デスカイザーのラノベ日誌

ライトノベルの感想を……綴るっ!

カテゴリ: その他のレーベル

どもー。
ここ数日の「おら、風邪引けよ」とばかりの気温差に順調に苛まれているデスカイザーであります…。


最高気温が10℃違うのをコロコロやられたらたまったもんじゃないわい…。



今日のラノベ!

バビロンⅡ -死-

講談社タイガより
『バビロンⅡ -死-』です。


【あらすじ】

64人の同時飛び降り自殺―が、超都市構想“新域”の長・齋開化による、自死の権利を認める「自殺法」宣言直後に発生!暴走する齋の行方を追い、東京地検特捜部検事・正崎善を筆頭に、法務省・検察庁・警視庁をまたいだ、機密捜査班が組織される。人々に拡散し始める死への誘惑。鍵を握る“最悪の女”曲世愛がもたらす、さらなる絶望。自殺は罪か、それとも赦しなのか―。


感想:★★★★★

もう~…!
……もう~~……!!!!



「瀬黒事務官だけはやめてくれ」と願いながら読んでたけど、野﨑まど先生が見逃してくれるわけがありませんでした。
1巻の文緒と奥田で察してはいたけど、僅かに希望が残っているかのように描かれていたからその蜘蛛の糸に縋ってしまいました。
結果1巻と同じかそれ以上の絶望感に苛まれおりますよー。


読み返せば読み返すほど、これだけの目に合っている正崎がかわいそうになってくるし、それだけのことを為している曲瀬愛の原動力がわからなくなってきます。
曲瀬のスタート地点と呼ぶべきところは今巻で明かされたけれども、それと今現在進んでいる自体とが微妙に繋がらないんですよね…。


病的なまでに無意識に人を魅了して離さない曲瀬の体質に限定するなら、この物語の今後への懸念は2つ。

・勘と称して曲瀬を追っていた正崎は、叔父と同じくすでに曲瀬の体質に囚われているのではないか。
・一瞬とはいえTVに映った曲瀬を見た全世界の視聴者は、大丈夫なのか。








1巻では漠然としていた「正義とは何か」について正崎の考えは、おぼろげながらも言葉にされていました。

「正しいとは何かを考え続けること」

これだけ短い言葉だけど、100%理解して実行するのは無理だな、と読んでて直感しました。
ある一面から見れば正しいことも違う一面から見たら間違っている……なんてことはいくらでもありますし、結局は斎開化が執行した自殺法も、政治、宗教、道徳のどの側面から見ても議論の余地があるものでした。
議論の余地があるということは、それを考え続けるか、どちらかを切り捨てなければならず、いずれにせよそこで定められた正義には疑問が残り…。

………さて、混乱してきましたよ?









………」と「―――」の魅せ方が素敵でした。
事前に点線がつながり実線となる描写を挟んでおいての、ラストの解体をその線で表すというその発想が憎い。
欲を言うならビニールテープで塞がれていたとしても漏れていたであろう瀬黒の呻きとか涙とかがあったら最高でした。

最高の絶望を求めている私は何なんでしょう、と今真剣に悩んでおります…。




とりあえず3巻では、今回のライブストリーム映像を解析するという形で曲瀬と接触する三戸荷さん、「自殺とか、イヤだね」と意味深なつぶやきを残した正崎奥さん、自殺法に対してどちらともいえないと言っていた正崎の友で記者の半田あたりが……自殺するんじゃないかと思うと気が重いですねー…。





そういえば、斎立件の件ですが。
自殺法施行のその場に64人の自殺願望者が集まっていること自体が、自殺幇助罪の証拠にならないんですかね?
やっぱりそんな漠然としたものじゃダメですか?





以上!

バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)
野崎 まど
講談社
売り上げランキング: 81,548

どもー。
デスカイザーです。


ようやくFGOのイベントシナリオを完走したところでイベント残り3日。
当然アイテム交換もシナリオ消化も終わってるはずもなく!
……やばいよやばいよ!

今日のラノベ!

魔王の始め方 4

ビギニングノベルズより
『魔王の始め方 4』です。


【あらすじ】

新大陸へ視察に出向いたオウルは、現地の予知能力を持つ老婆から「マリーは死ぬ」と告げられ、さらにオウルは勇者で魔王を討つ者だと言われる。この受け入れ難い運命、予知に抗うことは出来るのか?


感想:★★★★★

新大陸編っ!

