デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

カテゴリ: その他のレーベル

ほいほいほーい!!

今日のラノベ!


父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ

ノベルゼロより
『父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ』です。



【あらすじ】

デスゲームは誰もが参加を渇望する一大エンタテインメントとなっていた。これは革新的で刺激的なデスゲームを次々と発表し、卓越した運営手腕と恐るべき強運で数々の危機を乗り切る中間管理職・黒崎鋭司の物語だ。上司の無茶ぶり、部下の期待、市場のニーズには応え続けなければならない。時には同業他社や参加者から恨みを買い、巨乳の美人部下から尊敬以上の愛情を向けられても、決して動じてはならない。なぜなら、愛する妻子の生活がかかっているから。そう―父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ。



感想:★★★★☆


これは発想の勝ち!



少年エースにて連載中の、同名作品のノベライズ。
原作・漫画タッグでのライトノベルというと、『政宗くんのリベンジ』や『終わりのセラフ』など人気作がたくさんありますが、この作品はそれらに続く作品となるのかというところ。
十分そのポテンシャルはあると思いますが、あとは世間に受け入れられるかでしょうか……?



読み始めてすぐに、






デスゲーム産業!?
どういうことなの!?







と、当然のように思いましたが、
人口とか賞金の出処とか倫理観とか事後処理とか、割と早い段階でそういった細かいことを気にするのをやめて「そういうもの」だと受け入れることにしました。
「テーマの特異性に反して、企業戦士としての黒崎の姿からは学ぶことがたくさんありそうだぞ?!」というほうに気を囚われたとも言う。

恐らく社会の中での扱いは某カイジほど闇社会の産業というわけではなく、一昔前あるいは現在のパチンコ産業に近いものです。
合法だけど後ろめたさがあるアミューズメント枠です。
あれです、入社早々に風適法学ばないといけないやつですよ。




風適法はともかく。

黒崎の人間性がとても魅力的でした!!
家族のことも仕事のことも、どちらも捨てず、そしてどちらからも高い満足度を得られるよう立ち回っているように見えて素敵だと思いました。
仕事って、それ自体に真剣に取り組まなければならないのは当然なんですが、それ以上にその仕事の先に何が待っているのかが大事なのかもしれません。
いわゆるモチベーションですね。
「あれを買いたい」「あそこに行ってみたい」、そして「あの子の笑顔が見たい」。
そのような目標を自然に設定し、それに向かって励めることが凄いです。
尊敬。
そん&けいです。



序盤読んだ段階で
「愛する娘 or 嫁がデスゲームに参加し、それを運営側からバレないようにサポートしたが(エピローグで)バレて、作品名セリフで締め」
という結末を予想しましたが、全然そんな展開ではなく、部下を想い怒れる黒崎の姿がとても眩しかったです。
わたしのこころはけがれている。





残りは読書メモにて!




~memo~


10p:うん、開幕から狂ってるなこれ!
⇒やっぱりですね、最初はこうなりますよね……。
だって、デスゲームですよ、デスゲーム。
死んじゃうゲーム!
ある意味古代ローマの剣闘士のような感覚なんでしょうか?
……あっ、そう考えると結構理解できるかも。


17p:乳!
⇒でっけぇおっぺぇだな!!!



45p:信頼の上のハッタリ
⇒黒崎のハッタリは、それ以前に獲得した信頼を担保としたもの。
そして、これが出来る人っていうのは人生で得をする……というのがdeskyzerの持論です。
まぁ、なんといいますか。
もっと単純に言えば、ファーストインプレッション(あるいはそれに近い初期)の段階で「出来る人」と分類される事が大事だというものです。

「出来る人」に分類された人は、些細なことで褒められ、多少のミスは「あれ?珍しいじゃん」で済むんですよ。
でも「出来ない人」に分類されたら、特別に褒められることは少なく、多少のミスでも「またお前か……」と言われてしまうんです。
今作で言ったら「出来る人」は黒崎や山羊山さん、「出来ない人」は伊藤ですね。
実際仕事があまり出来ていないというのが何とも庇いづらいんですが、それでも第三話での伊藤に対しての黒崎のような、畏怖ではなく信頼でやる気を出させようとすることができる上司になりたいものです。

……薄々感じていましたが、今日の感想ちょっとブレ気味?



53p:ごまめんモン、愛々娘
⇒サーモンをめんつゆとごま油で漬け込んで1晩置く「ごまめんモン」はいずれ作るとして。
愛々娘という日本酒、存在するのかと思って調べたら……ヒットしませんでした!!
架空だったか…!!
……待て何だこのビキニ娘って日本酒!?



