたが、敵軍師の正当な戦う理由がなくなってしまった(というか解決した)だけに、次巻以降の異世界征服がどういった形になるのか楽しみです。
今巻の大収穫祭のように、平和で民が喜ぶユニークな作戦だと良いですねー!
あともっとロザリンドをめちゃくちゃにしてしまおう(ゲスな顔)




以上!



今日のラノベ!


ゼロの使い魔22

MF文庫Jより
『ゼロの使い魔 22 〈ゼロの神話〉』です。


【あらすじ】

ハルケギニアを滅亡の危機から救うため、ついに“聖地”に到達した才人たち。だが、教皇の開いた“ゲート”の先に映し出されたのは、才人の故郷…地球の姿だった。ルイズの唱える“生命”を使い、地球を奪還することこそがハルケギニアを救う唯一の方法だと語る教皇。「そんなこと、させてたまるかよ!」才人は抵抗しようと剣を取るが、“リーヴスラシル”のルーンに命を触まれ、意識を失ってしまう…。才人に残された時間はあとわずか。だが、才人を救うただ一つの方法があると教えられたルイズは…。ルイズと才人の最後の物語が、いまここに始まる―。恋と冒険の異世界ドラマティックラブコメ、堂々の完結!



感想:★★★★★

作品に関わる全ての人の想いによって紡がれた最終巻。
ライトノベル史に燦然と輝くこの作品の最後に立ち会えたことを、とても嬉しく思います。



さて。
「あれは……地球!?」で終わった21巻の続きです。

風石の暴走からハルケギニアの民を守るためには“聖地”=地球を奪う聖戦をしなければならないが、奪うためにはルイズの始祖の虚無で今の地球に住む人類を滅ぼさなければならない。

それもサイトとルイズにとっては、お互いの故郷のどちらを滅ぼすのかという選択に等しいわけです。
六千年前、愛し合っていた始祖ブリミルとサーシャが、お互いの故郷を滅ぼし合ったという真実をなぞるかのように。



そして……ここからは良くも悪くもいつもの『ゼロ使』ですね!
ルイズはサイトの命を蝕む虚無の力を消すために聖地を奪うことを「サイトに相談せず」決意してしまい。
サイトはそんなルイズの様子を確かめるべくロマリアの船に乗り込み…エルフ管轄の監獄島へタバサともども幽閉。

はい、お決まりの主従別行動ー!

「お互いに隠し事は無し」と決めたあの約束はどこにいったのか……!
いや、ルイズの気持ちもわかりますよ?
サイトを守るためにサイトの故郷を滅ぼすなんて選択、サイトが聞いたら絶対に止めるでしょうよ。
そんな恐ろしいこと、最愛の人に告げるのは怖いでしょうよ。

でも!
それでもあの約束からガラッと変わった二人の関係をもとに戻してしまうような決意だけは、思いとどまって欲しかった…。

ただし今回に限ってはそれが物語上はとても良かったです。
それだけ思いつめていたということが伝わってきたし、その後でシエスタがするもらい泣きが一層映える結果となっていたので。




お決まりの救出作戦を経て。
(もぐら大活躍!)




第十一章「ゼロの使い魔」からエピローグに至るまでの、最上の物語。


7万の軍勢を前にした時以上の死闘を繰り広げるサイトに心揺さぶられ。
シリーズ後半の因縁の敵・ジュリオとの、使い魔同士の本当の決戦。
六千年前をなぞるかのようなガンダールヴとその主人のひとつの結末。
そこで終わらず、六千年前と違う結末を迎えるために施された仕掛け、“親友”の消滅。
アンリエッタの物語でキーとなっていた誓約の湖での結婚の誓い。
そして、たった二人の新たなる旅立ち、Fin.



最終巻前半を含めシリーズがここに至るまでの物語は、ルイズとサイトが離れることで愛を深める物語でした。
すれ違い、勘違い、時にはお互いを想うあまりの別れということもありました。
ですが、ここからの二人の物語はルイズとサイトが共に居ながら愛を深めていく物語となるでしょう。
その転換点こそが、ラスト1ページに詰まっていたと思います。


正直なところ私の理想のEDは、ド・オルニーエルの屋敷でサイトとルイズはもちろん、シエスタやタバサ、ティファニア、たまにアンリエッタも交じり長閑に過ごすようなものでした。
ただまぁ、理想は理想。
こうして未来の生活や冒険を想像できる終わりに、なんの文句がありましょうか。



ルイズ、サイト、以下略その他大勢!
ありがとう!!