まぁまぁ、マリーちゃんこんなに大きくなっちゃって~!って親戚のおっちゃん感覚で読んでました。

オウル中心に良い家族が出来上がってましたね。
オウルはマリーを娘のように大事に育て、正妻はリル・スピナ・ユニスで、マリーはスピナを”姉さん”と慕い…………真面目に相関図書こうとするとメビウスるねこれ。
あと側室が10人と愛人が252人。

あ、でも今回出てきた「子供の魔王」ソフィアがオウルの娘ポジションに落ち着いて、マリーは今は娘というよりは手のかかる弟子ってほうが強いのか?っていうか側室になってたっけ?あれ?

さらにさらにスピナが”やりすぎた”後の治療の過程でなつかれちゃったホスセリちゃんに、未来を見る力を持つ天狐をその体に下ろす巫女・テナに、妖狸をその体に下ろす巫女でテナの孫・ユツ、「海の魔王」タツキに、「試練の山を司る魔王」サクヤもオウルファミリーに。
deskyzer的にはホスセリちゃんお気に入りです!



簡単な新キャラ紹介はここまでにして、話を戻しましょ。

何が家族っぽかったかというと、オウルが何かやることを任せることが多かったところ。
まぁ3巻でもその傾向は見えていたけど、今巻でそれがより鮮明になった気がします。
だって、一時的にとはいえオウルがオウルシティ側のダンジョン運営をメリザンドに一任してるんだよ!?
新大陸行ってるとはいえダンジョンのことだよ!?

そろそろオウルという存在の認識を今基準に置き直すべきかも…?
じゃないと毎巻毎巻驚くことになっちゃいそう。




新大陸での魔王オウルの物語。
勇者オウルとして、新大陸の魔王を倒す!運命を変える!という構図みたいですね。
英雄の星ほどの強制力は無いだろうけど、魔王として力を蓄えたオウルが勇者として善の力を振るうことになったら……破滅の道に繋がるのは必然ですね。

「運命を変えることはできる!」というのを示したのが今巻の意味になると思います。
オウル1人じゃ到底無理だけど、嫁ズの力や新大陸の巫術に魔王もとい神々の力。
そこまでを手札とし、運命の裏をかく一手を打てるかどうかがポイント。
今回はギリギリなんとかなったけど、これで序の口なんだから……さらに強力な神が出てきたら今度こそ死者が出そうでちょっと怖い…。




そして EX stepという名の本編!

ミオ!
メリザンド!

二人の!幸せが!
私は!嬉しい!

今、メリザンドは正しく救われたっ!
私はそれがたまらなく嬉しいっ!


「妻として」家を守るミオ!
その儚いたくましさが!胸を打つ!


帰ってきて言語野っ!!





帰ってきた言語野!!

どうしても新大陸と今までのダンジョンに物理的距離があるので、今までのキャラと新キャラのバランスが難しくなるところ。
それをこういう形で補完してくださるのは非常に嬉しい。
キャラひとりひとり、家族ひとりひとりを大せ…つ……に……


家族ひとりひとり…(泣)(au金ちゃん)

……。
…………。

……くっだらねぇ(勝手にやっておいて)



家族ひとりひとりを大切にするオウルが「理想のお父さんキャラランキング」に選ばれる日もきっとそう遠くは無いはずです!
そんなランキングあるのかどうかは知りませんが!
無いなら……いつかうちのブログでやりましょうか?





以上!

魔王の始め方 4 (ビギニングノベルズ)
笑うヤカン
キルタイムコミュニケーション (2016-06-30)
売り上げランキング: 20,212

どもー。
デスカイザーです。


今日はもう先に言いますが、昨日(8/26)公開の映画『君の名は。』と、その原作小説の感想です!


予告を最初に映画館で見た時は見る気ゼロだったんですが、何回も予告を見ていくうちに世界観に引き込まれ。
公開日の朝(つまりこの更新の前日)、寝起き3分でチケットをネット予約。
その劇場での2回目の上映の回で見てきたのですが……!


ということで、今日のラノベ!
(私個人としてはこの作品も広義のラノベであります)

君の名は。

角川文庫より
『君の名は。』です。


【あらすじ】

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。


感想:★★★★★


小説の感想ベースに、映画の感想も絡めていきたいと思います。

そして、
トップにも注意書きがありますが、改めて。



ネタバレ要素を
 多く含むので注意してください!