60p:デスゲーム知識 #とは
⇒正しいデスゲーム知識って、何なんでしょうね……
ルールを守って人を殺す…………
うん、やっぱりこういうところで引っかかっちゃうのがにゃぁ……



61p:天網恢恢疎にして漏らさず
⇒天の張る網の目は荒いが、悪人は決して漏らさない。
悪には必ずバツが与えられる、という意味の言葉ですね。
……今調べて初めて意味を知ったのですよ。
言葉そのものは知っていたけれど。



83p:デス通
⇒大丈夫!デス通の攻略本だよ!



190p:本名……
⇒思いっきり本名晒されてるけど、大丈夫なんでしょうか?
デスゲーム運営会社の人の顔写真は危険だからと撮らないようにしているのに、本名は思いっきり公開しちゃって……。
ついでに嫁さん娘さんがググっちゃったら一発アウトな気がします。
あるいは専門誌をたまたま見ちゃったら。
あとこのシーン、ちゃんと仮面付けてます……よね?
じゃないと……ね?



218p
⇒名誉毀損とか、産業スパイとかその辺りの倫理観は残ってるんだよなぁ……



257p:孤島好きだな!?



264p:因果応報じゃねぇか!?
⇒びっくりした!
びっくりするほど本人のせいでそれを本人も自覚した上で逆恨みしててびっくりした!!

ある意味衣笠くらいクズい人間こそが「デスゲーム運営」と聞いた時にパッと浮かぶ人間かもしれません。
でも明らかに良い業績を出しているのは黒崎たちの会社。
となると、やっぱりどんな仕事でも真摯に取り組まなければならないという結論が浮かんできますね。
おしごと、頑張ろー!




~memo~


書き残したことがあるはずなんですが、思い出せそうにないので一旦ここまでです。
思い出したら追記します!
ちょっともう眠くてだめじゃ。







以上!


父さんな、デスゲーム運営で食っているんだ (Novel 0)
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どもー。
デスカイザーです。


ちょっぴり転職活動に本腰入れてみたり、まどマギのスロットでレア演出入れてたりしたら結構間空いてしまいましたー!
……(´∀`*)テヘ


ひとまず今回の記事の他に、今週中にもう1作品は感想書けるように頑張ります!
あと気が向いたら今月中に執筆もしてみたいです。
どうしても頭から離れないイメージというかアイディアがあるので。



ではでは。
今日のラノベ!



まんざいせんか

KAエスマ文庫より
『まんざいせんか』です。


【あらすじ】

漫才師だった父の七回忌。和泉穂高は見事な桜に誘われて、演芸場『漫才千花』へと向かった。父が活動の中心としていたその場所で、穂高は魔法のステッキを持った少女・月城憩と出会う。
「わたしと、漫才を、しませんか?」――魔法の練習をしていたというその少女は、突然穂高を漫才の相方に誘った。売れない漫才師だった父のせいで苦労してきた穂高にとって、自ら漫才をやるなんてことはありえない。穂高は誘いを断ったが、入学した高校で同じクラスに憩の名前を見つけてしまう……。
ほんわかラブコメ漫才、いよいよ開演!



感想:★★★★☆


放送中の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をスルーしてあえて同時期発売のこちらを推していくスタイル




タイトル通り、漫才がコンセプトの作品です。
そして同時に、亡き父親と息子の愛情の物語。

この作品の何が恐ろしいかって、
「緊張感からの開放」というお笑いの鉄則と、
「コメディとの落差」という感動の鉄則を同時に成立させたことです。
相乗効果ですよ!相乗効果!!

『生徒会の一存』をはじめとしたギャグラノベの金字塔作品も、言ってしまえばこの相乗効果によるところが結構大きいと思ってます。
漫才がコンセプトということもあり、それらの作品よりもコテコテのお笑いになっているところが差別化ポイントで、今作最大の魅力でしょう。

キャラ紹介からお笑いから感動ポイントまでを単巻でまとめているというのもポイントです。
なんとなくの印象ですが、今作(親の遺志や意思を子が知り、泣く)と同レベルの感動がギャグラノベで出てくるのって3巻以降でのテコ入れという意味合いが大きいような気がします。
構想段階から存在するコアな情報だとしても、「キャラ見せ」「初見」から読者に明らかにするほどベーシックな情報では無い。
……そんな感じです?

逆に言えば、今作における親子関係というのはそれだけコアな情報ということになりますね!

