デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

カテゴリ: その他のレーベル

どもー。
デスカイザーです。


ついに『魔王の始め方』オンラインが始動…!
システムは……どこぞのグランドオーダーに色々似ているから馴染みやすいですね。
読書のおともに少しずつ進めていこうと思います。

ちなみに『魔王の始め方』5巻は100ページくらいで止まってますん。



今日のラノベ!


自称!平凡魔族の英雄ライフ

Kラノベブックスより
『自称!平凡魔族の英雄ライフ ~B級魔族なのにチートダンジョンを作ってしまった結果~』です。


【あらすじ】

魔族が通う学園のクラス分け試験で四百階層の魔王級ダンジョンを作成してしまった青年クロノ。「クロノ君。君は一体何者なんだ!!」「俺はただの田舎の平凡魔族なんですが」。竜が飛び交い伝説のモンスターがうろつき、凶悪な魔法が日常的に使われている魔境で育った彼は、自分の常識がずれていることに気づいていなかった!魔力も身体能力も桁外れ、素手でドラゴンすら殴り倒せるクロノは、すぐさま学園中の注目の的になる。「君は魔王を越えた英雄に、国の救世主になれる器だ!」「俺は普通に友人を作って楽しく学べるだけでいいんですが…」自称平凡魔族が送る、無敵の英雄スクールライフ開幕!!



感想:★★★★☆


過去の魔王の家宅捜索!





クロノの無自覚チートな強さに周りは唖然。
クロノ本人も自分を普通の魔族だと思い込んでいるがために周りの反応を不思議がる。

から笑いと呆れと疑問符が飛び交う1冊




執筆初心者の描くチート魔王ものを高品質にしたような印象を受けました。
言ってしまえばそれくらいシンプル

何せ舞台は学校と過去の魔王が作ったダンジョンのみ。
登場人物もシンプルにクロノ、クラスメイトの貴族令嬢、現魔王、クラスメイトの獣っ子。
主人公1に対してヒロイン3、ヒロインは皆クロノの強さに対して呆れと憧れが綯交ぜになったような反応。
構成だってダンジョンもぐる、宝探す、ハプニングを呼び寄せる、の3段階。


なのに、これだけ面白い!
めくる手が止まらない……というよりは、止め時が分からないという感じでいつの間にか読了しているような。
なんかもう悔しさすらありますね(笑)
「ちくしょう面白いなぁ…!」って。





一方、クロノが文字通りの平凡魔族というわけでは無いという意味でちょっと打ちひしがれる感覚もあったり。
生まれとか、育ちとか、本人が選べない部分で得られた強さの話ですからねぇ…。
それが悪とは言わないし無いものねだりをする気もないけれど、「面白い」以上に学べるものが少ないというのもまた事実。
うむむ…。

自分の持っている力が実は強大なものだと分かった時にそれを悪用しない、という強さは学びのひとつですね!
クロノ、やろうと思えば軽く単騎で征服できるもんね?




面白い、それは間違いない。

でも本音を言うならば、1200円はちょっとお高いのですよ…。
あまりにもサラッと読めてしまうから、ちょっとコスパ的に損してるような気分にですね?
サラッと読めるということはクオリティが高いということで、クオリティが高いということは値段が多少高くても釣り合いが取れるということなんですが…。
Kラノベブックス、文庫サイズじゃダメかなぁ…?


なんやかんや言いつつ、続刊は間違いなく買いますが!!






どうでもいいけど、ソフィアの服はおっぱい隠す面積を間違えていると思うの。






以上!



どもー。
デスカイザーです。


20日ぶりの感想記事ですよ…。
20日間の前半は夜中に仕事を終えて、そのまま呑みに行って、出勤ギリギリに起きるみたいなサイクルだったので半分くらいは自分のせい。
後半10日間は仕事関係のハードスケジュールからのウイルス性胃腸炎でダウンなので半分くらい自分のせい。


つまり半分くらい仕事のせいってことですね!!



読書自体はすこーしずつ進んでいるので、無理せず更新できるタイミングで更新していきたいと思います。
これからちょうどコミケの時期にかけて仕事の忙しさも本格化するので。
……それに伴って今までより記事の長さが短くなるかもしれませんが、そこらへんはご了承ください。




では、今日のラノベ!


ポーション頼みで生き延びます!