以上!

ゼロの使い魔22 ゼロの神話 (MF文庫J)
ヤマグチノボル
KADOKAWA (2017-02-25)
売り上げランキング: 35

今日のラノベ!

ゼロの使い魔21

MF文庫Jより
『ゼロの使い魔 21 〈六千年の真実〉』です。


【あらすじ】

虚無の復活の阻止を目論む『鉄血団結党』の追跡を逃れ、間一髪“竜の巣”を脱出した才人たち。アリィー、ルクシャナと共に一路ハルケギニアを目指す船の中、負傷したティファニアの手を握る才人の胸には、最後の使い魔“リーヴスラシル”のルーンが浮かんでいた…。「なんなんだよ。これ、そんなにヤバイもんなのか…?」一方、『オストラント』号で二人の救出に向かったルイズたちは、エルフの国の首都“アディール”へと乗り込んだ…。互いを想い、すれ違い続けてきた才人とルイズが、長き時を経てついに再会を果たす!「サイト、あんたのご主人様が、迎えにきてあげたわよ!」無敵のドラマティックラブコメ、いまここに再始動!


感想:★★★★☆

すごい!
全く違和感が無く、ヤマグチノボル先生が書いたかのような文章!
強いて違和感を挙げるとするなら20pのケバブサンドの描写が妙に美味そうで上手かったことくらいですかね…。
本当にそれくらいしか感じないくらいご本人。




最後の使い魔“リーヴスラシル”は、使い魔の命そのものを主人の虚無の魔法の力と為す、捨て身の力。
とりあえず、ルイズが新しく習得した虚無の魔法の名前が「生命」だった理由と、それが莫大な威力を持つ理由がよーく分かりました。
使い魔の命を使った1発限りの大魔法、ってことだったんですね。
後の問題はそれは「どこに」撃つのか?

エルフに対してでは無さそう。
門の向こうでも無いだろうし、当然ハルケギニアにでも無いだろうし…。
……「撃たない」というまさかの展開?


そんなティファニア&サイトとルイズの再会シーン。
これは19巻でサイトが攫われた時点で読後こう思うことが分かりきってはいましたが!やっぱり言わせて!

この展開、前も見た!!!


なんでこいつらこんなに単独行動ばかりなの!?
今回含め不可抗力だというのは分かるけど!
なんでこう……こう!一緒に冒険しないの!?
どうせ夫婦になるんだろ!?

いろんな意味で今さら言ってもしょうがないことですよね…。
22巻でルイズとサイトが共に冒険……とまではいかなくても一緒に考えて結論を出すくらいのことがあることを期待してます…。



そういえば、ここに来て超序盤の登場人物の再登場が続いているのが熱いですね!
フーケとワルドだけでも熱かったのに、まさかのデルフを買った店の店主!
『リゼロ』のおっちゃんならともかく今まで1回も再登場していなかったあの店の店主ですよ…!
ヤマグチノボル先生の描いた『ゼロの使い魔』の最初の物語へのリスペクトなのかな、と思うとウルッときますね……。

こう来ると、カトレア姉さまの再登場が待たれますね。
エレオノール姉さまはマリコルヌといちゃいちゃ(?)していてください…。




“聖地”あるいは“悪魔の門”の向こう側。
作中ではとっても意外そうな描写で地球を目にしたところで終わりましたが、地球の武器が来ていたことと、かつてヴィットーリオが「世界扉」の魔法でサイトの家と繋げたことを踏まえれば、至極妥当なところですよね…。
驚くとするならば、「地球を目にする」=宇宙と繋がっていることにかな……。
座標ずれてるじゃねぇか…。





さて。

サイトが帰るのか帰らないのか。
そもそも生きて物語を終えることができるのか。
六千年前の出来事の理由は何なのか。

おそらく全てが明らかになるであろう22巻。
楽しみです。




以上!

