デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

カテゴリ: 角川スニーカー文庫

どもー。
デスカイザーです。


ダメです(唐突)。

読書ペースが戻りません…。
ツムツムやりすぎてるっていうのは分かっているんですが、どうにも楽しくて仕方がない…!
今週水曜~土曜の間でなんとか2冊は読みたいところ……いや読みます!読みますとも!
読めなかったら……………………FGOのコミックアンソロジーの感想書きます(ペナルティは課さない方針)。



今日のラノベ!


魔装学園H×H 9

角川スニーカー文庫より
『魔装学園H×H 9』です。


【あらすじ】

次空津波に巻き込まれたグレイスと懲罰四剣たちは、死と砂漠の世界に漂着した。そこは、機械神オシリスが支配する“死者の都”。不死のオシリスに加え、洗脳されたユリシアも立ちはだかり、絶体絶命のピンチに陥るグレイスたち。しかし、そこに思わぬ人物が現れて!?一方、ユリシアの洗脳を解く方法を知った傷無の手には、ロープと鞭が握られていた。縛られた心を解き放つため、いま、時空を超えたSMミッションが始まる!!


感想:★★★★☆

(イラストHisasi先生の更新が続いていますね…)



二人目の機械神・オシリス編。

ホクトの戦う理由・存在理由が優しいものだったことと、8巻でのオシリスの話し方からしてオシリスも優しい話だと予想していたけど、予想以上に優しく愛に満ち溢れたファラオでした…!

肉体を得て、愛する民を、夫を、娘を蘇らせる。
シリーズの中でおそらく一番壮大なスケールでの戦闘でしたが、オシリスの願いが最初から明らかになっていたので今までで一番戦って欲しくない戦闘でした。

……あと正直なところ、ホクトと同じような流れを辿ることが見え見えだったので、「もう戦闘とかいいんじゃないかな?」思い始めていたりも…。



シリーズが長く続いてきたことで、戦闘では音速超えは当たり前、さらに光速も超え、時すらも超えることがしばしば出てきました。
エッチなシーンも両者とも絶頂は当たり前、今回はついに「物理的には繋がってるけど一応擬似挿入、大丈夫だ感覚は共有されているけどモノは入っていないというところまできました。
(……いやもうそれ直接挿入するのと変わらないんじゃ…)

もちろんコアの再インストールによる装甲の強化や、かつての敵ネームキャラとの共闘があるので完全なマンネリ化とまでは言いませんが、そろそろ何か新しい要素が欲しいところですねー…。




っていうところで、やってきました我らがタナトスさん!
次はイズガルド・バルディーンの黄金帝龍のほうでイチャコラするのかと思いきや、まさかのアタラクシアへのダイレクトアタック!
もういっそ空間震警報実装して、出てきた神と戦闘(デート)すればいいんじゃないかな!
どこかで見たことあるけど逆に新鮮!!




…………いや、タナトス出てきたらまた世界消滅しちゃうんじゃ…
どうすんのよ…。


待て、次巻!





今回のエッチなシーンは、オシリスによるユリシアの調教、傷無によるユリシアの調教、傷無とオシリスの魔力生成(問題の物理的に挿入)、そしてあとがき後の短編としてゼルシオーネ生徒会長のコア再インストール!


【悲報】今巻一の立役者であるゼルシオーネさん、構成の都合上エッチなシーンがおまけ扱い


ゼル様は再インストール後の魔導装甲は精神攻撃という特性を反映させ、蝶がモチーフになっていてかっこいいです!
(擬態とか攪乱とかあるよね、某動物番組で見たことある気がする)

いやまぁ、ぶっちゃけゼル様のエッチなシーンって、エロさより先に気まずさを感じたので短編扱いで助かったような気もします…。
全国のゼル様ファンの皆様には申し訳なく思いますが…。



オシリスのシーンを消化した今、褐色好きに残された希望はグラベルの再インストールのみなのである…。


以上!