Kラノベブックスより
『ポーション頼みで生き延びます!』です。


【あらすじ】

長瀬香は、世界のゆがみを調整する管理者の失敗により、肉体を失ってしまう。しかも、元の世界に戻すことばできず、より文明の遅れた世界へと転生することしかできないらしい。そんなところに放り出されてはたまらないと香が要求したのは『私が思った通りの効果のある薬品を、自由に生み出す能力』さらにアイテムボックスと言語理解能力と少し若返った身体を手に入れた15歳の少女カオル、生み出した薬品―ポーションを使って安定した生活を目指します!



感想:★★★★★


最初の40pでがっつり心掴まれましたね…!


冒頭24pは香が死んでから別の世界に行くまで。
これから先の物語におそらくほとんど関係しないであろう、生前の家族と友達との別れのシーンが「……神様ばかやろう何で香を死なせた!」って言いたくなるくらい温かくて、温かいが故に切ない。
あんなに短い会話なのに、なんであれほどまでに生前の生活が想像できてしまうのか。

いや、もう転生とかいいから生前の話書こう?読むから。



そんな欲を振り切って始まる新しい世界でのいわゆるカスタマイズのお時間、第二章25p~40p。
言っても良い事はズバッと、要求は相手の器の表面張力ギリギリまで、おまけも忘れずに。

なんだこれ…。
なんだこれ……!
無理を言ってるのに無茶には聞こえないこの感覚は……値切りか!
家電量販店のプロを相手に店の提示できる限界の値段を引っ張り出す家電好きが持つというあの伝説の値切りテクニックと同じ感覚か!


よしわかった。
転生後の話を先に読んでるから、その間に生前の話書いておいて!



そんなわけでがっつり心をつかまれてからは、時間も気にせず一気に読み切りました。



香は、自由に生きてるけど「自分の思うことを基準にする」っていうのが決まっているから気持ちが良いですね。
自分が素晴らしいと思ったことにはそれ相応のご褒美を届けてみたり、逆に絶対に認めないというものがあれば容赦なく拒絶して逃亡しちゃう。
わがままとか自分勝手とはちょっと違う、けど考えすぎなほどは考えないアバウトな自分ルールくらいの。
これを地でできたら人間関係楽だろうな~…!うらやましい!!
だから友達関係もあんなに素晴らs…………また生前の話がほしくなってる!




そういえば『ポーション頼みで』という割には内容量無限持ち運び自由なアイテムボックスの依存度が高いような気もするけどそこはご愛嬌。
能力系の話といえば、ポーション自由精製の能力に「容器も想像の通りに」という条件を土壇場でつけた香はやはり天才的。
「ポーション=試験管かビーカーか三角フラスコに入ってる」という固定観念があるせいで、それ以外の容器という発想が無かったです…。
せいぜい「しょうゆにとても酷似したポーション」を思いついた時に初めて容器の不自由度に気づくとかでしょうよ!
最初の段階でそれを想定しているんですからねぇ…。
すごいですねぇ……。



結論。
このお話は始まる前から面白く、始まってすぐに面白さが確定した。




以上!


ポーション頼みで生き延びます! (Kラノベブックス)
FUNA
講談社
売り上げランキング: 5,562

どもー。
デスカイザーです。


メリークリスマス!

ところで。
ラノベ感想ブログなのに、ラノベの感想書くのが1週間ぶりなんですが…。
この調子だと社会人になったら更新頻度がどうなってしまうのかと不安です……。




では、今日の…今週のラノベ!

魔法少女育成計画

このライトノベルがすごい!文庫より
『魔法少女育成計画』です。



【あらすじ】

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、16人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた…。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作家の遠藤浅蜊が贈る、マジカルサスペンスバトル。


感想:★★★★☆

アニメ放送前から……具体的には確か3年前くらいからタイトルとしてはチェックしていた作品。 
『最弱無敗の神装機竜』『落第騎士の英雄譚』などなどと同じく、アニメ前に読んでいれば…、という後悔で一杯です……。



内容は……16人の魔法少女による「殺し有り」の蹴落とし合い!
魔法少女モノ、という枠の中で語弊を恐れず説明するしたら「まどマギと龍騎を足して2で割った」ような…。


1人の魔法少女につき1つ固有の魔法があるんですが、これの応用のさせ方が物語を大きく左右してた気がします。

「困った人の声が聞こえる」というスノーホワイトの魔法が、死に際の最期のメッセージを拾うのは「困ってる」に含めていいのだろうか、とか。
「手裏剣を投げたら百発百中」なリップルの魔法が手裏剣以外にも適用されるのだとしたら、他の魔法の拡大解釈も…、とか。


決定事項を他の側面から見て抜け道を探すような応用力って生き残るのに大事だなぁ、とこの先の人生で役に立つ機会が少なさそうなことを、改めて学ばせてもらいました。

けど、拡大解釈のしようによっては他の魔法少女が生き残っていた可能性も十分ありえるので、四歩くらい引いて見ちゃうと冷めてしまうかも。
……引くな進め抉り込むんだっ!!