では。




素晴らしかったです。

とても。

正直書き始めてはいるんですが、今も本を捲るだけで感じる胸を締め付けるような感覚を、どう言葉に落とし込んだらいいか悩んでいます…(笑)
練りこまれたストーリー、随所に散りばめられた伏線とその回収精度、作品を彩る音楽、感情表現の豊かさ…….



……とりあえず最初から順に行ってみますか。


第一章、わずか4p。
この4pで、引き込まれました。

男主人公・瀧くんと、女主人公・三葉が交互に「漠然とだれかを探している」日常を語る。

それだけで、この物語が安易なTRUE ENDで終わらないものだと教えてくれるっていうのと、お互いに”探し続けている”ということそのものがこの物語の本質なんだという気づき、あとは…いきなりでかいネタバレぶちかましますが「瀧くんと三葉が同じ時間軸で生きている」というミスリードでもあります。

さらにさらに割と後半、157pで三葉のお婆ちゃんが「昔自分にもそういうことがあったが、もう今じゃほとんど何も覚えていない」という意味の発言をした時にこの第一章のことを思い出した時の絶望感たるや…。

これは映画では感じなかった部分、小説だからこその感覚だったと思います。





そして第二章、第三章が”予告どおり”男女入れ替わりもののストーリー。

ここはある意味オーソドックスというか、ラノベ慣れしてるとむしろ物足りないくらいの流れだったかも?
ただ、それを補って余りある感情表現と空間表現のリアリティーが…もうすごいとしか言えないです。
なんでだろう…?

やっぱり地の文の力かな…?
私がこの作品をラノベに分類した理由のひとつが、まさしくこの地の文にあります。
一人称で、話し言葉で、心のままに飾らない。
それは”人”を映し取るラノベの最大の強みであると思っています。

で、この作品における地の文はというと…もう叫ぶわなまるわですごく生き生きしてるんですよ!
そしてそれがまた映画になると「動き」の中に反映されているわけで。


小説も映画も、このあたりのシーンはイレギュラーの中にいる2人が驚きつつも楽しく生きているという姿をいかに表現できるかというのが勝負。
その勝負を決定づけているのが、小説で言うところの82~83p。
映画予告でも特に印象的な三葉の「男子の視線、スカート注意、人生の基本でしょう!?」も含まれるシーンで、三葉と瀧くんがお互いに入れ替わる時の注意点を挙げたり罵りあったりするシーン。

小説のほうでは文章と矢印を効果的に使うことで読み手に読むリズムをわざと付けさせて笑いを取る手法、映画のほうではRADWINPSの「前前前世」の疾走感が二人の掛け合いを加速させていて、どちらもここぞとばかりに盛り上がりました!


……全力で持ち上げ、全力で叩き落とす構えですよ怖い…



はい、ということで第四章以降は、入れ替わりが急になくなった瀧くんが三葉に会いに行こうとして、真実に迫っていくパートです。

探して、見失って、気づいて、知って、絶望して、希望を見つけて、もがいて…。

多分読後、鑑賞後の今胸を締め付けれているのは、ここでの瀧くんの苦しみがひとつの原因だと思います。
物理的な距離という三次元的な距離、三年という月日が生む四次元的な距離、そして三年前の彗星が降った日に彼女の時間が止まっていたという…概念的にここは生死の壁を五次元的な距離としておきましょうか。

奇跡のような出会いであると同時に、絶望的な距離。

その距離を超えることができたのは、この作品のキーワードの1つであるムスビのおかげでした。
このムスビが思っていた以上に深いみたいで、考えれば考えるほど瀧くんと三葉のムスビが見えてくるんですよね。
口噛み酒を通じたムスビ、組紐が繋いだムスビ、体の中に残った片割れの記憶というムスビ。

そして、そのムスビの中でも、おそらく一番大きなものってやっぱり「名前」だと思います。
作品内では語られていないけど、神や悪魔といわれる人外の存在との繋がりの第一歩が名前を呼ぶことというのはよく耳にしますが、それがまさしくムスビといわれるものなんじゃないかと。
だから、後半で瀧くんが三葉の名前を忘れてしまったことを恐れたのは、その事実だけでなく本能的にムスビがなくなってしまうことを恐れたからなんじゃないかなぁ、と思っています。
それを踏まえた上で、予告にもあった瀧くんのこのセリフをどうぞ!