魔装学園H×H (9) (角川スニーカー文庫)
久慈 マサムネ
KADOKAWA/角川書店 (2016-08-31)
売り上げランキング: 112,743

どもー。
デスカイザーです。

土曜日のアルバイトが架空のものだったので、どうやらファンタジア文庫感謝祭に行こうと思えば行けそうです!
昨年は信奈のサイン本まであと少し、というところで売り切れてしまったのですが今年はどうしましょう…。

①自宅最寄りの始発で行く(7時半着)
②自転車35分が追加されるけど最速(6時着)
③どこか安いカラオケでオールからの最速(おそらく4時半頃着)
④行かない(ニコ生待機)


ちなみに昨年は②で行って買い逃してます…。
ほんとどうしましょう…?



とりあえず、今日のラノベ!


魔装学園H×H 8

角川スニーカー文庫より
『魔装学園H×H 8』です。


【あらすじ】

機械神と名乗る少女たちによって世界は消滅した。しかし―「たいちょー、朝デスよ?」傷無はアタラクシアで目を覚ます。待っていたのは楽しい仲間たちとの平和な学園生活。でもそこに機械神のホクトが現れて!?世界の秘密が明かされ、ホクトの“八卦麒麟”がすべてを焼き払う時、傷無と姫川はついに禁断の任務を開始する。それはネコミミ魔法少女となった姫川と、コアの再インストールをすることだった!!


感想:★★★☆☆

機械神(デウス・エクス・マーキナー)編、スタート!


那由多が神になったことで、良く言えば戦略の幅が広がったと言えますが、逆に言えば何でもありになってしまったとも…。
途中で戦艦を3隻作ったことでほぼ力を使い切ったらしいですが、それも那由多のことだからいつまで続くか…。
那由多に関しては、9巻で様子を見たいところですね。



「自分の中にいる皆が楽しく過ごせるように、自分が楽しくあらなければならない」というホクトの想いはグッときました。
「露天の食べ物が食べたい」「もう少し寝ていたい」みたいな普通の望みを持つ年相応の王女(あるいは周囲から崇められる立場)だったのに、世界の滅びと周囲の選択がそれらを叶えることを許さず…。
それでもその選択をした人たちを恨むことなく、大好きだった人たちを守り続けるホクトの優しさ…!



あー…尊い……




ところで
ホクトって神だか神獣だかだったと思うんですが、何でしたっけ…?
「ほくと 神獣」で調べてもぱちんこ北斗の拳しか出てこないんですけど…。





それにしても展開が駆け足でした。

前半の日常(?)パートもアタラクシア・バトランティス・イズガルド・マスターズ・ランドレッドと、今までの全勢力ごっちゃ混ぜですごい面白かったのに呆気なく終わってしまいましたし。
異世界間航行を開始したと思ったらすぐに時空の歪みに巻き込まれ漂流、かと思いきや天文学的な確率を引いてホクトの作った世界へ不時着。

そしてホクトと戦い、再インストールで得た力を遺憾無く発揮し勝利⇒とどめの陵辱Hでこころ解放⇒ホクトとの別れ。ここまで前半の学園パートと文量が同じくらい(60pほど)


学園パート引き伸ばし&世界消滅前の記憶を戻しての学園パート少々&第一次ホクト戦線&ハユル再インストール⇒いざ、異世界までで1巻やってくれてたらなぁ、と思わなくもない。
そしたら次の巻で1回全く関係ない世界に漂流した後に再インストール兼ねて那由多の魔力をチャージしてホクトの世界へ…、みたいな流れにしてもっとゆっくりホクトの心理描写できた。

要するに、今巻のHシーン以外のイベントそれぞれが詰め込まれすぎてて希薄に感じたということですね。
映画『アクセル・ワールド』並みの疾走感。
そんな疾走感はいらなかったっ



あと、もう個人的にどうすることもできなかったんですがね?
「本拠地が敵に襲われ滅茶苦茶⇒仲間大怪我する⇒怪我した仲間置いて戦いへ出発」の流れが完全にイナズマイレブン2だったのが頭から離れなくてつらかったです…。
しかも合体技使うわかつての敵が仲間になってるわ仲間が洗脳されて敵になるわ…、と探せば探すほどつながリーヨ!広がリーヨ!(リーヨッ!!)