16人の魔法少女。
生き残るのは8人のみ(当初予定、実際人数2人)。

この手の小説で、「積極的に殺す側に男性が居ない」っていうのは初めての経験でした。
そういう視点での感想ですが……、根本的に狂気に染まっている人はいなかったですね。
大なり小なり、理由があって「あの状況」に置かれているわけで、1冊読み終わった今振り返ると誰に対しても「そういう理由があるなら…」と納得できるだけのものは持っていたように思います。


「男性=狂気に染まっても理由が語られない」というイメージは何処かにあるんですよね……。
ミステリーでの殺人犯はともかく、殺される側で狂気に染まってる人とか、街中の酒場で見かけた狂人の出自とか……。
そもそも街中の酒場で狂ってる女性ってあんまりいないですね……。
中世世界だとそうなる前に奴隷市場に流れるかー……。





この作品のどういうところが一番面白かったか、と聞かれるならばこう答えましょう。
「ストーリーが進めば進むほどキャラクターが壊れていくのが面白かった」、と!!

スノーホワイトが抱いていた「魔法少女=困ってる人を助ける」っていう概念。
彼女が魔法少女としての矜持を見失っていくのと同じペースでこちらの抱いていた魔法少女像も崩れていくので、彼女自信は何もしてないのに彼女への親近感ばかりが募っていくという。

ストーリー上「何もしてない」スノーホワイトは、16人の魔法少女の中では一番人助けをしていて。
「権謀術数テロ殺人何でもござれ」な他の13人の魔法少女は、人助けの優先順位がどんどん下がっていて。
1人は本当の意味で「魔法少女として何もせず」死に。
1人は「巨悪に立ち向かうために小さい悪を見逃す」形になり、その巨悪にも立ち向かえず死ぬ、と。


『まどマギ』とこの作品の2例だけ見ると、決断せずのらりくらりな主人公(ヒロイン)の魔法少女って生存力的に強いという結論に……。



あぁ、そうか。
過程はともかく、生き残った二人は本当の意味で「他人のために」動ける人材なのか!

誰かを救うために必要なのは決断することではなく、助けを求める声に気づけるようにしておくこと。
誰かの復讐を遂げるために必要なのは相手を恨む気持ちを持ち続けることではなく、誰かを想い続ける気持ちを持ち続けること。



やっぱり結果的には質の良い魔法少女を選出できるようになっているんですねぇ……。
本当「結果的には」なんだけども。



キャラが16人いるぶんスポットが当たる密度にバラツキはありましたが、その分凝縮されたスペースのなかで最大限キャラの背景を膨らませるような書き方をしていたのが好印象でした。
色々な意味でバラバラな彼女たちの想像の余地があるのは、決して投げっぱなしなんかじゃなく良い塩梅のステータスの空白になってて読後も楽しいです。

……まぁ大半死んでるんだけどね!!
想像したところで多分今後一切出てこないんだけどね!!





2巻以降はどういうお話になるのでしょう…?
彼女がマスターとなって……、また絶望するのでせうか?





以上!


魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)
遠藤 浅蜊
宝島社
売り上げランキング: 1,122

どもー。
デスカイザーです。

あと1週間でクリスマスイブ。
そして2週間で大晦日。

来年のことを話すと鬼(ラム)に嘲笑されそうなので、卒論とコミケ原稿がんばります…。



ではでは。
今日の……コミック!!

カフェちゃんとブレークタイム 1

電撃コミックスEXより
『カフェちゃんとブレークタイム 1』です。


【あらすじ】

ニコニコ静画で累計200万再生突破! 知識と妄想に溢れたフルカラー漫画!
珈琲の擬人化でちょっとHな小悪魔キャラ・カフェちゃん、天然巨乳キャラの紅茶のティーちゃん、百合好きな緑茶の緑ちゃん達が織り成す、飲料擬人化漫画。珈琲などの知識をちょっとHなネタで彼女達がご紹介!


感想:★★★★★

記憶の限りでは初の漫画の感想での記事!
きっかけはこの本の著者・ポルリン先生のこのツイート



1巻発売時に気になってはいたんですが、見つからなくてそのまま忘れてしまっていて…。
これを機に買うかー!ということで3巻まで探して買ってきました!
打ち切り回避に向けて微力ながら広めていきますよー!!