「大事な人、忘れちゃだめな人、忘れたくなかった人!」


うっ……(つд⊂)



そしてそして。
「三葉の中に入った瀧くん」ではなく「三葉」が自ら父を説得することで、彗星落下による未曾有の被害を最小限にとどめることに成功、同時に三葉の死という運命も変えることができ。
冒頭、お互いに漠然とだれかを探す日々の中、並行して走る電車の窓越しにお互いを見つけ、涙涙のGOOD END!


長い長い解説混じりのあらすじみたいになりましたね…。
でもまだまだ書きたいことはたくさんある!
ので!
……まだまだ続きます



あとがきでも、パンフレットでも重ねて言及しているとおり、この作品を語る上で絶対に外せないのはRADWINPSの奏でる音楽たち。
音楽を聴くだけで作品を思い出して泣きそうになるという経験は、この作品以外だと2作品ですかね。

KAエスマ文庫の『響け!ユーフォニアム』の「DREAM SOLISTER」。
成年向けPCゲーム『Chusingura46+1』の「dearest sword,dearest wish」。

この2タイトルはいずれもOPなんですが、「君の名は。」の場合はテーマソングを聴いても劇中歌を聴いても来るものがあります…。

それは多分、音楽を前提としたシーンづくりになっているからだと思います。
脚本を参考に作った音楽を優先したシーンというなかなかエキセントリックな状態なんですが、あぁもうつまり何が言いたいかって「前前前世」の「ぜん」を聞いただけで瞬間的にバスケ三葉のお腹を思い出した後に瀧くんに「私の胸触ったやろ!?変態!」と詰め寄るシーンを思い出して”カタワレ時”が終わった瞬間のペンがカツンと落ちる音を思い出して胸が締め付けられるんだよこんちくしょう!!

あと何といっても「スパークル」って曲。
歌詞が恐ろしいまでに心を打つの。

運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を 横目に見ながら進む
そんな世界を二人で 一生 いや、何章でも
生き抜いていこう



まさにこの作品の全てがここに凝縮されています。
今この歌詞を打ち込んだだけでちょっと涙腺が怪しいですタスケテ



あとは作品を見終わった後に一瞬疑問に思ったことと、それに対する自分なりの回答を。


Q1.「駄菓子しか買えん」全財産だった三葉がなぜ東京に唐突に行けたのか?
A1.よく考えたら東京行ったから全財産が「駄菓子しか買えん」(byサヤちん)くらいしか残っていなかった。



Q2.三葉が瀧くんと最初に入れ替わった時、カフェのメニュー表にある1600円のパンケーキを見て「これで1ヶ月は生きていける」と言っていたが、なぜ東京に行くほどのお金を持っていたのか。
A2.普段から節約家だったというセリフかモノローグかがあったはず(それに対して瀧くんが「なのにあいつは俺の金で…」みたいなことを)。
さらに田舎の神社という家柄上、まぁまぁお金はある家庭だった…?
そして食費に関して言えば地形上もともと閉鎖的な土地柄であったと推測されるため、町の外から買い付けることは少なかったのではないか?覚えている限りではあるが宮水家の朝食に並んでいたのはごはん、味噌汁、焼き鮭、葉物のサラダだったが、このうち米、野菜は確実に地産地消できるだけの生産力はあったであろうから食費は市場均衡価格よりも低い価格で取引されていたと考えられ、さらに肉・魚等もこのような地域の場合固定のルートで仕入れると考えられるため(搬入コストの上乗せが少々気になるが)基本的にいわゆる「お得意様価格」で糸守町に入ってきていたと推測できる。よって、1食あたり50円という数値も(やや具体性に欠ける憶測が重なるが)十分可能な金額であると思われる。

……途中から頭が経済学だった




Q3.人口1500人の町で、(少なくとも)小学校と高校が別の建物ってのはおかしくない?
A3.高校は少なくともバスケを男女別に2チーム作れるだけの人数がいたから最低20人。これが1学年の人数だと仮定、さらに18歳以下の年齢が同じ人数で存在していたとすると360人。人口の24%が18歳以下という計算に。内閣府「子ども・若者白書」(平成26年)によると全人口1億2708万3千人に対して19歳未満人口が2223万8千人なので割合としては17.4%となる。
今のご時世でこれだけ子どもが多いというのは珍しいと思われ、この町が限界集落と呼ばれるようになるまで最低でも40~50年ほどの猶予があった。(ただし彗星の落下により町は消滅)