機械神編が終わるまで絶対頭から離れない…、助けて……





Hなシーンは、ランドレッド女王(保健の先生ver.)、猫耳ハユル再インストール、那由多&怜悧&傷無の飛弾一家での再インストール、ホクト陵辱の4シーン!
ランドレッド除いて、今回は基本的に激しいものばかり。
というか、挿絵・扉絵でついに白い液体が解禁されているんですけど、これもう一般向けで発売して良いイラストじゃないと思うの……。




漂流した他2隻がどうなったのかとかストーリー上気になる気持ちよりも、この先駆け足展開が続かないことを祈るほうが先ですね…。
……駆け足展開が続かないことを祈るより先に、オシリスのHなシーンが楽しみすぎる




以上!


魔装学園H×H (8) (角川スニーカー文庫)
久慈 マサムネ
KADOKAWA/角川書店 (2016-06-30)
売り上げランキング: 115,627

今日のラノベ!

魔装学園H×H 7

角川スニーカー文庫より
『魔装学園H×H 7』です。


【あらすじ】

愛音を取り戻した傷無は、早速シャワールームで濃厚な接続改装!身も心も通じ合った二人は、愛音の妹グレイスを説得するため再び出撃した。異世界を崩壊から救うには、皇帝である愛音&グレイス姉妹との改装が必要だったのだ!異世界アイドルになった姫川たちの力も借りて、ついにグレイスと出会った傷無。しかし、圧倒的な力を持つグレイスの魔導装甲“コロス”に大苦戦。さらには幼女化して神となった那由多も現れて―!?


感想:★★★★☆


え!?
世界が消滅しちゃったよ!?




姉・アイネスに裏切られたと思い込む”今までの”最強の敵・グレイス
研究の果てに自ら神と化した”今回の”最強の敵・那由多
そして、登場してすぐに世界を消滅させた”原初にしてこれからの”最強の敵・機械神(デウス・エクス・マーキナー)。


ということで、今巻だけで3回最強が更新されました…。
パワーインフレに合わせて、傷無の飛行速度も音速を超えるレベルで成長しているのがやけにツボにはまりました。
なんかもうここまで来るとどのくらい早いのか見当つかないので、「音速」って単語出た時点で理解を放棄してますね。
相手の動きが見える見えないのやり取りは文章としては好きなんですけど、1巻通してずっとやっていると「なんかすごい」以上に思えなくなってくるので、もう少し修行したいと思います。





今巻は、今まで登場したキャラがほぼ全員登場したんじゃないでしょうか?
那由多の研究の果ても見て、崩壊する世界も救い、救った世界が滅ぼされ。

色々な意味で、この巻が『魔装学園』という作品の区切りになるのは間違い無いですね。

この先……というか8巻がどうスタートするのか分からないですが、おそらく次の敵は機械神たち。
今巻での熱い戦いと滾るエロスを最初から超えていくのか、それとも一旦失速するのか…。
楽しみですねー!





今回のちょっと(?)過激なシーンは、愛音との接続改装と、ラストの特殊な儀式として行った愛音・グレイスとの連結改装です!
愛音との接続改装はシャワーという今までありそうでなかったシチュだったのと久しぶりの愛音との(本当の意味での)再会だったので、良かったです!