さてさて。



内容は「擬人化した飲み物が、自分を解説する!」と至ってシンプル。
シンプルだけど……意外と奥が深いのが飲み物の世界。

今回の登場キャラは珈琲のカフェちゃん、紅茶のティーちゃん、緑茶の緑ちゃん、烏龍茶のセイちゃんの4人ということで、それぞれの飲み物について産地や入れ方といった基本的な事項から、フードペアリングやミルクを入れる順番みたいなちょっと深い話まで!
まさに粒ぞろいの(珈琲だけに)豆知識が(珈琲だけに)詰め込まれています!!

そして何よりそれらをちょっとHにまとめあげているのがすごい!!

何だろう…。
最初は「えっちぃ!えっちぃですよカフェちゃん!」とか思いながら読んでいたんですが、次第に「そこか!そこに絡めてきましたか!」と感心も半分くらい入ってきましたね…。
カッピングネタは秀逸でした…!

さらにそのちょっとHな知識の宝庫がフルカラー!!

これだけで買いですよ。
事実買ったわけですが。


胸囲の格差社会でどこまで描いていけるのか、密かに楽しみにしたいです。




見開き1ページで1話完結という気軽に読めるスタイルなので、ちょっと時間が空いたときにパラッと見れるのもいいですね。
……ラノベでそれやるには『GJ部』くらいが限界ですからねー。漫画ならではですよねー。

「ラノベ カフェ」といえば『雛菊こころのブレイクタイム』ですが、あちらの珈琲の話は具体的な淹れ方とか精神的な作用・効能に重点を置いているのに対して、こちらはより入門的なところに重点がある印象でした。
そちらも面白いので是非に~!



1巻で好きなのは、20p「正解は?」回の「コロンビア!」と、22p「赤道」の最終コマ。
あと、65pの緑ちゃんの百合川柳!
ミルクのかかった白く百合百合しい二人を、白い百合の花で例えるという高度なテクニックに脱帽…




2巻、3巻の分もできれば年内に感想書きたいと思います!
……ぶっちゃけ冒頭に書いた諸々で切羽詰まってるので20分くらいで読んで感想書けるというのがありがたい…。
ラノベも結局読むんですけどね。その諸々で。


以上!
重版かかれー!!(念じ)



カフェちゃんとブレークタイム (1) (電撃コミックスEX)
ポルリン
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-12-18)
売り上げランキング: 64

どもー。
デスカイザーです。


雪すごかった@神奈川西部
寒くて震えて困ったそんな時は、しょうが紅茶飲みながらの読書ですよ!
ぽかぽか!




ラノベ!今日の!(倒置法)


無彩限のファントム・ワールド

KAエスマ文庫より
『無彩限のファントム・ワールド』です。


【あらすじ】

人間の脳機能に変異が生じた近未来。人は幽霊や妖怪の類を認識できるようになり、それらを「ファントム」と呼ぶようになった―――。  ホセア学院の高校1年生、一条晴彦はファントムに対抗しうる特殊能力をもち「五行の氣」で戦う先輩の川神舞、『ファントム・イーター』と呼ばれる能力をもつ和泉玲奈、ファントムと孤独に戦う水無瀬小糸と共に苦しくも楽しい〈煩悩溢れる〉学園生活を送っていた。  そしてある事件をきっかけに彼らはこの世界の真実を知ってしまう―――。 《第四回京都アニメーション大賞小説部門奨励賞受賞作!!》 衒学的知識と残念な煩悩が世界を巻き込む学園ファンタジー開幕!!


感想:★★★☆☆

KAエスマ文庫の作品は初ですね!
電撃文庫なんかと同じ17×43文字なんだけど、フォントが大きい分空白が少なくて圧迫感ありました。
読書慣れしてなかったらこれだけで読むの諦めそうな…?



良かったと思う所!
ベクトルの違う魅力があるキャラ
・章ごとにテーマの違う主人公・晴彦の披露する知識
・何気ない晴彦の危うさ
・京アニ感溢れるセリフ回し


1つ目と4つ目は連動しますね。
京アニ作品を見てる時、一番特徴的だと思うのは主人公の叫びツッコミです。
特にわかりやすい例だと『境界の彼方』とか『甘城ブリリアントパーク』とかですね。
主人公が「自分の中で信念を持つ」ことに共通していて、それをヒロインたちに突っつかれることに対してツッコミを入れ、勢いを出したり、あるいはその直後に空白を挟んでひとつのバカっぽさを演出していたりするのが私の好きな京アニ作品の特徴だと思います。