また、小説版の三葉のセリフによると、三葉(17歳)と四葉(9歳)を含んだ宴会場の平均年齢が78歳、二人が抜けた後の宴会場の平均年齢が91歳である。
このとき、宴会場のおじさんとおばさんの合計数をXとおくと、

91×X+26=78×(X+2)
91X-78X=156-26
13X=130
X=10

という解が得られる。
子どもだけでなくお年寄りも元気な町である。


……たぶん宴会場のおじさんおばさんの人数を求めたのは俺くらいじゃないかなぁ…。




Q4.三葉が瀧くんと最初に入れ替わった時、やけにスマホのフリック入力とか絵文字とか顔文字の入力に慣れてたけど…
A4.たしか変電所爆発させる時に三葉がサヤちんに連絡していたのはガラケーだった。けど、サヤちんのほうは未確認。また、イマドキ小学生な四葉を始め周囲の人間がスマホを使用していた可能性あり。それにしても早かった気がしなくもないけど…。



Q5.高山ラーメンのオヤジ、三葉のお父さんじゃなかった?
A5.三葉母を失った三葉父が、糸守の町長をしている間に三葉母の育った糸守の地を愛するようになり、だからこそ彗星で尽くが失われたとしても遠く離れることはできず、近くの土地で糸守への想いを燻らせつつ地元の特産ラーメンを作っていた説。
そして「ええもんだった」と評せるだけのものをもった糸守のイラストを描く瀧を全力でバックアップした説。
要確認だけど、果たして…



Q6.ズバリ映画と小説の違いは?
A6.小説のあとがきでも新海誠先生自らおっしゃられているけど、小説は一人称、映画は三人称。
映画では語られない瀧くんや三葉の想いやその他主観で語られる解説(例えばラーメン屋のオヤジが車を出してくれたのは早朝で瀧くんが申し訳なさを思いつつありがたく感じてるのは小説だけで描かれている)もあるし、逆に瀧くんや三葉がいない場所でのシーン(例えば奉納祭が行われている神社を眺めながらテッシーが呟く「たまらんなぁ、お互い」というセリフは映画のみで語られる)もある。
どちらが良いということも、どちらを先に読む/見るべきとも言えない。
言えるとしたら、最終的には両方の世界を、さらにはRADWINPSを含めた3つの媒体から感じ取ってほしい。



Q7.隠し要素ですごいと思った部分
A7.パンフレットに載っていたんだけど、三葉が瀧くん(中学生)に渡して瀧くんがお守りがわりにつけてた組紐が、巻くと糸守の町の図面になるっていうやつ。こだわり半端ないと思った瞬間。


Q.A8.「「あと三葉in瀧くんが揉んだ時のおっぱいの動きが素晴らしいとだけお伝えしたい」」






……過去最長の感想になりましたねー…。
2時間以上書いてるんですけど、それでも横に置いてる小説「君の名は。」の表紙を見るとまだまだ書きたいことが溢れてくるような、書かなきゃいけないことがあるような、そんな気がしてきます。
彗星と宮水の伝承が!とか、あのイタリアンレストランどこだ!とか。
……伝承のほうはマジで書かなきゃいけないやつな気がする…。


するけどさすがにもうやめておきましょ……

なぜなら…まだスニーカー文庫版『君の名は。』の感想を書く機会があるからであるっ!

裏ストーリーというか、三葉の掘り下げらしいので映画見た方はぜひそちらもお手に取ってみてはどうでしょうか!






人生という有限の時間の中で、こうした素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。
そして願わくば、私にも瀧くんや三葉のように「大事な人、忘れちゃだめな人、忘れたくなかった人!」と言い合えるような人と出会えますように。


……あれ最後恥ずかs




以上!

小説 君の名は。 (角川文庫)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー (2016-06-18)
売り上げランキング: 2

君の名は。(初回限定盤)(DVD付)
RADWIMPS
Universal Music =music= (2016-08-24)
売り上げランキング: 3

君の名は。(通常盤)
君の名は。(通常盤)
posted with amazlet at 16.08.27
RADWIMPS
Universal Music =music= (2016-08-24)
売り上げランキング: 5

今日のラノベ!