連結改装は、連結改装なうえにそれを実況中継しつつ、それを見た帝都中の人たちも発情するという仕様。
天才の考えることは違うな、って思いました。
胸を寄せたり、足をきつく閉じたりしてできた窪みにジュースを入れて器と称するプレイも。
やっぱり天才の考えることは違うな、って思いました。

ただ、フィニッシュがグラベル・アルディアとの連結改装と似通っていたのだけは少し残念。
ここにも天才性を発揮してほしかった…。



こちらからは以上です

魔装学園H×H7 (角川スニーカー文庫)
久慈 マサムネ
KADOKAWA/角川書店 (2016-01-30)
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どもー。
デスカイザーです。

「まともな自分」を演じることを意識するよ!
……≒いま、まともじゃないかもよ!



今日のラノベ!

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2

角川スニーカー文庫より
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2』です。


【あらすじ】

恋の相談、料理対決、魔道具お披露目会、etc…。異世界で様々な商売に勤しむ自販機ハッコンの前に、軽薄な笑みを浮かべる男が現れる。愚者の奇行団・ケリオイルの勧誘で、遠征メンバーとして駆り出されたハッコン、ラッミス、ヒュールミの一行は階層奥深くを調査する事に!しかし、予想外のトラブル続発で相棒ラッミスとはぐれ、階層奥深くで孤立してしまい…!?異世界に転生した流浪の“自動販売機”、大激闘の第二弾開幕!!


感想:★★★★☆

1巻よりも「自動販売機雑学」成分多めでした!
自動販売機って、縛りあるようでほとんど無いんじゃないですか?



前半は前巻の延長線上で、街の復興の最中に進展するちょっとしたエピソード群。
新たに街にやってきたヒュールミがどういう人物なのか掘り下げるのがメインでした!

学者肌、姐御肌というのはイメージ通りなんだけど、ハッコンに惚れてる?ような言動があるのは違和感というか意外でした。
もうちょっとサバサバしてるとか、ラッミスを全面的に応援するとかの方向に向かうと思っていたので…。
前巻でのハッコンの活躍を思えば納得ではありますけど。



今回はハッコンが第二形態になったことと、《清流の湖》階層から出たことがハッコンに対する大きな変化でした。
その過程で得た新たなモードを含め、1巻よりも機能面・形態面での変化が著しかったのが今巻の特徴でしょう!
そういう意味での「自動販売機雑学」です。

ここまでマイナー続きだと、作者の昼熊先生が実際に使ったことがあるか気になりますね……!
マイナーすぎて、どれがマイナーメジャーでどれがメジャーマイナーなのか分からないのが問題なのですが…。
ガス販売機はちょっと聞いたこと無い…。







そう、このタイミングでタスマニアンデビルを出してきたのが妙にツボにハマりましてですね?
とにかく「ヴァアアアアア!!!」という鳴き声をいかに脳内でリアルに再生できるかで、タスマニアンデビルと合流後の面白さが変わってくると思います。
……最悪読まなくても構わないので(構うけども)、タスマニアンデビルの鳴き声ググりましょう?


現生の肉食有袋類のなかでは最大らしいですよ?
(Wikipedia参照)







1巻を読んだときに挙げたこの作品の良さは、①能力の縛り方②自動販売機の万能さ③ラッミスとハッコンの関係のかけがえなさ、だったわけですが、今回は3が薄めというのがちょっと残念なところ。

一時期疎遠になって、再開したときの感動で関係性を強固に再構築するというのは1巻でやったので、2巻連続でやられると……と感じるところが正直大きいです。


読む前からラッミスとハッコンの掛け合いとか意気投合さを楽しみにしていたのだけれども、今回の内容としては前回の続きの街の復興、ハッコン単独でのボス討伐・、タスマニアンデビルとの放浪、それと集団クエストでのボス討伐だったので……、ラッミスとの絡みが少ない!