今作も自身の持つ能力への”可能性”だったり思春期のリビドー的なものだったりとヒロインたちからは白い目で見られがちですが、概ねその特徴に当てはまっていたと思います。
私はそういう”間”が作るFunnyな笑いが好きなので良かったですが、人によっては「何言ってるんだ…?」な空気になることこともあるので……不特定多数の人におすすめはできない作品かもしれないです…。


最初はショートスパッツを履いていた舞先輩が、晴彦の微々たる活躍に心動かされたのか途中からショートスパッツを履いていなかったのが印象的です。
小糸の晴彦への急接近もそうですが、今作はとにかくキャラの内面がはっきりとは描かれていません!
いや、描かれているんですが!(どっちやねん!)
「9割方こう思っている」という確信に近い推測で止まるんですね。
なので、唯一ほぼしっかり描かれている玲奈に比べて、舞先輩や小糸は1割の遊びの部分がより魅力的に写っていたように思います。



2つ目は、私の大好きな雑学タイム!!
「全生活史健忘」や「シュレーディンガーの猫」みたいに普通に生きていれば耳にするレベル(かもしれない)レベルから、「フット・イン・ザ・ドアテクニック」や「タコ 観察学習」、「自己拡大型の褒め言葉」のようにやや専門的な方面まで、結構詳しく書いてあります。
……こう見ると社会心理学で扱う内容に偏っていますねー。
印象に残ったものを挙げただけで、他にも哲学や物理学もあったはずですし、小糸の辛辣な名言ツッコミという新ジャンルなツッコミでは「ルビコン川を渡る」のように(恥ずかしながら)初めて意味を知るワードもチラホラあって、とってもタメになりました!
(買って)きた!見た!勝った!


3つ目は……今に思えば伏線だったのかな。
1・4つ目についてで書いたように賑やかな会話が続き、いかにも何の悩みも無さそうな主人公だと思っていたのに、一人暮らしの家に戻った彼がやっていたのはひたすらに本を読み、ひたすらに絵を描くこと。
それは「戦闘では役立たずな自分の価値を少しでも高めるため」。
余りにも痛々しい動機に見えたのは、やっぱり昼間の彼のテンションとの差でしょうか…。

いや、最初は「こいつ、裏ではしっかりやるタイプなんだな!偉い!」と思って読んでいたのですが、その描写が2回3回と繰り返されると次第に狂気じみたものを感じるようになりまして…。
夏休みも始まるかどうかという時期には寝不足でぶっ倒れそうになっていましたが、普通に考えて春先にも関わらず窓の外が白むまで知識を蓄え遅刻せず学校に通う生活を何ヶ月も続けられるわけがない!!
「いや、俺はやってるけど…」というあなたは凄い!!

そしてその異常な耐久と記憶力は、実は晴彦は人では無かったという結末へ。



ん~?と思った所!
・晴彦の覚醒
・語尾の揺らぎ


その結末を受け入れるのに時間がかかったのが正直なところ。
『無彩限のファントム・ワールド』というタイトルの通りに、この作品の恐らくメインのメッセージである部分は「この世は人の脳が生み出した、彩りに限りの無い幻想の世界なんだ」というところだと思います。
それがまさか晴彦が人間じゃないとなってしまうと……!
確かに脳が生んだ存在ではあるんだけど、舞先輩たちの異能という幻想とはまたベクトルの違う話じゃないですか!!

その後の戦闘含め、それまでの章とは物語そのものが変わってしまったかのような急展開。
「物語の抑揚」とも「ストーリーの荒れ」とも取れますが……私が読んだ時に抱いたのは正直後者でした。



語尾の揺らぎは読んで字の如くですね。
特に舞先輩なんですが、急激に凛々しい発言をなさることが何箇所か…。
特に83pの「バカ彦!絵を『描く』準備をしなっ!」が特に気になってしまって…。
細かいことですよ?すっごい細かいことですが、舞先輩ならいくらバカ彦と呼んでも「準備をしなっ!」ではなく「準備をしなさい!」って言うと思ったので。
でもこういう違和感の積み重ねが作品全体への不信感にも繋がっていきますからね…。




ストーリー全体としては、晴彦を取り巻く生まれの秘密に関わる諸々の情報だったり、舞先輩や小糸のもう少し踏み込んだ話なんかが今後気になるところ!
アニメが2巻のストーリーを扱っていない場合冬コミで扱う作品優先になるので読むのは先になりますが、なんとか年度内には2巻を読めたら良いなぁ、とは思っています!




以上!


無彩限のファントム・ワールド (KAエスマ文庫)
秦野宗一郎
京都アニメーション
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