魔王の始め方 3

ビギニングノベルズより
『魔王の始め方 3』です。


【あらすじ】

「お前の最後の言葉は覚えているぞ。…言われたとおり、信じてやる」ユニスの魂を取り戻すため宗教国家ラファニスへ攻め込むオウル達。ラファニスは神の御遣いである天使達が支配する国。まさに天に立ち向かうかのような無謀な戦いにオウルが取った手段は、巨大なダンジョンそのものを…!?天使と魔王。知略と戦力を最大限に出し切った総力戦。仲間、そしてダンジョンを愛する者達を待ち受ける結末とは!?


感想:★★★★★


完!

前半200ページ弱ではオウル勢力がラファニスへ攻め込む話、後半140ページ弱で後日譚や前日譚が描かれる、という構成。


馬がいない空飛ぶ馬車では攻めきれず、オウルが使った奥の手の中の奥の手は、ダンジョンを丸ごとその中に宿した超弩級ゴーレム「オウルの動く城」(名前はダンジョン解説より)。
それだけの手を使い、魔物英霊エルフ魔獣魔術師etcの総力を結集し、それでもなお薄氷の上の勝利。
こんな安っぽい言葉でしか表現できないのが悔しいくらい、良い戦いでした。

えぇ、まさに今までの物語を結集させた戦い!
リル・スピナ・ユニスの3人とオウルとの今までの積み重ねがはっきり見えるVSメリザンドの最終局面は、それぞれの初登場シーンが頭に浮かんできましたし。
46pにも及ぶオウルから女性陣への魔力供給(=Hシーン)は、それこそ誰とどういう出会いがあって、どんな関係性があったかを振り返ることができたし、その上でオウルの御旗のもとに1つにまとまる様はこの作品を象徴すると言っても過言ではないですよね。

御旗(意味深)

そんな中でも前半だと特にウィキア・シャル・ナジャの3人とデュラハンが意思を疎通させて戦うシーンが特に好きですね…。
あんな別れ方(1巻参照)でも、それまでに培っていた関係性はそう簡単に消えるものじゃないんだなぁ、と。
そのあたりの何というか”記憶”とか”繋がり”みたいなところは、この作品では頻繁に出てきていたと思うんですが、オウル以外との関係性のなかでそういったものが出てくるのは珍しかったかなぁ、と。

オウルのもとを離れ武者修行していたミオもそうだけど、終盤はオウルと離れたところでのそういった成長がうまくかみ合っていたのが良かったです。
部下の成長を通して総力を向上させるオウルの手腕が見えるというか。
こいつどんだけ先を見通してるんだよ…、って毎回色んなところから思わされますね…。





で、後半。
マリーとメリーが遂にオウルに捧げたり、オウルタウンがオウルシティになったり、結婚式したり、スピナと3日3晩まぐわったり、ラズとオウルの出会いと別れだったり、マリーが13歳になってローガンが葛藤したり、ユニスが赤ちゃんを産んだり、天界が本気で攻めてきたり……。


後日譚は、ラファニスとの戦いの後で平和を楽しみ気の赴くままに生活する姿が描かれていてほっこりしました。
1巻でスピナが媚薬スライムを作ってユニスがその犠牲(笑)になる…みたいなちょっと気の抜けるようなエピソードが、あの戦いの後になるとすごく貴重で美しい時間のように思えるから不思議。
ローガンの言うとおり、あの幸せは無限じゃなくて有限。
しかもどんなに長くてもオウルがリルより長く生きることは無いんですよね…。
もちろん普通に人間なミオやマリーはもっと早く死んでしまうわけで。
もっと早く…といっても我々と同じ100年前後ですが。

なんか……幸せだけど寂しいですね…。




唐突ですが好きなキャラランキンーグ!!

1位:ミオ
2位:リル
3位:スピナ
4位:ユニス
5位:ノーム

正妻ズを差し押さえて「獣の魔王」がトップ!
普通に異常なことやってのけるそのスタイルが大好きです!



そして!!

完!と冒頭で書きましたが、大人気によりまさかの続刊が刊行!
嬉しい。超嬉しい。


孤独だった老人が、魔王となり、賑やかな毎日を過ごす。
そんな”平和”が願わくば彼の望むままに続きますように。



以上!

魔王の始め方 3 (ビギニングノベルズ)
笑うヤカン
キルタイムコミュニケーション (2015-10-30)
売り上げランキング: 18,960

どもー。
デスカイザーです。

FGOネタでハサンについて調べた記事のアクセス数が急に伸びててびっくりしてます…(笑)
6章で色んなハサン出てきたから?

みんな、ハサンと一緒に戦おうぜ!



んじゃ、今日のラノベ!