そう、正直なところ穂高が亡き父の想いをどう受け止め整理を付けるのかがとても繊細だったのに対して、穂高と憩のラブコメがやっつけに見えてしまう部分はありました。
憩の行動原理が非常に単純…………まっすぐなのは良いポイントだと理解しているんですが、こればっかりは「見えてしまう」ものはしょうがないですね。
メインヒロインは父(没)(魔法少女)


肝心かなめの漫才パートですが……非常に出来が良く面白かったです!
ある意味この漫才が上滑りするようなことがあったら悲惨でしたが、そんなことはなく本当にホッとしています。ストーリーとかキャラとかより何よりそこが読む前に不安だったので(笑)
笑いを狙いに行く文章、結構ダイレクトに力量出ちゃいますからね……。





残りは読書メモ。



~memo~


※※p:章タイトルで一番好きなのは?
⇒章タイトルが内容を示唆する憩と穂高の漫才になっているのが今作の特徴の1つ。
どれも面白いんですが、あえて一番を決めるとしたら……。
第五章!!

『和泉君、聞いてください。歌います。♪まいごのまいごの、こやなぎさん♪』
『誰!?』


(注)章タイトルです。こやなぎさんは本作には登場しませんのであしからず

deskyzer個人のツッコミ論として、「ツッコミは短く、勢いよく」と、「ツッコミに敬語はいらない」の2つがあるんですが、もうこのツッコミは最高ですね。
「いや、こやなぎさんって誰だよ」って静かなツッコミじゃダメなんですよ。
このボケを聞いた瞬間、周りの人が真っ先に思うであろうことを真っ先に代弁する。
これこそツッコミの王道にして至道。
更にこの「誰!?」ネタは本文中16pで既に使われたネタ。


さぁ、皆さん!このテクニックは何というでしょうか!
せーの!!



「「「「天丼!!」」」」







12p:なんでやねん
⇒伝家の宝刀「なんでやねん」をプロローグで消化するあたりに、「この作品は本気の漫才で勝負します!」って意思表示を感じました。
先ほどツッコミに勢いが必要だと申し上げましたが、もちろん時と場合によっては静かなものもOK。
そしてこの場面では「情緒あふれる建物から」「高校生の女の子が持っていたであろう」「魔法少女風のステッキが」「ふっ飛んできてぶつかる」という、カオスな状況&初対面。
そこに王道中の王道をぶつけることでギャップを生み出す、と。

……感想というよりはお笑い批評みたいになってきましたね!




34p:通販かっ
⇒言葉に出してのツッコミはこの言葉だけなのに、心の中で更にツッコミを入れる。
さりとてそれは最後まで心に留める。
そう、それはツッコミを聞いた周りの人が「なるほど、確かにこのボケは通販だ」と納得する際の快感を笑いのブーストとするためです。
「解説された」よりも「自分で見つけた」ほうが気持ち良いですから。
やはり良いツッコミです!!

……やっぱりお笑い批評ですよねこれ。



79p:~二章終わり
⇒父や漫才が関わると途端に頑な拒絶に入る穂高ですが、このシーンでは割とあっさり憩のアプローチに陥落します。
このアプローチに穂高が感情的になる、となってくるとよくあるラブコメになりそうなものですが、そうではなくその後の「父への劣等感・嫉妬に近い」感情という所への伏線にしてあるのが良いです!
ただ、それと同時に先に挙げたラブコメやっつけに見える案件の第一定理になっている面も。
むずかしい……

……ようやくお笑い批評から離れましたね



188p:これは辛いよなぁ……
⇒自分が苦手だと、嫌いだと、理解できないと思っている人と似ていると言われる。
精神的に相当キますよコレは……。
周りからすれば一応褒めている……のかどうかは疑問の余地があり寄りのありなんですが、多分褒めているということで話を進めます。
この巻が終わった後の穂高が同じ状況に出くわしたら一応褒められていると自覚して会話を進めることができるでしょうが、仮にも直前まで「バカだなぁ」と言っていた相手と「似ている」って……ねぇ?
穂高がどうこうというよりも、これは周りの大人たちの対応が良くないでしょう。
何を立派だと思って「バカだなぁ」と言っているのか、それを伝えてあげるくらいのことをしてあげるべきです。
それが、穂高父への恩返しではないでしょうか?



~memo~



後半100ページはメモをするのも忘れて読みふけってしまいました。
まさに相乗効果が発揮された部分。
威力が高かったです。ハイドロポンプくらい。




次作への期待大です!
見逃さなければ読みます!



以上!


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今日のラノベ!