確かに「ハッコンのピンチ=意思疎通が難しい=ラッミス&ヒュールミから離れる」なんだけれども、”平和に面白い”シーンを期待していた身としては、ラッミスとの和やかなひと時がもっと欲しかったです。
今回で言うなら……ラッミス・ヒュールミと一緒のテントで寝るシーンなんかお気に入りなんですが、それだけ続けると今度は自動販売機としての活躍が鎖食堂との対決だけに…?!
……物語性との兼ね合いが難しいところですよね…、分かってはいるんです…。


もういっそ打倒鎖食堂に1巻使おうぜ?(暴論)




恐らく本筋……先生が当初描いていたのは今巻のような物語なんじゃないかと思います。
タイトルが「迷宮を彷徨う」だからね!

そう、そっちはそっちで面白いということだけは明記せねば!

「規模的にどうなん?」という疑問は、意外とどうにかなっています。
なので、単純に自分が今まで知らなかった自動販売機あるいは”自動販売機の定義に当てはまるもの”が状況を打破していくのを読んでいくのはすごく面白かったです!!

一人が足場にならないと買えないコーラの自動販売機って何なんだろう…。
(作品中だと「とあるテーマパークに」とあるんだけど、簡単に調べてところアルゼンチンのFriendship dayのイベントの1つとしてそのような自動販売機があったようです!どこかのテーマパークにあるんでしょうか……?)
(USJの開業15周年イベントでありました!!……が、これが2016年3月ということを考えるとネタ集めに余念がないと捉えるべきか、それほどネタのストックが無い捉えるべきか……)






作中に出てきた自動販売機を調べるのもまた面白そうですね!!
……ていうか絶対調べたる…っ!




以上!

どもー。
デスカイザーです。


気がついたら1週間更新してなかったんですね…。
つまり1週間本を読みきってなかったということに…。
だから体調崩していた…?



今日のラノベ!

君の名は。Another Side Earhbound

角川スニーカー文庫より
『君の名は。 Another Side:Earthbound』です。


【あらすじ】

東京に暮らす男子高校生・瀧は、夢を見ることをきっかけに田舎町の女子高生・三葉と入れ替わるようになる。慣れない女子の身体、未知の田舎暮らしに戸惑いつつ、徐々に馴染んでいく瀧。身体の持ち主である三葉のことをもっと知りたいと瀧が思い始めたころ、普段と違う三葉を疑問に思った周りの人たちも彼女のことを考え出して―。新海誠監督長編アニメーション『君の名は。』の世界を掘り下げる、スニーカー文庫だけの特別編。


感想:★★★★★

角川文庫、及び映画『君の名は。』の世界観を、瀧くんin三葉、勅使河原、四葉、俊樹(三葉の父)の4人の視点から補足する物語。

角川文庫版があくまでも三葉・瀧くんの一人称で描かれ、映画はそれを補うかたちで三人称がチラホラあるという形でしたが、それに対して今作はいわば「第三者の一人称」とでも呼びましょうか。
三葉に対して本当は何を思っていたのかが忠実に描かれているので、読んでいる時は「あのシーンではこういうことを思っていたのか!」という答え合わせと驚きが混ざったような感覚でした。

以下各章ごとに。


第1話「ブラジャーに関する一考察」

瀧くんin三葉視点。

「男子の目線、スカート注意!人生の基本でしょう!?」
…という名言が飛び出した、映画でも小説でもダイジェストとして描かれているところになると思います。
時間軸としては。

内容は三葉としての生活に四苦八苦しながら、「メモ帳越しにイメージした三葉像」と「三葉の人間関係からイメージする三葉像」とのギャップに疑問を感じた瀧くんが次第に三葉に興味を持っていく、っていう話。
カタワレ時に瀧くんが三葉の手に書いた「すきだ」の文字の、その芽がこの興味なんでしょうね…。

全4章の中で一番角川文庫版に近い雰囲気ですが、地の文の差か原作よりも瀧くんが生き生きと”男子してる”気がします。
ていうか瀧くんあなたいくら倫理的問題とか不勉強があったとしてもノーブラはだめだよノーブラは…。



第2話「スクラップ・アンド・ビルド」

勅使河原視点。

地場産業社長の長男坊としての苦悩と、クラスメイトで腐れ縁という立場から見た《狐憑き》三葉の奇行に対する解釈が見所か。
糸守の田舎っぷりを嘆く三葉とサヤちんに対してテッシーが言った「おまえらなあ!」に、存外に深い想いが込められていたんですね…。
その手始めが(これまたダイジェストで一瞬写っていた)カフェ作りだったというあたり、テッシーの二人に対するちょっとした優しさが垣間見えてて良いですねー!