踊り場姫コンチェルト

メディアワークス文庫より
『踊り場姫コンチェルト』です。


【あらすじ】

その日、踊り場でひとり佇む君と出逢った――
彼女と僕が奏でる、青春吹奏楽ストーリー。
全国大会を目指すべく、県立伊佐美高校吹奏楽部に入部した梶浦康規。
真面目で正確な演奏しか取りえがない康規が命じられたのは、天才的な音楽の才能を持ちながら、破滅的な指揮を振りつづける問題児「踊り場姫」藤野楡を、まともな指揮者に生まれ変わらせることだった。
周囲に関心がなく自分の思う指揮を振る楡には取りつく島もなく、演奏は空回りを続けるばかり。
どうすれば、彼女と周囲の歯車とを噛み合わせることができるのか。コンチェルトを奏でることができるのか……。
青春の踊り場にいる彼女と僕の、吹奏楽ストーリー。



感想:★★★★★

元吹奏楽部員の岬鷺宮先生の描く物語。

表紙の美しさに目を奪われ、さらにそれに負けないくらい美しい内容に心奪われました。



表紙に小さく書いてある「The revolving star & A watch maker」(廻る星と時計師)という一文が、楡(にれ)先輩と康規の関係を綺麗に表していることに本編を読んだ後に気づいて感動しました。

音楽にしか自分を見いだせない楡先輩は一切の妥協をすることなく”自分”を曲や指揮に乗せて表現し周りがコントロールできないような様が、まさしく暗闇の中で誰にも邪魔されることなく輝く星であり。

楡先輩をコントロールするのではなく、そんな彼女と周囲とをつなぐ歯車となり、また全体を俯瞰して組み立てていく康規はまさしく時計師。
「動く歯車を一番最初に見る存在」という意味でも、音楽に対しての楡先輩の想いを最初に知ることになる康規にぴったりかもしれません。



また、表紙と口絵の意味も、読後に考えるとすごく…良いです。

表紙が「夕焼け+康規と楡先輩」という構図なのに対して、口絵は「夜空+楡先輩ひとり」という構図。

きっと口絵のほうは康規は「踊り場姫」こと楡先輩と偶然初めて見た際の光景であり、楡先輩が目を閉じていることが「周囲を見ずに自分を全力で表現する」という最初のスタンスを表現しているんだと思います。

それに対して表紙のほうは、本文中にそのままのシーンがあるわけでは無いですが240p前後で楡先輩と康規が本当の意味で歩み寄った後の練習風景なんじゃないかと思います。
そして、楡先輩が目を開け、康規の様子を伺いながら踊っているというところが楡先輩の成長の表れなんです!


自らを表現するだけでなく、相手に(康規に)伝えたい。


もしかしたら音楽をする人からしたら当然の感覚かもしれないけど、楡先輩が今までどうしても気付けなかった感覚で。
楡先輩の最初の指揮の良さを殺すことなく、かといって自分本位に終始するのでもなく。
確かに生まれた楡先輩と康規との繋がりの形が、この表紙なんだと私は思います。






今作の見所のひとつとしてやっぱり楡先輩の成長あるいは発展が挙げられると思うんですが、それに関してどうしても「素晴らしい!」と言いたいことがあります。

それは、楡先輩の感情表現の成長に対して康規が強く言及していないこと。


最初は無表情キャラだった楡先輩ですが、ラストシーンでは確かな笑みを浮かべて会話するまでになります。
そこに至るまでにはいくつかきっかけや転機があったんですが、(おそらく)一番最初の変化以外、康規が楡先輩が確かな感情表現をしたことに驚くような描写(「あれ?今……笑った?」みたいなやつです)が無いんです。

そのおかげでストーリーがぶつ切りにならずひとつの連続したものとして自然に認識できたというのと、楡先輩の変化を当然のものとして受け入れている康規の人としての優しさというかなんというか…暖かさ?が感じられたのがすごい良かったです!




自分の生きる意味に迷いかけたらこの本を読み返したいですね。


あ、最後に。
本文12pで康規が夜空を見上げた際に頭に浮かんでいた「The seventh of July」、通称「たなばた」という曲の動画がYoutubeにあったので貼っておきます。
これを聞きながら読むと、作品の世界観がより広がっていくような気がします。





以上!

踊り場姫コンチェルト (メディアワークス文庫)
岬鷺宮
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2016-07-23)
売り上げランキング: 73,442

↑このページのトップヘ