異世界駅舎の喫茶店 小さな魔女と記憶のタルト

宝島社より
『異世界駅舎の喫茶店 小さな魔女と記憶のタルト』です。


【あらすじ】

異世界にある鉄道の終着駅、ハーパータウン駅の名物は喫茶店『ツバメ』。ここでしか食べられない絶品料理を求めて今日も駅舎は大繁盛、マスターのタクミと看板娘のニャーチは大忙し。このお店の料理の魅力は、美味しいだけじゃない。『ツバメ』の料理は、大切な思い出と繋がっているのです。仲良しな掃除屋の二人組が、故郷の味を巡って「赤いスープ」と「透明なスープ」で大喧嘩!?国の本部からハーパータウン駅に派遣されてきたちょっと生意気な新人は、おばあちゃんが作るサツマイモとカボチャの料理が苦手な様子。収穫祭でニャーチが出会った身寄りのない幼い少女は、お母さんが昔作ってくれた大切な記憶の味があるようで…。今日も『ツバメ』は、新しい出会いと大切な思い出を作ります。



感想:★★★★★

今回もほっこり幸せ気分です♫



今回はズバリ「愛」がテーマでしょうか!
……って意気揚々と書くつもりが思いっきりあとがきでSwind先生自ら仰られていて、合ってて嬉しいやら恥ずかしいやら。
折角なのでちょーっと逸らして「パートナー」という面で切り取ってみましょう!


まずは何といってもタクミとニャーチ
タクミだけだと静かになりすぎるところをニャーチが適度に引っ掻き回し、ニャーチだけだと収集がつかなくなるところをタクミが以心伝心で収める。
あちらの世界とこちらの世界ではニャーチの姿も人格もまるで違うという話ですが、それが信じられないほどお互いを知り尽くしている感があって、まさに理想の夫婦っ!って感じです!
背中つかまれてうにゃ~~~ってなってるの最高に可愛いです。



リベルトとソフィアのふたりも良いですよねー。
今はまだ仕事の大事なパートナーですが、ここから先は……?
リベルトの着実な攻め手に対してソフィアはまだ真意に気づいていない様子ですが、当初「私にも選ぶ権利が~」と言っていたのに比べたら相当軟化しているように思います。
リベルトが彼の最大の武器である「紳士的な態度」を捨てた時こそ、ソフィアの心が陥落するときじゃないでしょうか?
サンドイッチを食べたいと目を輝かせていた時の新しいもの好きな一面は、ソフィアの貪欲な好奇心との相性が抜群ですからね!



仕事でのパートナーと言えばもう1組、ロランドとフィデルも外せませんね!
お互いに「相手には負けたくない!」と思っていて、なおかつ「あいつはすごい奴」だと尊敬し合っていて。
常に憎まれ口を叩いているのに、どちらかが真剣な空気になったらすぐにそれを察知できるほどお互いをよく分かっている親友。
新キャラ・ルナちゃんの無垢な仲裁がなければ絶対にお互い認めませんが、喧嘩するほど何とやら。
異世界料理を自力で発明してしまうふたりの力が、今後どんな展開を迎えるのかすごく楽しみです。
……リベルトとの面識もあるわけですし?(期待)



個人と個人という枠組みからは外れますが、お店の人とお客様というのもお互い大事なパートナー。
どんな向き合い方が正解かは場所や職、そしてお客様一人一人によって違うもの。
タクミをはじめとするこの作品の大人たちは、皆お客様への対応が理想的でとても参考になります。
やっぱり言葉づかいとか「気づき」の頻度なのかなぁ……。
新人駅員として今回登場したテオは、周りと比べると劣って見えてしまいますが普通はこんなものだと思います。
まだまだポカを無くすには程遠い彼ですが、一歩一歩成長して、お客様の良きパートナーとなる日を心待ちにしたいです。



他にもまだまだパートナーとして取り上げたい組み合わせはありますが、キリがないので一旦この辺で。
以下読書メモ。





~memo~


26p:ヴルスト+麺=?

  鉄板ナポリタンが来ないんじゃ!!


ヴルストの入っていないトマト風味のナポリタンは出てきましたが……やはり完全体を作れるまで提供しないという拘りなのでしょうかっ!?
カルボナーラは出てくるのに鉄板ナポリタンが出てこないっていうのは、タクミの拘りじゃなかったら何者かの陰謀しかないですね。
ある意味この作品で一番心待ちにしているかもしれないです。鉄板ナポリタン。

名古屋生まれの「素材屋」という居酒屋でつまみとして食べて以来、鉄板ナポリタンにだだハマリしているラノベブロガーことdeskyzerでした。
締めましたが続きます。



30p:壺、蓋、藁
⇒“壺”に入れた氷を溶かさないようにしていた“蓋”が“藁”ということにほほぅ、となったので。
調べてみたら、冬場湖に張った氷なんかを藁やおがくずで包んで洞窟などで保存するということが昔から行われていたようで、これはその応用みたいなものみたいですね。
気化熱で周囲より温度が低くなる……?理科は分かりません!