どもー。
デスカイザーです。


『ゼロの使い魔』連続更新も残すところあと3回!



今日のラノベ!

ゼロの使い魔20

MF文庫Jより
『ゼロの使い魔 20 〈古深淵(いにしえ)の聖地〉』です。


【あらすじ】

「やっぱりわたし、サイトのこと好きなのかな」「見せるの、そんなにイヤじゃなかったの」「わたし、悪い女の子なんだわ。友達の恋人を好きだなんて―」―ティファニアの『革命胸(バスト・エボリューション)』のおかげでエルフの追っ手から逃れた才人たちは、ルクシャナの導きでとある島を訪れる。この世界の生き字引といわれる水韻竜に会うためだ。だが有益な情報はなく、やきもきしながら過ごすうちに、ついにテファがレボリューション!?一方、ルイズは学園の仲間とともにエルフの土地へ。才人の無事をひたすら信じ、迎撃するエルフたちと戦う。世界を巻き込む災厄に翻弄されるルイズと才人は、再び手を取り合うことができるか!?いよいよファイナルへ、カウントダウン3。


感想:★★★★☆

「サイトはルイズの恋人」だと頭で分かっていても、心がそれを許さない。
一時の夢でも良いとサイトにアタックするティファニアがとても健気で可愛い…。
某野望の光秀ちゃんもこのくらい健気だったら本能寺なんて微塵も気にしなくて良かったのに、とか考えてしまいました。


エルフ側にも、人族側にも、同じ一族のファーティマからでさえ冷たい目で見られ。
それでもたったひとつ望んだ奇跡「サイトを使い魔に」。
本当にそれまで健気さが報われなさすぎていた中でのこの奇跡。
シリーズ十何巻分の重みがある契約のキスは、今までサイトとルイズがしてきたどのキスよりも重みがあったように思います。
それで良いのか正ヒロイン……。


一方その正ヒロインはというと、自信を無くしたり上限突破して取り戻したり。
安定の情緒不安定性を発揮しながら、エルフ族の首都アディールへ向かう最中に伝家の宝刀「爆発(エクスプロージョン)」を使用。
アルビオン艦隊を撃退した時以来の最大出力!

「話し合い」の席にたどり着くまでの手段とはいえ、空軍を壊滅させていくスタイルかー…。
独断専行してのこの行動は、その後の交渉に大きく影響しそうで怖いんだけどどうなんだろう…?






ヤマグチノボル先生の最終著書。
“聖地”の場所が朧げながら判明したり、サイトがティファニアとルイズの二重使い魔となり、同じようにジュリオがヴィットーリオとジョゼットの二重使い魔となり…。
物語が完結に向けて大きく、大きく動き始めました。
ティファニアの活躍・砂漠編というそれまでの『ゼロ使』とベクトルの違う話と、ルイズが自信を取り戻し爆発(エクスプロージョン)をぶっ放す今までの『ゼロ使』。
その両方がギュッと凝縮され「書きたいことを凝縮させた」と思ってしまえる内容であることが、余計に悲しいです。

あとがきの「書ききれるか心配です」という言葉は、文脈上そうした意味では無いはずなのに今読むととてもジンとくる言葉です……。




どこに着地して終わるのか。
残り2巻も、心して読みます!



以上!


ゼロの使い魔20古深淵の聖地 (MF文庫J)
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今日のラノベ!


ゼロの使い魔19

MF文庫Jより
『ゼロの使い魔 19 〈始祖の円鏡〉』です。


【あらすじ】

ラブモードで平穏な生活から一転、才人に試煉の時が!? ド・オルニエールの屋敷では、ルイズとシエスタとタバサが才人をめぐって微妙な攻防を繰り広げる日常が続いていた。国はハルケギニアを滅亡から救うため、聖戦の準備を着々と進めていたが、才人は自分たちにエルフを倒す力があるのだろうかと疑問に思う。「ルイズは、そんな強力な魔法に耐えられるんだろうか……」しかし才人の懸念をよそに、ティファニアも虚無の担い手として使い魔召喚することになり、才人たちの屋敷へとやってくるが、ちょうどそのとき、襲ってきたエルフによって才人もろとも誘拐されてしまう。無敵のドラマティックラブコメ、砂漠編へ突入!!