瀧くんin三葉が一番最後に二人に言っていた
「そのうちいろいろ話す」
は、変電所爆破の直前にも三葉がテッシーに言っていた言葉(だったと思う)だけど、それが二人の入れ替わりの記憶が抜け落ちた結果どういう形で為されたのか、ちょっとばかり気になりますね。
三葉のうろたえぶりとか。


第3話「アースバウンド」

四葉視点。

妹から見た姉の奇行への困惑と、「あれはもしかしたら自分のせい?」と考えて色々やってみる四葉ちゃん大正義可愛い!
っていう小学生の日常?と、口噛み酒トリップ(同族の阿呆同士)ですね。
過去とのムスビが四葉の生活を大きく変えることは無かったようだけど、僅かに残った残滓が今後の四葉の”宮水らしさ”に影響与えていきそうです。

カタワレ時に瀧くんと三葉が初めて会った時の「私の胸、揉んだやろ!」という指摘の原点は、四葉の何気ない、姉のセルフ胸もみへの疑問でした(笑)
……その疑問をもった四葉も揉んでしまうわけですが。
…………つまり入れ替わって胸を揉むのは男女関係なく人類普遍の法則?

入れ替わり自体が人類普遍でもなんでもないけどな!


第4話「あなたが結んだもの」

宮水俊樹(あるいは溝口俊樹)視点。

原作で三葉が町長のネクタイを掴んだシーンの直後、三葉父が三葉母・宮水二葉との馴れ初めから今までを回想する話。
原作では完全にブラックボックスだった部分です。
まさに「この世のすべてはあるべきところにおさまるんやよ」(239p)という二葉の言葉がしっくりくる展開でした。
201pの二葉と269pの三葉の挿絵で「二葉が帰ってきた」ことを表現しているのが、そういう意味で見事としか言いようが無いです…。

二葉が死んだこと、それ自体も三葉と瀧くんのムスビを成らせるためには欠かせない要素だったことを考えると、二葉が延命処置を本能的に拒んでいた意味はそこにあるんでしょうね…。




全体の感想としては、この作品におけるムスビの重要性が再確認できたのが良かったです。

一番色濃く…というか直接出てきたのは第3話で一葉が四葉に説明しているところだけど、二葉と俊樹の不思議な繋がり、テッシー・三葉・サヤちんの腐れ縁、もちろん瀧くんと三葉の出会いも全て”ムスビ”。

そういえばムスビそれ自体を神格化するんだとしたら、「万物に神様が宿る」っていう日本古来の八百万の信仰とはある意味対照的な信仰になる……?
ムスビという神が生活のあらゆる場面に現れるという解釈のはずですし。
……あぁ、違いますね。
地の神と星の神を繋げる信仰がもとになっているんだから、やっぱり八百万の中の一つに分類されますね。



そういえば「瀧」って漢字は、水を表す「さんずい」と「龍」で表されてますけど、三葉の名前の由来がミヅハノメという水の神である(新海誠twitterより)ことと、「アメノカガセオ=天の蛇=流星=龍」という文中の転訛説、それに「(一葉、二葉という並び以外の直感で)この名前しかない」と言っていた俊樹と二葉の言も合わせて考えると……ムスビを感じますね~!!


名前の由来とか、設定の意味とか、まだまだ探せばいくらでも隠された意味がありそうですね!
それを探しながら映画を見るのも、また一興かと。





以上!


君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
加納 新太
KADOKAWA/角川書店 (2016-07-30)
売り上げランキング: 2

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