タクミの言っていた冷蔵箱・氷式冷蔵庫についてもついでに。
1803年にアメリカのトマス・ムーアにより発明され、日本でも明治以降氷による食物の冷蔵保管が普及していったそう。
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に、というくらいの理科ならdeskyzerにも分かりますo(・`∀´・)
ちなみに日本での人口製氷の始まりは福沢諭吉の熱病に対応するべく、福井藩主・松平春嶽侯の元にあった製氷機を借り受け諭吉の塾生が作ったものが最初なのだそうです。
今作1巻でも夏風邪のお客様に氷を出している描写がありましたねー!

冷蔵箱は、いわゆる三種の神器としての電気式冷蔵庫が登場する昭和30年頃まで、つまり今から60年ほど前までは用いられていたというのだから驚きです。
やっぱり幕末から現在までの文明発展スピードはおかしいですよ……。




41p:アガール
⇒海藻から出来ていてゼラチン質といえば寒天かな?
と思って調べてみたら大当たりだったので、嬉しかったです(小学生並みの感想)



46p:ピーニャ
⇒『GATE 自衛隊彼の地にて斯く戦えり』のピニャ殿下の名前の由来がピニャコラーダであることは何となく察していましたが、その「ピニャ」が何を指すのかまでは……調べなかったですよねー。
お酒は好きですがカクテルを呑むようなシャレオツな場所にあまり行かないので(そもそも好きなお酒が焼酎と日本酒って時点で……ねぇ?)、呑んだこともなかったわけです。

なるほど、パイナポーでしたか

どうでもいいですが、今手元にあるのはストロングゼロのまるごとアセロラ味です



47p:ヘラティーナ
⇒これは全く見当つかなかったんですが、なるほどゼリーでしたか。

今巻はタクミが向こうの世界に馴染んできたからか、あるいはタクミがこちらの世界の食べ物に例えるのにも限界があったのか分かりませんが、食材ルビなしが幾つかありました。
それを予想して調べて一喜一憂するという新たな楽しみがあって、面白かったです!



102p:朝ごはん
⇒揚げ鯖のトルティーヤ、かき揚げ、アクアパッツァ……
漁師一家の朝ごはんは、一般人には重すぎます……
でもたまにはこういう朝ごはんも食べてみたいですね!
体調を万全に整えた上で、その日1日の体調をリリースする覚悟で。



5章:好き
⇒『小さな魔女と記憶のタルト』のサブタイトルストーリーですね。
普段温厚な駅長やタクミが本気で怒り、持てる力を全て使ってルナを救おうと動く様子は見習いたいものです。
そういう状況が起きないことがもちろんベストですが、そういう状況に直面してしまった時に見て見ぬふりをしないというのはなかなかに難しいことです。
ちょうど最近話題になっている常磐線車内での出産に関しても、妊婦さんへの的外れな批判、メディアや居合わせた心無い乗客による撮影・取材への批判とマイナス方向ばかりに加速していきますが、何より私たち外野が言うべきは「出産を手助けした、たまたま居合わせた方への賛辞」だと思うんですが、違うでしょうか?

声を出せずに助けを求める人に気づき寄り添う勇気。
このお話ではそれをニャーチが自然に成しています。
タルトを食べてルナが涙するシーンも感動しましたが、それ以上に「最初の一声」を躊躇わなかったニャーチに最大限の賛辞を送りたいです。
そして同時に自分もかくありたいと思いました。
(自分が助けられない人に手を差し伸べかけ、糠喜びさせてしまう場合もあるというのは重々承知の上で)

大人によって苦しい世界に置かれたルナが、大人の尽力で優しい世界に帰ってきたこと。
マンサナの甘酸っぱい味わい。
ストーリーも、そこから得る教訓も、料理も含めてこの章は大好きです。



161p:寝起き
⇒ニャーチの寝起き芸は卑怯だと思います!
どう転んでも可愛いじゃないですかこんなの!!

ごちそうさまです





~memo~


仕事仲間としてロランドやテオがいて、さらには家族としてルナまで来て。
あちらの世界の一員として過ごすしかない……とまでは言いませんが、「ある程度」以上の責任を持たなければならなくなったことで、タクミの考えはひとつ前向きになったようです。
それがあちらの世界にどんな革命を起こしていくのか。
ソフィアやリベルトはますます忙しくなっていくでしょうし、テオやロランドの他にも従業員が増えていくかもしれません。
ソフィアが何回かこぼしていた支店計画も、例えば人手不足が解消されたらロランドが任されちゃったりするかもしれませんし。
食材の開発、保存・調理技術の発明によりあちらとこちらの食文化がどんどん融合していくのを見ていると「次はどんな料理が出るんだろう!」とワクワクします。
鉄板ナポリタンはよ!