感想:★★★★★

某所で見た「これほどシリーズが続けば続くほどヒロインの好感度が下がる作品は無い」という感想が忘れられないdeskyzerがお送りします。




第一章〈ド・オルニールの乙女たち〉
この作品で、最も平和で、最も理想に近いシーンがここにありました。
ルイズがいて、シエスタがいて、タバサがいて。
なんやかんやありつつも、賑やかで戦争とは無縁な生活を送る「乙女たち」。
でも、やっぱり最後はルイズとサイトが安らかな時を過ごす…。

虚無とかエルフとかどうでも良いから、もうここで終わらせない?とつい言いたくなってしまうようなとても幸せな1コマでした。





まぁ、結局は「そうは問屋が卸さない」ということになるのですが。

ティファニアとサイトはエルフに攫われ、一生をエルフの土地で過ごすか、心を喪って生きるかという究極の状況へ!
唯一の救いは身柄を預かったのが蛮人大好きという特異なエルフ・ルクシャナだったこと。
彼女がいなかったらまず間違いなくここで物語が終わっていた、というくらいの奇跡。

何より個人的に嬉しかったのは、ここにきて作品の中で一番好きなキャラクターが更新されるというね!

ルクシャナは前巻ちょろっと出てましたが、まだキャラを把握しきれるほどの情報が無かったので実質初登場。
金髪エルフ美乳もの好き一途小悪魔とかもう好きになるしかないじゃない!
紫髪日本人巨乳教徒一途微天然を嫁と言い張っている人が何を言っているんだという話ですが。

一途しか合ってねぇじゃねぇか……!




論理的に考えるとですよ?
ここまで大陸の枠のなかでは、サイトとティファ以外善悪の差はあれど中世貴族の思考が根底にあって、それを逸脱しない範囲で戦争だ内政だとやってきたわけですよ。
ティファはそこに投じられた一石として、「それでいいのかハルケギニア」という役割を充分以上に果たしていたと思います。
ただし、それも学園に馴染むまで。
馴染んでからは「ハルケギニアの文化やテンポに追いつこうと頑張る無垢な子」というポジションになったため、結局貴族軸になってしまっていたわけです。

ジョゼフ王や教皇という周りと違う思考を持つ人たちもいましたが、彼らは共に国家元首。
どうしても「悪の親玉」というイメージであり、作品内でのポジションは周囲と決して交わらない悪の異端でした。

そこに来て現れたのが、ルクシャナという善の異端
中世貴族っぽさも無く、何か悪巧みをしているわけでもなく。
ただただ自分の好奇心を満たすためだけに、死刑覚悟の民族反逆罪にまで手を出す子。
そりゃ惹かれますよ!



そんでもって貴族軸から解放されたティファニア嬢がまた、良い仕事をしてますよー!
言い方悪いかもしれないけど、どんなにやる気があっても守られる立場から動けないのがティファニアの最大の特徴であり武器であるわけです。
彼女が葛藤すればするほど守る側=サイトからしたらやる気の原動力になるし、それを見た彼女はますます葛藤して…という循環が起き。
その結果のおっぱいで、その結果のキスなんです!

いや、それを抜きにしてもこんな魅力的だったかねキミ!と唸るくらいの存在感でした。




そして、冒頭のコメントに戻る。

だってもう、ここまでの「面白い」の要素にルイズがマイナス要素としてしか関わってないんですよ?
逆にすごいぞこのメインヒロイン。

いや、この巻のルイズはすごく良いんですよ。
ただ、その良さは次巻以降で実るものだから、この巻での面白さでは無いような気がします。
次巻以降で調子乗るパターンがあるだけに、そこで全て台無しになったら……ねぇ?

そこも含めてルイズの良さ、と言えるだけの度量がほしい。



以上!


ゼロの使い魔 19始祖の円鏡 (MF文庫J)
ヤマグチノボル
KADOKAWA/メディアファクトリー (2010-07-20)
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