出来ることなら末永くこの少し変わった異世界生活を見守りたいものです。







以上!


参考文献
・Wikipedia「冷蔵箱」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B7%E8%94%B5%E7%AE%B1

・探検コム「製氷・冷凍・冷蔵庫の歴史」
http://www.tanken.com/reizo.html




異世界駅舎の喫茶店 小さな魔女と記憶のタルト
Swind
宝島社
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今日のラノベ!

異世界駅舎の喫茶店

宝島社より
『異世界駅舎の喫茶店』です。



【あらすじ】

タクミは電車で眠っていたはずだった。しかし、目覚めるとそこは、蒸気機関車が牽引するクラシックな列車の中。車窓には田園風景が広がり、隣にいたはずの妻は、猫耳の少女・ニャーチになっていた。終着駅で出会った駅長から、異なる世界が交わる現象“時線の転轍”に巻き込まれたのだと告げられた二人。途方に暮れる二人を見かねた駅長の計らいにより、タクミとニャーチは終着駅・ハーパータウンで、喫茶店『ツバメ』を営むことになったのだった。駅を乗り過ごしてしまった少女とまかないのハンバーグ。常連の老人とモーニングサービス。新聞売りの少年は特製サンドイッチを仕入れに来て、目利きの女性銀行家が予約したのは「あっと驚くような」メニュー。駅には毎日、いろんな出会いがやってくる。



感想:★★★★★

むねはいっぱいに、おなかはぺこぺこに。



ひょんなことから異世界に迷い込んでしまった新婚夫婦(妻は猫耳少女化)が営む駅ナカ喫茶店を舞台にした物語。
駅という立地を活かした設定と、喫茶店ものならではの落ち着いた雰囲気が調和してとても穏やかな気持ちで読めました。




まず何よりも料理が美味しい!
……うん、美味しそうとかじゃないよね、絶対美味しいもん。
タクミやその弟子ロランドの主観でどんな調理をしているのか辿るので、調理の音とか見た目とかから想像を掻き立てられて。
初めて見る料理を前にしたお客様の主観で、その料理がどんな見た目・香り・味なのかを丁寧にレポートしてくれて。
もう本当にお前ら評論家にでもなれよ!ってくらい繊細な味の違いまで語ってくれやがるのでうらやま死ですようらやま死!
俺にもそのランチ食わせろぉぉぉぉおおおおおあああああああ!!!






タクミとニャーチが迷い込んだ世界はこちらの世界の150年ほど前の文明と同じくらい、蒸気機関は実用化されているが電気は未発達なくらいの文明。
しかしそこに加わるひとつの制限。




そう、小麦が無いのである。




正確には存在はするものの、ひどく高価なものという位置づけ。
名古屋生まれの作者+喫茶店ものということもあり、異世界名古屋めしという新しいジャンルが爆誕することを密かに期待していましたが、よくよく考えると鉄板ナポリタンが完封されているという。
マイスブレッド使った小倉トーストなら……あれ?美味しそう?

この小麦が無いという制限と、冷蔵庫が無いという文明的制限のせいでタクミは四苦八苦。
そこで無いものをどう代替していくのか、どんな文明を“仕入れて”お客様に喜んでもらうか。
いやぁ、異世界モノの良さがうまく引き出されています。




そして喫茶店に訪れる様々な人たち。
普通のお客様はもちろん、食材や器材を納品してくれる業者さん・農家さん、事情がありそうな人、間違えて来ちゃった人、高貴な方、etc…。
「喫茶店を目的に来た人」と「駅の利用を目的に来た人」が入り混じっているのが面白かったですね。
他の喫茶店モノだと、ここまで入り混じることはあまり無いですからねー。

お客様へのアプローチ方法が増えて忙しいにも関わらずタクミの接客は充実していて、とてもタメになります。
おめでたを察したり、駆け落ちを察したり、文章を読んでいたらそこそこ分かりますが、いざ自分がタクミの身になった時にそれに気づけるかと言われると自信はありません……。
普段からの落ち着きようも含めて、タクミさん本当に尊敬します!




では残りの感想は読書メモと共に。
ここからが本番!



~memo~




目次
⇒まさに喫茶店のメニュー!というデザインで素敵です!
こういうさり気ない遊び心が没入感に関わってくるんですよ……!



9p:時線の転轍
⇒鉄道が線路を変える時の、何か隣りの線路にウネッってなってるやつを転轍機って言うんですが、線路を世界戦に見立てて別の世界線に迷い込むことを転轍と表現したこの発想に脱帽。
「あ、この作品面白いぞ!絶対面白いぞ!」って確信したのはこの言葉が始まりですね。




41p:笑顔
⇒美味しいものを食べたら笑顔になるし、
それを見た作った人も笑顔になるし、
それを見守っている我々も笑顔になる。

ので、ここ読んでいる時に電車の中でニヤニヤしてしまったのは万物不変の真理による不可抗力である(Q.E.D.)




53p:夫婦
⇒寝起きのやり取りの尊さで白くなりそう!
ニャーチは転轍前の記憶がおぼろげにしかなく(231p)、人格は完全に別になっているらしいですが、それでも二人の会話や意思伝達を見ていると愛し合っているんだなぁ、というのが伝わってきます。



59p:商売の基本は誠実さ
⇒見ている人はちゃんと見ているんですよ。
真面目に、真摯にお客様に向き合う姿を見せられて、自分にそれを手助けする手札が生まれたとしたら手伝いたくなるじゃないですか。
相手への親切は巡り巡って自分に戻ってくるもの。
それを意識しすぎるのもまた良くありませんが、目先だけに囚われない価値の生み出し方みたいなものをこのシーンから感じ取った……ような気がします。




146p:国力の発展
⇒これも↑に通じるものがありますね。
軍需産業が人々の生活を豊かにしてきたことは歴史を紐解けば明らかですが、それだけが国力を上げる術ではない!というのをいち早く気づいたグスタフさん。
国の力とは民草の力。
雑草は踏んでも起き上がるが、肥料をまけば凄いことになる。
……なんか言いたかったことと違う…。



151p:駆け落ちだー!ヒュー!
⇒男女二人の登場シーンで全てを察してとりあえずメモで煽ってみたけど、このあとの展開的に非常に申し訳ないというか、自分の至らなさを痛感するばかりであります。はい。



166p:三
⇒何かを続けようとするとき、三のつくタイミングで変化を求めたくなるというタクミの言葉。
今のところ色々とすぐ辞めることに定評のある人生を送っているのであまり当てはまるタイミングは無いんですが、記憶が正しければブログ開設から3年目にタイトルが変わり、さらに3年後にブログの引越しをしていますね。
……えっ、このブログ、内容の紆余曲折とかあるけど存在自体はもう6年……?



192p:都市名、由来ある…?
⇒さぁ、どうでしょう!!(全投げ)
後でじっくり考えてみます。
ついでにですが、食材は確認した限りでは全てスペイン語っぽいです。
トマトはトマトでしたが。
多分発音が「トマト」と「トマテ」の間なんですよ……表記はtomate



223p:氷みつ
⇒かき氷にシロップの元ってあるんだ!
っていうマジもんのメモです。



225p:レモンの作用
⇒ゼリー状のジャムが溶ける!へぇ~…!
っていうマジもんのメモです。



228p:荷物を受け取る
⇒お客様の荷物を自然と受け取り先導するタクミを見て、ふとコンビニのタバコの年齢確認でどうたらこうたらしていた件を思い出しました。
なぜそれが出てきたのかは分からない、ということにしておきますが二言だけ。
客とスタッフは、どちらかが傲慢になった時点でその関係性が破綻するようにできているのかもしれません。
スタッフの面目を立たせるというのも客のステータスなのでしょう。



241p:あっ、もう1年以上……
⇒思っていた以上に時間経過が早くてびっくりしました。
この後のエピソードで「異世界に来てから3回目のニャーチの誕生日を祝う」という話があってさらにびっくり。
料理は一日にして為らず。
ロランドの成長が伏線だった……!



286p:シグナル
⇒発熱に痛みが伴うのは比較的良いシグナルなんですって!!
っていうマジもんのメモです。

……役立てようにもここ何年かは、明らかに風邪ひいてるのに熱が出なくて長引くんですよね(遠い目)
ウイルス性胃腸炎の時くらいですよ……高熱出たの……。



305p:はい、特定班出番ですよ!
⇒世界遺産、桜の老木、展望席のある特急列車とこれだけヒントがあったら特定できそうなので、後で挑戦してみます。
姫路城とか、京都とか、奈良とか、岐阜とか、意外と候補は多い……。



308p:ニャーチ!
⇒ニャーチって猫耳少女化する前からのあだ名だったのかよっっっっ!!!!!!!

この本で唯一声出してツッコミ入れたシーンになります。



311p:コンポタライス
⇒要するにとうもろこしがたくさん降りかかった米ですもんね?
想像上は美味しいです。想像上は。
今度試してみましょう!Twitterにあげます!

耐熱皿にコンポタライス敷いて、その上にちぎったマイスブレッドあるいは食パン、粉末コンソメ、薄切りにしたセボーリャ、仕上げにケッソを軽くかけてトースターで180℃4分くらいしたら更に美味しそう。




322p:パエリア
⇒異世界にもパエリアは存在するのか……。
さすがのスペインっぽさ。
……スペインの風土について調べたら、気付かなかった小ネタに気づけるかも…?
…………となるとスペインはカツオの漁獲量がそこそこあったりするのかな?




~memo~



美味しい料理が出てくるラノベは、それだけでお酒のおつまみになるのでとても良いですね!
妄想の料理に舌鼓を打ち、心温まるエピソードに胸を打たれ。

そうですね……。
次巻以降への期待としては……何といっても鉄板ナポリタンの登場が待たれます!



今回も長々と失礼致しました!
これでも当初予定よりは短くまとめたんですけどね!読書メモが膨大でして(^_^;)

以上!



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どもー。
デスカイザーです。


12月31日2時31分23秒って素晴らしい並びですよね。
寝てましたけど。



本日2冊目の、
今日のラノベ!

ああ勇者、君の苦しむ顔が見たいんだ 3


ぽにきゃんBOOKSより
『ああ勇者、君の苦しむ顔が見たいんだ ③』です。


【あらすじ】

星屑の策略により屈辱を負わされた元いじめっ子の勇者・鳳崎は復讐のためレベル上げの旅に出た。そんな彼に成り代わり勇者代行の任についた星屑は市民たちの人気取りに奔走する。勇者業の合い間にはロリっ子たちとの楽しい日々を送りつつ、来るべき勇者との再戦に備えて、魔大陸でのレベル上げにも精を出す日々。そして満を持して迎えた勇者との対決。自分の計略どおりに踊る鳳崎に、ついに最期の時が訪れようとした時、思いもかけぬ事態が…「なろうコン」金賞作品、壮大な復讐劇を描ききり、ついに完結!!



感想:★★★★★


途中どうなることかと思いましたが、復讐劇は無事ハッピーエンドです。
……いや、無事でもハッピーでもありませんでした。




星屑は勇者に、鳳崎は復讐者に。

立場がそっくり入れ替わることとなった二人がどんな行動を取るかといえば、やはりこれまで通りなんですよね。
つまり星屑は綿密な計画と表面上の人心掌握、そして至高のロリを至上命題とした行動。
鳳崎は「自分を中心に世界が動いている」ことを前提にしたクラスリーダー(笑)のままに、「理不尽」を嘆き「悪」を討つ、自らの愉悦のためだけの行動。

唯一これまでと行動が違ったのは、星屑のここのつさんに対しての異様なガードの緩さ。
これは後の伏線でしたが、意外と読んでいる間は気にならなかったんですよね……。
ここのつさんの正体が分かってから思い出して「そういえば」くらいの違和感。





星屑=木島京のトリックに気がつけなかったのは、しょうがないと言えばしょうがないんですが悔しいです……。
手がかりがほぼ「ロリ愛で意気投合」くらいしか無かったわけですが、ある意味星屑のほぼ全てと言っても過言ではない特徴ですからね、ロリ愛。
……いや、ロリ愛以外にもありましたね、手がかり。
身体をスライムで再現して魂を植え付けることができるのならば、その魂に関して何かあるべきだと気づくべきでした。転生にまでたどり着かなくても。

京はここのつさんと同じく、読んでいる間は全く気にすることなく、むしろ京の行動や発言なんてほぼ何も覚えていないレベルでスルーしていました!
覚えてはいませんが、絶対1巻か2巻で星屑に対して意味深な目線を送るくらいの伏線はあったんでしょうねー!
流石にすぐ読み返すには量が多いので「いつか」の話になりますが、鳳崎一行を、勇者と、勇者の女と、性愛神と、復讐者のパーティということを頭に入れて読みたいです。
この展開を思いつくくらいですから、伏線がいくつかあるに違いありません!





……。


いや、ね。それにしても。

206pからのエピローグ。

つらかったぁ……。

星屑じゃなくても叫びたくなる。

手が震える。

無垢なロリの殺されていく様。

「二度と読みたくない」と思うくらいには。

つらかった……。




二度と読みたくないけど、それほどの衝撃を持って襲いかかる文章が素晴らしくないわけがないですから。
きっといつか二度目が来るんでしょう。





気軽に薦めるには問題しかないですが、それでもやっぱり好きな作品です。
面白かったっ!!!





以上!



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